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5月30日 止めを刺す~市場を制する要因かいざというときの支えか(#372)
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「止めを刺す」とは、どういうことか?
松下幸之助さんは、「物事をしっかりと確かめ、最後の最後まで見極めて、キチンと徹底した処理をすること」であり、「昔の武士たちのいちばん大事な心がけ」だと解説しています。
そして、「今日のお互いの働きを振り返ってみたら、止めを刺さないあいまいな仕事のしぶりのなんと多いことか」と嘆いています。
私は、それほどいい加減な仕事ばかりではないと思いますが、スマートフォンなどの最先端の製品を見ていると、確かに「止めを刺して」いないような製品はよくあるようです。最先端の世界では、どこまで止めが刺されているかが、結局市場を制する最重要成功要因になるように思います。
また、原発の事故などでも、どこまでが想定外なのか私などはいまだに多くを疑っていますが、仮にすべて想定外であったとしても、「想定外の事故が起こったときの対応体制と報連相の経路」などを決めておくことが、たぶん「止め」に相当するものだったように思います。
「止め」については、市場の状況やリスクの大きさなどでどこまでやるのか違ってくるように思いますが、もっと「止め」のことを考えてもいいのかもしれません。
今日の一言)「止め」について、我々はもっと考えてもいい。市場を制する要因になるかもしれないし、いざというときの最後の支えになるかもしれない。