今年も七夕は天気が悪い。この20年間で、東京では晴れはたった2日だけなんだそうです。

さて、今日の松下幸之助さんの言葉を要約すると、問題が複雑な場合は、重大な決断の連続になる。最初の決断は、その後の方向性を決める決断になるから、しっかりと正しくやろうということです。

もちろん、決断を正しくやることは重要です。情報を集めて、テストを重ねて、衆知をたずねて、最後は自分の責任で選択をする。リーダーたる者当然のことであり、このブログで再三述べているように、それは一匹狼にも必要なことです。

なので、ベストは尽くすべきなのですが、仮に決断が失敗だったとしてもいちいちくよくよしないことをお勧めします。

というのは、決断や選択というものは、あなたの隠れた欲望のとおりにしかできないものであり、結局あなたの望んだことが結果として現れるからです。これは、精神分析の世界では常識（？）らしいです。

だから、失敗と見えても、あなたにとっては良かったという場合が多い（周りへの迷惑はひとまずおくとして）。

実際、決断に失敗してから、実は自分が望んでいたことが分かるというケースが多いらしいのです。

たとえば、傍（はた）から見ていると事業を失敗させたいのではないかと思う決断を続ける社長がいます。心ある人はアドバイスするのですが、聞き入れようとしない。実際に失敗する。しかし、その後を見ていると、新しい事業をはじめて、以前より楽しそうに事業をやっている。

こういうことは往々にしてあります。失敗して復活する人はたくさんいますが、最初の失敗は、おそらく彼の無意識が望んでいたことなのでしょう。

今日の一言）決断においてはベストを尽くそう。しかし、結果はあなたが本当に望んでいるとおりにしかならない。あなたの望みが成功とは限らないことが、人生の奥深いところなのだ。なので、決断を後悔することはない。