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7月12日 チームワーク~二大欲望を上回らないと・・・(#415)
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松下幸之助さんは、個々の社員の実力が高まれば、会社全体の実力も高まるが、それだけで会社がうまくいくかというとそんなことはなく、チームワークが必要だといいます。
チームワークの重要性を否定する人はいないと思いますが、しかし、多くの会社や組織でチームワークとは正反対の状態になっています。なぜなのでしょう?
私には、組織の中にいる人間には大きく二つの欲望があると思っています。
それは、まず自分が認められたいという欲望。この欲望の強さはものすごいもので、昨日も飲み屋で客同士で楽しく話をしていたら、新しく入ってきたお客が、自分の店がテレビに取材されている(しかも継続的に)ことを、誰も聞いていないのに話していました。
以前の私ならイラッときたと思いますが、最近は人の欲望を素直に認めるようにしているので、ああ、そうですか、とさも感心したかのように聞いていました。大人になったものです。
もう一つは、自分を守りたい欲望。特に自分の時間を取られるのはみんな嫌いです。
どちらの欲望も本能的なもので、決して非難されるべきものではないと思います。
チームワークが大事だというお説教が意味を持たないのは、上記の二大欲望を抑制せよと言っているに等しいからだと私は思っています。
では、どうすればチームワークが生まれるのか。
リーダーや指導者が二大欲望を上回る快感を提供するしかありません。
つまり、本人が輝く出番を作ることです。言い換えれば、日替わりでヒーロー・ヒロインを作ること。これしかありません。
このような組織を作って初めて、組織の人たちは貢献を始めます。逆はまずあり得ません。
だからといって、半期に一回の表彰式などは愚の骨頂です。あれは、少数のヒーロー・ヒロインと多数の嫉妬する人間を作り出すだけだからです。
今日の一言)人が持つ、自分が認められたい・自分を守りたい、という欲望を理解し、それを上回る快感である輝く出番を作ることでしか、チームワークは生まれない。
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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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