上司というのは部下の相談引き受け係であり、部下は遠慮なしに相談すればいい、と松下幸之助さんはいいます。

仮に部下が10人いるとして、それがみなひっきりなしに相談にきたとしたら、仕事ができるでしょうか？

まともに引き受けていたらつぶれます。

しかし、てきとうに受け答えすると、不信感を抱かれてしまい、何回かそのようなことがあると二度と相談にこないということになるでしょう。

このようなことは、ある程度階層化するか、ペアを作って相談し合えるしくみを作るなど工夫が必要です。

人間一人ではなかなか解決しないことでも、二人以上に相談すれば解決することが多い。そして、その相談相手は、別にあなたでなくてもいいのです。

それを自分がリーダーだからすべて解決する、などとやっていたらそのうちつぶれてしまうし、部下の相談引き受け能力も高まりません。

今日の一言）部下が相談し合えるしくみをまず作り、リーダーはそれを維持・改善するための相談に乗ろう。