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8月18日 初段の商品~とらえ方を変えると(#452)
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研究部、開発部にいる人はその道の達人であり、開発した商品は、碁や将棋にたとえると初段の実力はある。だから、売り出せば売れるわけだが、売る側はそれらを、全部は無理としても、二段、三段、そして永遠の名人にしていかなければならない――松下幸之助さんはこのように言います。
これは、逆に言えば、最低でも初段の実力がなければ、商品として世に問うてはいけない、ということでもあります。
私は、このような話を聞いて、世代としての責任を感じることがあります。
私は、システムインテグレーターにいました。ハード・ソフト両方を含めて最適なコンピュータ・システムをお客様に提供する仕事だと思ってください。職種は、SEでした。
私が入社したときの先輩たちは、大学の頃からコンピュータを扱っていたプロがほとんどでした。
私は、大卒の文系で初めて採用された世代だと思います。もちろんプロになるために必死で勉強し、それなりに自負できる技術領域も持っています。
私が幸せだったと思うのは、1987(昭和62)年というベストの時期にIT業界に入れたことです。
当時は、就活は(マスコミなどの一部の業界をのぞき)4年生になったらはじめて、7月末までには内定をもらっているとうパターンでした。
なので、私が就活をしていたのは、1986(昭和61)年ということになります。
私が採用された年は円高不況でしたが、IT業界は伸び始めた頃で、140名ぐらい採用されました。まだ、社員が全体で1000人いない頃でした。140名の採用でも、新人を育成する側(人事部も配属部門も)はアップアップしていました。
とはいえ、先輩はプロばかりで、我々の世代は手取り足取り教えてもらうことができました。
また、大型汎用機が全盛の時代で、我々はコンピュータの原理から学ぶことができました。確かにIT技術は日進月歩ではありますが、原理から知っている者は強い。今の技術もなんとなく理解できるのは、技術の足腰がしっかりしているおかげと言えます。
さて、それが、バブルが始まって、300人ぐらい採用するようになりました。140名でもたいへんでしたが、ハッキリ言って、無理がありました。
私がいた部門などは、プロパー社員が20名しかいないのに、新人が13名ほど入ってきました。我々も新人育成に駆り出されました。
ところがバブルの頃はとても忙しく、我々はロクに新人に教えることができませんでした。
プロから手ほどきを受けてきた分、我々もプロ(3年目にもなると、プロと言える分野はやはりあったのです)として、きちっと手ほどきすべきでした。それを怠ってしまった。
20年ぐらいといえ、綿々と続いてきたIT業界の技術伝承を、我々世代が一旦絶ってしまったのではないだろうか。大げさかもしれませんが、私はそのように反省しています。
当然反動がきて、我々は報いも受けました。きちっと育ててもらえなかったバブル世代は、辞めるときも大量に辞めていきました。
我々がリーダーになったときには、サブリーダーとなってくれる人がほとんど残っていませんでした。
また、一度絶たれた技術伝承は、どんどん後の世代に持ち越されて、正直技術的に未熟なメンバーを抱えることになりました。
その後、技術力の底上げが言われるようになり、多少は持ち直してきたように思いますが、今でもその爪あとが残っているように思います。
今日の一言)初段レベルの商品・サービスを出し続けられるようにするためには、いくら忙しくても技術伝承を絶ってはならない。
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次回からはテーマが替わります!本テーマでは、しばらく開催予定がありません。
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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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