10人の人を使うと、1人は戦力としてプラスどころかマイナスであり、また2人はゼロだと覚悟して経営をしないと、愚痴が出たり、仕事への意欲がそがれる、と松下幸之助さんはいいます。

普通、戦力という意味で言うと、2：6：2の法則が働くと言われています。2は優秀、6は普通、2は足を引っ張る。松下さんの言うことは、多分そうではなく、2：5：3になるということなのでしょう。常識よりちょっとシビアです。

内田樹さんは、組織の中の5人に1人が、組織のあらゆることに対して自分にも責任があると考える人であれば、その組織は回るという言います。

これは、いわゆる二八の法則に対応します。

通常、二八というと、残りの八をどうするんだというような問題意識になりがちですが、内田さんの言うことは二八なら御の字ということなのです（そして、内田さんは、いまの日本には自己責任感を持つ大人は、5人に1人もいないことを嘆いています）。

どちらも共通しているのは、部下が不優秀などと嘆く人には、リーダーの資格はないということです。

過去の私は、リーダーの資格がなかったということがよく分かります（今は部下がいないのでどうだか分かりません）。

今日の一言）10人いたら3人は使えないのが当然と覚悟して、組織は運営しなければならない。また、自己責任感がある人が2人いれば、それで十分なので、希望を持って運営すればよい。