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なぜ「自分軸」が「カウンセリング」になるのか?

なぜ「自分軸」が「カウンセリング」になるのか?

森川 滋之

ITブレークスルー代表、ビジネスライター

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2010052701.jpg昨日は、自社開催の自分軸発見セミナーでした。

その中で自分軸を発見するコンサルのライブをやっています(コンサル・ライブの詳細はこちらへ)。

参加者の佐々木さん(仮名)が懇親会で、「あれは、まるでカウンセリング(※)のようですね」という感想を漏らされました。

実は、その方の参加動機は、神経科に行くほどではないのだが、ストレスが多く毎日が憂鬱だったからということなのです。自分軸を発見すると、それが晴れると思ったらしいのですね。そして、実際に晴れたんだそうです。

そう言えば、ぼくの妻が臨床心理士なのですが、彼女が拙著『SEのための不況に強い「営業力」のつけ方』を読んで、その中に書かれている「自分軸」のくだりを「とても参考になった」と言ってくれたのを思い出しました。

まあ、ぼく自身が神経症で通院していた経験があるので、本当に辛い方は病院に行くことをお勧めしますが、どうも最近会社に行くのが辛いなあという程度の方には自分軸を考えてみることも一つの手段かもしれません。

※「カウンセリング」といえば心理カウンセリングを指すのが、日本では一般的なようなので、本記事では「カウンセリング」をその意味で使っています。

●人間関係を見直す「誰に」「何を」

なぜ「自分軸」が一部の人にはカウンセリングの替りになり得るのでしょうか?

ぼくには2つの理由があるように思います。

1つ目は、「誰に」「何を」を考えることが人間関係を見直すきっかけになるということ。

佐々木さんもおっしゃっていたのですが、上司や顧客の担当窓口のような自分よりも立場が強い人から「無理難題」を言われることが職場でのストレスの原因の最大のものです。また、部下からのプレッシャーなども大きな原因の一つです。

しかし、ビジネスというのは、本来上司や顧客担当窓口や部下のためにやっているものではありません

もちろんこれらの人々の満足も大事なのですが、エンドユーザー(最終利用者)がどれだけ喜んでくれるかがビジネスの要(かなめ)だし、醍醐味でもあるわけです。

エンドユーザーは普段見えないことが多い。そのためにビジネスのやりがいを失っている人が大半です。

●ぼくが神経症になったのも・・・

SE時代のぼくもそうでした。

神経症になったときは、周囲の関係者のことしか見えなくなり、自分のやっていることが誰の役にも立っていないと思い込んでいました。

「誰に」「何を」を見直すことで、自分は誰に対して、どんな役に立ちたかったのかということが見えてきます。

こちらに集中することができれば、関係者が多少の無理難題を言ってきても、本当に役に立ちたい相手のことを考えて行動することができるようになります。

そうなると、関係者とのやり取りが建設的なものになることが多いし、そうならなくてもどうでもいいことは聞き流せるようになります。

また、誰かの役に立っているという確信も芽生えてきますし、それが自信にもつながってきます。

実際、佐々木さんもこのようなことを言われていましたし、また先日打合せした企業研修の担当者も自分軸に期待することはこのようなことだとおっしゃっていました。

 

もう一つの理由はじっくり解説したいので、次回に続けます。

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