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10月10日 経済現象~株価が暴落すると不景気になるのは・・・(#505)
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景気・不景気は資本主義経済にはつきものだと言われているが、自然現象ではなく、人間が生み出すものだとすれば、人間の思うままに経済現象を動かしたらいい――つまり、景気も人間が作っていける、そのぐらいの気概を持てと松下幸之助さんは言います。
さすがに、それは無理だと言わねばなりません。
景気の主要な指標はGDP(そろそろ見直さないと、これからのシェア経済では通用しなくなると思っていますが)です。
GDPは、投資と消費の和となります。
株価の暴落が起こると不景気になります。その理由は、株式投資が減ることと、資産家の消費意欲が減退することが、まず同時に起こるからです。次いで、消費の冷え込みと株式の含み損で企業がリストラに走ります。そうなると失業者が増え、全体の消費が減ります。企業は設備投資もやめざるを得ません。すると、またリストラが必要となり、株価も下がり続け、資産家はますます消費しなくなり・・・、と悪循環していきます。
単純にいえば、株価の暴落は、投資も消費も減退させるので、その和であるGDPも引き下げ、不景気になるわけです。
そして、株価というのものは、人間にコントロールできるものではありません。つまり、景気は人間にコントロールできるものではないのです(ある程度予想はできますが、大幅な変化は読めないことが多いようです)。
さらに言えば、景気の原因は株価だけでなく、リーマンショックのような金融関係の問題であったり、為替レートだったり、天災であったり、国際政治であったりもします。全部コントロールできません。
ということなので、気概はいいのですが、松下さんの言うようにはなりません。
ただ、景気そのものはもう天災だとあきらめて、景気とは関係ない強い体質の会社を作ることはできるようです。
天災という意味では、東日本大震災以降の不景気は当分解消されそうもありません。しかしながら、震災をきっかけとして以前より強い体質にした会社もたくさんあるのです。
今日の一言)景気を左右することはできないが、景気に左右されないようにはできる。
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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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