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12月5日 自分の天分の発見~利他の心と自分の満足のバランス(#561)

12月5日 自分の天分の発見~利他の心と自分の満足のバランス(#561)

森川 滋之

ITブレークスルー代表、ビジネスライター

当ブログ「ビジネスライターという仕事」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/toppakoh/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


前回の記事で、天分を見つけるのは難しい、そんなことができる人は一握りだと書きました。

http://blogs.bizmakoto.jp/toppakoh/entry/3845.html

もちろんそれに答えてくれたわけではありませんが、松下幸之助さんが天分の発見のしかたを教えてくれています。

自分の天分を発見したいという強い願いを持つこと、そのうえで素直な心をもって、自分を買いかぶったり、他人のすすめを曲解したりしないこと――これが、松下さんのいう天分の発見の要諦(エッセンス)です。

強い願いを持つ際に私が重要だと思うのは利他の心と自分の満足のバランスです。

人の役に立ちたいという気持ちが利他の心と言っていいと思います。では、人の役に立てるにはどうしたらいいかと考えると、自分にしかできない自分がもっとも得意なことを見つけ出すしかない。

しかしながら、もう一方で、それをやっていて自分自身が満足できるのかも大事な要素だと思います。

人の役に立てば、人から感謝される、それだけで満足という人がいます。

その気持ちは分かります。いくら自分の得意なことをやっていても、相手が満足してくれなければむなしい。

しかし、自分が力を出し切っている実感がないのに、相手が感謝してくれるのも、実は辛いことです。そのうえ高い報酬までいただいたら。

よくもったいないといわれるのですが、私はこれが理由で辞めてしまった仕事があります。

確かに得意な仕事だけど、根本的な課題解決には貢献できていない。なのに感謝され、そのうえこんなにもらっていいのという報酬。心身症になりかけてしまいました。

「天分」とはよく言ったものです。天から与えられた分(ぶ)を守る。分でないことは、いくら感謝されたとしても、続きません。

強く願うしかない、すなおに周囲のことばに耳を傾けるしかない――松下さんのいうとおり、自分の分(ぶ)を知るには、これ以外に方法はないでしょう。

だからこそ、知ることができるひとは、やっぱり一握りなのです。

今日の一言)自分の天分を知るには、利他の心と自分の満足のバランスが重要。

 

追記

Shodan_top_mini.jpg← 今すぐクリック

1回の募集人数が少ないこともありますが、常に2回分満席になっています。

平日の昼間に、場所も横浜なのに、です。

求められていることをやっているからと言わせていただいてもいいのかな、と最近思い始めました。

2012年2月29日(水)分の受付をはじめました。

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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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