『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで自問自答するというこの趣向も、今回を含めてあと15日分となりました。早いですね。来年の元日は日曜日なので、2日は振替休日ですが、これほどむなしい振替休日もあまりない。

さて。

商売、経営は、成功するまであきらめなければ、やがて成功する。商売、経営というのは元々そういうものだ。口で言うほど簡単ではないが、困難を乗り越えていくところに、人生のおもしろさがある――松下幸之助さんは、こう言います。

松下さんだけでなく、あらゆる成功者が、この結果論というべき法則を口にします。

私が世の中の人を見ていて面白いなあと思うのは、成功した人の話を聞きたがることです。

実績があるから信用できる。それはよく分かります。しかし、成功した人の話を聞いても成功はできないのでないか？

だって、成功者は結果論しか言わないから。あきらめずにがんばったからこうなった、みなさんもあきらめないでください――それはそうでしょうよ、としか言えません。

成功者の話は、感動、感心あるいは勇気をもらうためと割り切るのがいいように思います。

では、どんな人の話を聞けば、成功に近づくのか？

成功者よりも、人を成功させた人の話のような気がします。

優秀なコーチ、教師、師匠、etc.　海外だとD・カーネギー、日本なら中村天風先生のような人です。いずれも故人ですが。

今はこういう人はいるんだろうか？『7つの習慣』のスティーブン・コヴィーなんかに雰囲気は感じますが。

今日の一言）成功した人よりも、人を成功させた人のほうが、成功については知っている。