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早稲田大学の「恋愛学入門」が気になる
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テレビで特集されているということは、すでによく知られたことだと思うのだが、早稲田大学の「恋愛学入門」という講義がとても気になる。
▼森川総合研究所株式会社のHP
http://www.justmystage.com/home/tmorikawa/
※「恋愛学」は登録商標なんだそうです!
※右の写真は、森川友義教授。読売オンラインより転載。
講義風景を映していたが、内容はなかなか本格的。
担当の森川友義教授(親戚ではありません)は、政治学が専攻らしいが、たしかに政治にも役立つだろうし、ビジネスにも役立つ。
というより、僕が主催している営業セミナー(講師は営業コンサルタントの吉見範一氏)の内容にそっくりなので、のけぞりそうになった。
と、さりげなく宣伝しましたが、もちろん来なくて構いませんので、ちょっとのぞいてみてください。森川教授がどんなことを教えているか何となく(あくまで何となく)イメージが湧くと思う。
▼誰でも使えるトップ営業の最強トークテクニック
http://www.itbt.biz/333eigyo/event/SalesTalk.html
上のページでは、「悪用しないで」と書いてあるが、森川教授の講義内容もまさにそんな感じ。恋愛、政治、ビジネスだけでなく、詐欺にも使える。人を説得するコミュニケーション・スキルは、善用・悪用関係なく、みな同じなのである。
だから、森川教授が我々のセミナーをパクったわけはなく、逆に我々が森川教授の講義をパクったわけでもなく、普遍的で本質的なことをそれぞれ教えているだけに過ぎない。
とはいえ、こういうことは学生はあまり知らないので、有意義な内容だと思う。
セミナーの世界ではよく知られているのだが、「入低出高」というテクニックがある。
誰もが持つ欲望や喫緊の課題に訴求して集客し、セミナーの中ではもっと本質的なことを教えるというものである。
森川教授は、このテクニックを応用している。
彼が教えたいと思っている政治学は、かなり本質的なものなのだろうと思われる。しかし、本質的な政治学を教えますというのでは、学生は集まらない(まあ、これ自体が嘆かわしいことではあるのだけど)。
そこで、恋愛について教えますと看板を出す。パートナーがいない学生がまず殺到することだろう。また、パートナーがいても、これはこれで悩みがあるので、どんなことを教えているのか気になるはずだ。
こうして、森川教授の思惑通り、講義は大盛況。しかも、おしゃべりをしたり眠ったりしている学生は一人もおらず、みな熱心にノートを取っている。
森川教授としては、最終的に政治学が教えられればいいのだが、それは成功するだろう。
恋愛を知りたいと思って集まった学生も、学問の世界の面白さに触れて感動するはずだ。
これはビジネスの世界でもまれてきた人の教え方だと思う(経歴はあまりよく分からなかった)。
これは、あのマイケル・サンデル氏も応用しているテクニックだ(というよりもこういうのは元々アメリカ人が得意だ)。
内容に合わせて「政治哲学史概論」などという講義名にしちゃったら、さすがのハーバードでも学生は集まらないんだろう(もちろん、そんなタイトルの本だったらまったく売れない)。日本よりは集まるだろうけど、1000人も来ないだろう。
"Justice"! うん。これならアメリカ人は大好き――つまり欲望――だ。そして、自信も失っている部分――つまり喫緊の課題――だ。さすがはサンデル氏、両方に訴求している。
そして、本も売れる。
ここまで絶賛してきた(つもりだ)が、気になることもある。
それは、試験のことだ。
どうも話を聞いていると、試験は普通の政治学のペーパーテストかレポートになるようだ。
しかし、「恋愛学入門」を標榜しているのであれば、やはりその実践で評価すべきではないだろうか?
「画竜点睛を欠く」と思う。
赤裸々なレポートほど高い評点が与えられるということにしたらどうだろうか(何を期待しているんだ)。
他に気になるといえば、今どきの早稲田の女子学生は実にメイクやファッションのセンスがいいということ。
うーん。これは男子学生を集めるために、他の女子大からサクラを入れているのではなかろうか?(早稲田出身の女性は気を悪くなさらないでください)
まあ、テレビなので、きれいな女子だけ映していた可能性もあるが、それにしてもみんなきれいだったので、このような疑いを持った。
根も葉もない僕の想像に過ぎないが、森川教授はそのぐらいのことはやりかねない(なんせ森川だし)感じがしたので、一部の顰蹙を恐れずに書いた。
いや、別に書かなくてもよいことだったか・・・。まあ、これは森川教授をやり手だと褒めているつもりです。
※某氏(男性)より、早稲田の女子は昔からきれいだとの情報が入った。すみません。僕は、自分の知る狭い範囲でものを言っていたようです。
しかし、一番気になったのは、教授の名前。本当に僕とは関係のない人です。
調べてみたら、大変な有名人で本も売れている方のようなので(そうでないとテレビでは取り上げられないよなあ)、知り合いと間違えられるほうが光栄なのかもしれないけど。