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やる気を起こす原理とは?
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あけましておめでとうございます。
昨年は、IT関連ライターというポジションを獲得したように思う。ITライターとかIT系ライターではなく、IT関連ライターというのには深い意味があるのだが、今日のテーマとは関係ないので一言でまとめると、IT業界にいたことをアドバンテージとして仕事をもらっているライターと言えばいいだろうか。
今年は、それに自分軸ナビゲーターという肩書を付け加えたいと思っている。こちらは自分の軸を発見するための支援をする人ぐらいの意味だ。
2012年の振り返りと2013年の抱負を書いているだけのように見えるが、自分の中では密接に関連している。もちろん今回のテーマにも。
何となくやる気がでないとか、今の仕事がつまらないとか、本当の人生を生きていないような気がするとか、そういう人は多いように思う。
そこで、夢や目標(以下、夢の一語にまとめる)を持て、という人が現れていろいろと導こうとしてくれるのだが、それってどうも違う気がしていた。
僕は、2011年3月からスランプに陥り、その後小さな上下動の波はあったが全体的には徐々に落ち込んでいき、2012年10月にはどん底になった。今はそこからV字回復を遂げている最中である。
この経験から分かるのは、夢を持っているからやる気になるのではなく、やる気があるから夢が持てるということであった。事実、この1年半のスランプ期間には、夢を持とうとあがけばあがくほど、自己嫌悪になり、ますます落ち込むということの連続だった。
そして、V字回復しつつある今は、夢なんて要らないということがはっきり言える。
夢があってはいけないということでは、もちろんない。言いたいのは、夢はやる気の源泉としては本質的でない、それどころか落ち込んでいるときには逆に害になることさえあるということだ。
なぜか?
夢に向かって努力する。このこと自体は尊いのかもしれない。しかし、見方を変えれば、現在の楽しみを犠牲にして、未来の成功を勝ち取ろうという考えに等しい(受験などと一緒だ)。
努力していれば未来に成功が待っている。こういう考え方だ。
ところが、やる気がでない、仕事がつまらない、自分の人生を生きていないなどという悩みを持つ人は、そもそもが今を犠牲にしても勝ち取りたいだけの夢がないのである。
こういう人(つい最近までの自分である)が、夢を持って勤勉に生きている人を見ると、自己嫌悪しつつ、やはり夢を持たなければとあがくことになる。
しかし、もともと夢が見つからないのに悩んでいたはずである。それが夢を持とうとあがけば、泥沼にはまっていくしかない。同じところをぐるぐる回っていたら、いつの間にか地面が掘れていたというイメージのほうが適切か。
発想を変えないと抜け出せないのである。
では、僕はどのように発想を変えたのか。
やりたいことよりやれること。この言葉が、僕を変えた。
夢を探すというのは、やりたいことを探すことに等しい。これは難しいと先ほど書いた。
やれることを見つけるのは大して難しくない。どの辺が自分の限界か見極めるのは少し難しいが、多少ストレッチなことをやってみながら探っていけばいい。
そうやって見つけた「やれること」に集中していれば、一気に回復が始まる。
僕の場合は、たまたまIT関連ライターの仕事がそれだった。中にはあまりやりたくないと思っていた仕事もある。それも積極的にやることにした。そうすると、それもだんだん好きな仕事に変わっていった。おかげで仕事を選ばなくなったので、仕事が増えた。
言ってみればこれだけのことだ。しかし、ほんの2ヵ月ぐらい前には、あまりに仕事がなくて"自殺も人生の選択肢"になっていた時期があったことを考えると、発想の転換の効果の大きさは驚くべきものである。
未来志向を現在志向に変える。
僕のやったことはただこれだけのことである。多くの人が言っていることだと思う。
ただ、人間愚かなもので、どん底にならないとなかなか本当のことに気づかない。
僕がやっている自分軸発見支援は、その言葉だけ聞けば、自分探しの支援のように聞こえるかもしれない。しかし、僕自身は「今を生きる」ためのきっかけを見つけるものと位置付けている。
このような位置づけも、自分自身が発想を変えてV字回復したという経験に基づくものである。
今年は、この経験を広めていきたいと考えている。そのためにはIT関連ライターとしても頑張らないといけない。
早朝で頭が働いていないせいか、少しとりとめない書き方になってしまったが、元日の朝のうちに書いておきたかったのでご容赦ください。
タイトルにそってまとめておこう
やる気を起こすための原理は、未来ではなく現在に生きること。そのためには、将来やりたいことではなく、今やれることに集中すること。そうすれば、やれることがやりたいことに変わるのでやる気も出てくる。
僕は、1年半、やる気が出ないことに悩み続けてきた。その僕がようやく達した結論なので、まあ大きく間違ってはいないと思います。