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トイレの広告主様 ~トイレには神様だけではない。広告主様もいる~
»2011年1月20日
うふふなマーケティングの贈りもの
トイレの広告主様 ~トイレには神様だけではない。広告主様もいる~
株式会社ことば代表“ことばのデザイナー”。Business Media 誠「うふふマーケティング」を連載中。生活者と商品の真ん中にある“やんごとなきこと”をえぐって、ことばのギフトを贈ります。
当ブログ「うふふなマーケティングの贈りもの」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/uff-recipe/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
トイレには神様がいるのは日本中に知れ渡った。では"広告主様"はどうだろうか?
セガが公衆トイレをゲーム機にする『トイレッツ』実験をしている(1月31日まで詳しくはこちら)。オトコの小用にセンサーと液晶スクリーンを装着して、「放尿ゲーム」をするものだ。さっそく行ってみた。
【トイレでゲーム】
セガ秋葉原、JR電気街口の目の前のゲーム店。ぼくはゲーム店自体にほぼ出入りしたことがないから、ドキドキした。2Fにずら~りとゲームマシン。どこかメイドぽい黒縁眼鏡のお姉様に「いらっしゃい~」なんて言われて、「スマン、ぼくはトイレにだけ来たんだ」と言い出せなかった。
トイレに入りました。wiredvisionの記事によれば、量を量る「溜めろ!小便小僧」、落書きを消す時間を競う「落書き早消し!何秒で消せるかな?」、そして解説したくない「北風と太陽とア・タ・シ」など5つくらいのゲームがあるようだ。そのままいたすと量を計量するゲームになった。
330ml、案外多くないぞ。それなりにおもしろい体験ではあった。
でも公衆トイレだから、誰かが入ってくると思えばおちおちメニューを選べないし、なぜか液晶画面にタッチしても反応がなかったので、ゲーム選択はできなかった(ぼくの使ったマシンはメニューを絞っていたのかもしれない)。
トイレのゲームって何なのだろうか?
昔、便器に置かれた黄色とか黄緑の"衛生ボール"を転がして遊んだことがありませんか。あの感覚です。また小便には「富士山型」と「八ヶ岳型」がある。年を取るとトイレで長い時間かかるようになり、それが病気のお知らせにもなる。その点でもゲーム以上のことができそうだ。東京メトロのトイレには「もっと前に」という掲示がでる広告もどきがあるけれど、あれより何倍もおもしろい。
もちろんこれは広告機能あり。量をお知らせするボトルが「広告主」なのだ。右側スペースにもスポンサーを付けられる。いたす時間は、ある意味で精神集中するので、広告への注視度が高まることはありうる。
【トイレで商品告知】
エスエス製薬では、昨年12月、駅の女性用トイレを"広告ジャック"した。
JR新宿・渋谷・品川・目白・横浜駅の女性用トイレで、個室や鏡面、トイレットペーパー(トイレの紙様ってわけだ)に広告をいれた。ねらいは便秘薬「スルーラック」の商品告知で、合わせて試供品の配布も行った。
トイレだから便秘薬、というのはわかるけれど、実際の反応はどうだったのだろうか?個室は、男性用小便器以上に集中できから、広告があったら逃れようがないのは事実でる。広告収入をトイレの清潔さ維持に使えば、駅にも利用者にはメリットがある。その点は賛成だ。
【トイレに広告はどうなのか?】
植村花菜さんの歌を思い起こせば、トイレとは「自分と向き合う場所」でもある。「自分を見失っていないだろうか?」と自問する。そこに神様がいる。ひとりきりだから、そんなことを考える。
ほっとひと息ついて、イライラした自分を諫めたり、冷静になったりの効用もある。発想の泉でもある
し、思考整理もできる。新聞もiPadも読めるし、メールもツィッターもできる。トイレの効用はいろいろある。だからゲームがあってもいいし、広告があってもいい。でも「トイレまで追いかけて来ないで!」というのが正直な気持ち。
「広告付き無料公衆トイレ」「一般有料トイレ」が並んでいたら、広告付きを選んでしまいそうだけど。
セガが公衆トイレをゲーム機にする『トイレッツ』実験をしている(1月31日まで詳しくはこちら)。オトコの小用にセンサーと液晶スクリーンを装着して、「放尿ゲーム」をするものだ。さっそく行ってみた。
【トイレでゲーム】
セガ秋葉原、JR電気街口の目の前のゲーム店。ぼくはゲーム店自体にほぼ出入りしたことがないから、ドキドキした。2Fにずら~りとゲームマシン。どこかメイドぽい黒縁眼鏡のお姉様に「いらっしゃい~」なんて言われて、「スマン、ぼくはトイレにだけ来たんだ」と言い出せなかった。
トイレに入りました。wiredvisionの記事によれば、量を量る「溜めろ!小便小僧」、落書きを消す時間を競う「落書き早消し!何秒で消せるかな?」、そして解説したくない「北風と太陽とア・タ・シ」など5つくらいのゲームがあるようだ。そのままいたすと量を計量するゲームになった。
330ml、案外多くないぞ。それなりにおもしろい体験ではあった。
でも公衆トイレだから、誰かが入ってくると思えばおちおちメニューを選べないし、なぜか液晶画面にタッチしても反応がなかったので、ゲーム選択はできなかった(ぼくの使ったマシンはメニューを絞っていたのかもしれない)。
トイレのゲームって何なのだろうか?
昔、便器に置かれた黄色とか黄緑の"衛生ボール"を転がして遊んだことがありませんか。あの感覚です。また小便には「富士山型」と「八ヶ岳型」がある。年を取るとトイレで長い時間かかるようになり、それが病気のお知らせにもなる。その点でもゲーム以上のことができそうだ。東京メトロのトイレには「もっと前に」という掲示がでる広告もどきがあるけれど、あれより何倍もおもしろい。
もちろんこれは広告機能あり。量をお知らせするボトルが「広告主」なのだ。右側スペースにもスポンサーを付けられる。いたす時間は、ある意味で精神集中するので、広告への注視度が高まることはありうる。
【トイレで商品告知】
エスエス製薬では、昨年12月、駅の女性用トイレを"広告ジャック"した。
JR新宿・渋谷・品川・目白・横浜駅の女性用トイレで、個室や鏡面、トイレットペーパー(トイレの紙様ってわけだ)に広告をいれた。ねらいは便秘薬「スルーラック」の商品告知で、合わせて試供品の配布も行った。
トイレだから便秘薬、というのはわかるけれど、実際の反応はどうだったのだろうか?個室は、男性用小便器以上に集中できから、広告があったら逃れようがないのは事実でる。広告収入をトイレの清潔さ維持に使えば、駅にも利用者にはメリットがある。その点は賛成だ。
【トイレに広告はどうなのか?】
植村花菜さんの歌を思い起こせば、トイレとは「自分と向き合う場所」でもある。「自分を見失っていないだろうか?」と自問する。そこに神様がいる。ひとりきりだから、そんなことを考える。
ほっとひと息ついて、イライラした自分を諫めたり、冷静になったりの効用もある。発想の泉でもある
し、思考整理もできる。新聞もiPadも読めるし、メールもツィッターもできる。トイレの効用はいろいろある。だからゲームがあってもいいし、広告があってもいい。でも「トイレまで追いかけて来ないで!」というのが正直な気持ち。
「広告付き無料公衆トイレ」「一般有料トイレ」が並んでいたら、広告付きを選んでしまいそうだけど。
追記