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スマホ使えない女子の実態_ver01

スマホ使えない女子の実態_ver01

大川 哲志

2012年、数名の仲間と一緒にデジタルマーケティングの領域で会社を設立。新しい社会を作る上で、今後「自分たちが担える役割とは何か」を、日々議論しながらチャレンジしていきます。

当ブログ「次世代マーケティングリサーチから見る、考察と戦略」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/webteam/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


スマートフォン市場の台頭

MarkeZineの記事でスマートフォン普及に関する調査結果がありました。 16135_01.gif スマートフォンの1台持ちの人は21.1%となっています。マーケティングリサーチをされている、あるアパレルブランドの調査担当者が話されていたのは『市場において占有率が10%を超えたあたりで人はそれを"流行っている"と表現する』とのこと。今やスマートフォンが20%を超えているので、流行っているというフェーズを超えたことになります。統計的な数字を見たときに、スマホは普及していますが、果たしてスマートフォンをユーザーは使いこなせているでしょうか??他の調査では、ネットや市場調査の結果では使いこなせていない層が健在化したと言われていますが、果たしてこのレイトマジョリティかつノーリテラシーな人たちはどういった人なのかをこのインタビューで明らかにしたいです。
【調査概要】
調査方法:Webアンケート調査 ※ネットマイルの全国モニターを利用
調査期間:2012年6月22~27日
調査対象:全国携帯電話ユーザー(PHSを含む)及びスマートフォンユーザー
回収数:4,400件※男女ともに15歳以上5歳刻みで11段階(65歳以上は一括)各段階200件ずつ
調査機関:日経BPコンサルティング

スマホ使えない女子のデプスインタビュー

2012-11-28 22.22.08.jpg プロフィール-profile-
名前 内緒♡
年齢 27歳
出身地 埼玉県
居住地 中目黒
お勤め先 ピザ屋
恋愛 彼氏募集中☆


今回のインタビューに答えてくれた"さーちゃん(仮名)"
普段からスマートフォンを使いこなせなくて、機械オンチと自負する彼女に焦点をあてたいと思います。
LINEはお勤め先のシフト調整のために使い始めた
LINEやfacebookなどSNS系のアプリはすでにインストールをしているさーちゃん。LINEは職場のシフトなど業務連絡に使うためお店の方から教わったとのことです。ただ、LINEはそれに使うくらい。。。他の友達や家族との連絡手段は電話かEメールが多いとのことですが、私とこのインタビューに関する連絡はLINEでとっているし

「あれ、このスタンプめっちゃかわいい!!」

と思わせるスタンプがドンドンと出てきます。 LINEを使うのは苦手意識があると話していたのに、スタンプは有料で買っていて結構手馴れていました。
facebookを結構利用している?
facebookはアカウントを持っているものの過去の投稿は一か月に1回だけ。他はだれかにタグ付けされた投稿ばかりで、ここはスマホやデジタル、機械オンチな様子が見られると思い、聞き始めると、1日に数回はアプリを立ち上げているとのこと。あれ、あれ??そんなに見ていたとは。。 
さーちゃんのfacebook上の友達は100人‐200人程度。学生時代や社会人になってから増えた友達がいたとしても、デジタルが苦手な人とは思えないほどの人数はいます。どうやら、いろいろ聞いてみるとソーシャルメディアは見ているだけと話す彼女。と言いながら、元彼の名前を検索して探したことがあると話してくれた。むむっ!これはかなり使い慣れているとみてもおかしくない。

スマホの特徴としてのアプリについて 
スマホの特徴ともいうべきアプリはメインに利用しているアプリがSNSやカレンダーなどで、よく使うのは数個程度と話す。しかし、スマホの管理画面には、数十個のアプリがすでにインストールされていて、過去に使っていた様子。今はほとんど使わないものの、アプリのインストールなどには抵抗がないよう。

何事にも受け身な姿勢?? 
スマホやアプリの利用傾向では、利用し始めて定着したLINEやfacebookは使い慣れている様子。ただ、新しいアプリや機能に対しては、少し受け身な姿勢が見受けられたサーちゃん。この裏づけとして失礼を承知で恋愛感についていろいろと聞いてみた。(なぜだ!というツッコミはご容赦ください)
Q 自分を〇〇女子と例えてください
⇒草食女子 
Q 男性に期待する行動
⇒思いやりがる行動。自分のことだけでなく相手にも気遣ってくれて「大丈夫?」と話しかけてほしい。 
Q 男性にこうあってほしいとう行動などあればお答えください。
⇒男、女の差別はなし。限界まで見てて、そこからはっていう部分で助けてほしい。女の子だからって全部助けてとは思わない。
恋愛観を聞いてみると、自らを草食女子と話しているが、男性にも負けない気構えを感じます。また、全体的に男性にエスコートをして欲しがっている様子はあるので草食女子というよりは、若干受け身といった感じでした。

スマホやアプリに消極的になる理由

スマホやアプリに苦手意識はあるがインタビューを進めると「自分が必要な機能」などは使いこなさいている様子。また、人の個性が出やすい恋愛感においては、受け身でいながら、自分の意見や考えをしっかりと持っていました。
そのため、さーちゃんはスマホの機能もアプリの存在も知れば、それなりに使いこなし始めて、自分自身に合うように楽しんで使います。今人気になっているアプリのUIなどがかなり使いやすくなっていることも要因の一つかと思います。

ただ、注目すべきは、彼女たちのマインドに利用意向が高まらないと考えたときに「なぜスマホが使えない」と思い込んでしまっているのかを明らかにする必要があると思います。おそらく、他にも要因になりそうなことはあると思いますが、このインタビューの中で彼女たちがスマホやアプリに苦手意識があると思い込んだ理由をいくつか聞いてみました。
  1. スマホやアプリについて新しい情報を知らない
    ⇒友達経由の情報が多く人の操作を見てからインストールしている
  2. iOS、Andoroidに共通してインターフェースでわからないことがある⇒アラートを知らせる画面や表示が勝手に出てきて消せない。なんかよくわからないし困る
などが回答として出てきました。それら傾向から下記のように考えました。

彼女たちの攻略方法
「新しくカワイイ女性向けのアプリ」を開発する方々は、彼女たちの周りにいる、スマホやアプリを使い慣れた人たちにどうアプローチするのかと、それを友達が口頭で彼女たちに説明しやすくすることが求められます。
「アプリを広く世に広める役割のメディア」の方々は、端的にコンセプトを伝える、、のは当然でいながら、メディアではなかなか到達しない層なので、彼女たちの周りにいる人たちが、口承で伝えやすいコンセプトを考える必要があります。
「そういう女性とお近づきになりたい男性」はやさしく女性たちがわかりやすいように、いかにアプリが楽しいかを伝えてあげて、上から目線で、使いこなしたり知らないことを咎めない(とがめない)でください。傷つきます。

インタビューの様子
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インタビューの場でもこんなカフェをするかわいい女子です