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高齢化社会を数字で捉えてみる

高齢化社会を数字で捉えてみる

赤秀 有為

慶應義塾大学 環境情報学部卒。IBM/Sun/PwC社にて、コンサルタント職を歴任。現在、エフィジェント社の代表コンサルタントとして、大手企業を中心に、新規事業企画・立ち上げを推進支援。

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●だいたいの人は、
日本の社会トレンドとして、高齢化社会、インバウンド消費、地方創生などといったキーワードを把握しているかと思う。ただ、それがどの程度のものか、数字まで把握されている方は、それほど多くないのではと思う。
数字で把握しないと、そのリアル感が持てません。なので、具体アクションに繋がりません。

●例えば、高齢化社会の具体数字を見てみると、
2015年現時点で、日本の高齢化率(65歳以上)は、国民全体の25%。4人に1人が高齢者。これ、世界一の高齢化率になります。
高福祉高負担のイメージの強いヨーロッパの方が、お年寄りの多いイメージを持たれていた方も多いのでは。。。
で、この日本の高齢化率、2025年で30%、2060年は40%の予測になります。半分近くが高齢者という、もの凄い社会風景になりますね。

あと、よくテレビメディアで紹介されるデータ、何人の働き手によって 1人の高齢者を支えるか。
今現時点で、2.3人の働き手で1人の高齢者を支えているのですが、2040年になると、1.3人で1人になります。
これ、かなり厳しい数字ですね。働き手の方は、ものすごい税金を納める事になりそうですね。
そもそも日本人労働力だけでは、無理がありますよね。外国人労働者とか移民とかを受け入れるのは必須になりそうですね。

あとちょっと違った視点のデータとして、老老介護。これ、老人が老人を介護するという話ですが、今現時点で、介護世帯の50%を超えています
これ、想像するだけで辛い。大きな社会問題ですね。
あと認知症。これも高齢者の8%を超えています。国民病とまで言われている状況です。

●このような大まかな数字を捉えると、
リアル感が持てるので、「今のカラオケ店舗を高齢化向けにシフトしよう!」とか「認知症向け見守り系プロダクトを開発しよう!」とか、具体アクションに繋がりやすい。
逆の言い方をすると、こういった社会トレンドの数字を捉えないと、機会損失を起こしているとも言える。
ぜひ、こういったトレンド数字を捉えて、ビジネスチャンスを見出して、具体アクションを起こして欲しいと思います。
ビジネスは行動に移さないと、何も価値を生み出しませんので。。。

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新事業推進社 エフィジェント 赤秀有為
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