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僕がサラリーマンをやめた3つのきっかけ
きょう、会社やめます。~元商社マンのスタートアップ奮闘記~
僕がサラリーマンをやめた3つのきっかけ
はじめまして! 渡と申します。杜の都の大学を卒業したあと都内の商社へ入社。4年半の勤務ののち2014年10月末に退社し、現在は都内のスタートアップの運営に携わっています!
当ブログ「きょう、会社やめます。~元商社マンのスタートアップ奮闘記~」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/yuta.watari/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
こんにちは! はじめての記事投稿です。
ブログタイトルのとおり、本日2014年10月末、会社を退職しました。詳しくはプロフィールページに書いていますが、これからは都内のスタートアップに創業メンバーとしてjoinします。
満を持しての決断ですが、前職の同僚や友人、家族などには「なんでやめるの? もったいない!」と言われ、理解をえられないケースが多かったです。まぁ、不安定な世界なので、当然といえば当然ですよね。
さらに前の職場では人間関係も良好、海外でのビジネスも楽しみながら取り組んでおり、なにより自分が強く希望した部署で仕事をさせてもらっていたので、恵まれた環境のもと、充実した経験を積ませてもらっていたなと僕自身が感じています。
↑ 前の会社。ここの24階で働いていました。(特定されるか)
はじめてのエントリとなる今回は、そんな僕がスタートアップの世界へ飛び込むことになった「3つのきっかけ」について書きたいと思います。
●きっかけ1. 20年後の将来像への疑問
「今、目の前の仕事はとてもやりがいがあるし楽しいけど、果たして20年後に自分はどんな人間になっているんだろう?」という疑問を、ふとした時に思うことがありました。考え悩むというようなレベルではなく、なんかこう、ぼんやりと考えを巡らすのですが、どこまでいっても「サラリーマンとして管理職になっている自分の姿」が想像できなかったのです。
「じゃぁ、どんな20年後を迎えていたいんだよ!?」と自分に問いかけてもそこに明確な答えはなく、周りを見渡しても答えが見つかりませんでした。そこで商社とは違う分野で活躍している先輩や友人に会いにいき、ポツポツと相談するようになったのです。
●きっかけ2. 自らの手で生み出したいという願望の芽生え
多くの人たちにお会いしたなかでも特に印象に残っているのが、大学時代の先輩のOさんです。Oさんは僕の2つ上の先輩で、同じく商社業界に新卒入社し5年半勤務したのち、都内のスタートアップのCFOへ転身した人物(お会いした時点でこの会社は3億円規模の資金調達が完了しており、Oさん自身もWebメディアで取り上げられまくっていました)。彼の働きぶりや、スタートアップのオモシロさに聞き入るうち、僕の中にある感情が芽生えました。
「あぁ、自分がなりたかった姿は、コレなのかもしれない。新しいビジネスの仕組みを自らの手で作り、育てて、20年後には世の中に認められる経営者になりたい――のかも」
●きっかけ3. 魅力的な経営者・事業との出会い
「経営者になりたい!」と思ったのは良いものの、僕にはエンジニアのようなスキルもなければディレクションの経験もありません。さらに言うと、そのような人脈も当時はほとんどありませんでした。
そこでまずはOさんのススメに従い、Wantedlyを使って、スタートアップの経営者の人たちと会ってみることにしました。
......結局、約半年をかけて10社くらいの人たちとお会いしたと思います。面接というよりも、事業について教えてもらったり、これからの方針について聞かせてもらったり、雑談したり、お酒を飲んだり――。そんなことをしながら、将来一緒に事業に取り組むパートナーを探すことに東奔西走しました。
前述のとおり前の職場への僕の満足度は高かったので、「良いスタートアップ」に出会えなければ、それはそれで腹をくくって働き続けるのもアリかなと思うこともありました。僕にとっての「良いスタートアップ」は以下の3点です。
- 自分が経営に参画できるようなフェーズ/規模であること
- 事業そのものが魅力的であること
- 経営者が尊敬できる人物であること
はたしてそんな会社と運良く出会えるのか、あるいはここで見切りをつけるべきなのか......と、悩みはじめた矢先に出会ったのが、今の会社です。
↑ 11月から働く新しい会社。このアパートの1室で経営しています。
スタートアップの中にもいろいろなステージがあります。僕がその会社に初めて出会った当時は、サービスそのものが立ち上がったばかりのいわゆるアーリーと呼ばれる段階。アパートの一室にパソコンとホワイトボードを並べただけのオフィスは「これぞスタートアップ」と呼ぶにふさわしい光景でした。しかも、料理が趣味の社長が毎日キッチンに立ち、みんなのランチを作ってくれます。これがまたおいしい。
「胃袋をつかまれた」とはまさにこのことで、社長とは意気投合。メシのうまさだけでなく、人柄やビジネスに向き合う姿勢にも強く惹かれました。立ち上げ間もない事業もユニークかつ成長を感じるモデルだったことから、そのまま転職を決意することとなり、本日に至ります。
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長々と書きましたが、これが僕の「きっかけ」です。最初から明確な「理由」があったわけではなく、人との出会いや、会社とのご縁といった小さな「きっかけ」の積み重ねの結果、ひとつの大きな決断に結びつきました。
正直なところ、この決断が正しかったのかどうかはまだ分かりません。事業がうまく行かず、のたれ死んでいるかもしれないし(まぁ、家族がいるからそうはいかないけど)、ひとりで新たな道を歩み始めているかもしれない。
ただ、決断をした以上は不退転の覚悟で働き抜き、20年後と言わず数年後にはこのエントリを笑って読み返すことができれば、と思うばかりです。
最後に、僕を一人前のビジネスマンとして育ててくれた前の会社に心からの感謝の気持ちと敬意を表し、はじめてのエントリを締めくくります。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!