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「広報」を「広報」する。――"美人広報"以外の広報は何をしているのか?

「広報」を「広報」する。――"美人広報"以外の広報は何をしているのか?

広報女子部 部長

「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。

当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


わたしがブログに執筆しようと思った理由はいくつかあるのですが、引き金を引いた『事件』がありました。

なんてことない、知り合いの男性との会話からだったのですが、細かいことを省略するとして、その男性は「女子広報」という存在に過度な期待を抱いており、『広報の女性=美人に決まってる!』という価値観の持ち主でした。


もちろん、美人、います。essay3-1.jpg
顔が小さくて、手足も長くて、女性から見ても宝石みたいな方!
すっごーーーく、素敵な人、います。

でも、すべてではありません。


まぁ、それをわかっていて、その知人は、(わたし以外の)広報さんを紹介してほしい的な話をするわけですが。なんだか、その"思い込み"が99%を占めているような考え方に、うんざりしてしまったのです。


「美人」はあったらいい要素であって、MUSTではありません。
そして、何より大事なのは、それが"本質"ではないことです。


■広報の内情は、世間の受け止め方と、だいぶ違う

広報女子会は、会によっては男子解禁でやっていました。
それを、広報外の人に話をすると、「いいな~。楽しそう~」と言います。

主催者としては、「人が集まることが第一段階としては必要なので、楽しくやるように工夫しており、(結果)楽しいです」という回答をしますが、「合コンだよね~」と言う人がいます。

わたしは、決して合コンでやっているわけではないです。もちろん、結果として仲良くなる人がいてもいいとは思っています。しかし、周りから見るとお気楽極楽に楽しんでいるといったイメージを持たれることが、腹立たしいと感じます。

去年初めて懇親会つきのイベントを実施した時、ケータリングと飲み物を用意しました。その時、主催のわたしもびっくりしたのですが、集まった広報たちはオードブルや飲み物がなくならないくらい、名刺交換と情報交換に終始していました。まるでカラカラのスポンジみたい、という印象を受けました。集まった広報たちは、吸収したいことが山ほどあって話すことの方が、食べることの10倍大事だったのだ、と理解しました。


■広報同士でも、会う機会は作らなければ、"ない"

広報同士を交流させるオープンな場は、あまりないのです。essay3-2.jpg会員制の場はありますが、その会員に漏れれば、定期的に広報同士が集まる機会はありません。広報職を勤めて数年・・・とか、親会社の広報がいて・・・という方はともかく、新参者なんてまったく情報がないゼロの状態からのスタートです。ましてや、業種が違ったり、会社の規模が異なれば、接点などありません。シェアしたい情報は山ほどあります。どこに自分の仕事へのヒントが埋まっているかわからないからです。


■広報は何をやっているのか?

メインのタイトルに「"美人広報"以外の広報は何をしているのか?」と入れましたが、美人広報以外の広報だって美人広報だって同じ事はしているわけです。しかし、"美人広報"ってついた時点で、にっこり笑顔でカメラに微笑む仕事、みたいな受け止め方をされているようで、"美人広報"がにっこり微笑む仕事なら、美人広報以外の広報は何をやっていると思われているのだろう?と思うわけです。

実際、男性広報からは「我が社の"広報"の地位は非常に低くて・・・」という声が聞かれます。この裏にある状況を考えると、広報の仕事は社会とのコミュニケーションであり、成果がすぐに出るわけではないことから、「アイツ、何やってんだ?」と思われているということらしいです。

にっこり微笑めば、いろんな男性の心をぐぃっと動かす"美人広報"は、みなさんが思うような仕事をしていそうだけど、そうでない広報は何をしているかわからない、ということです。

などと語り、表題の問いかけに答えていない記事となりますが、広報の仕事は一言ではとても言えず、また別の機会に語っていければと思っております。