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今一番"買い"な投資先は?――将来の"金額"に見合うものとは
»2013年6月14日
誰も書かなかった、広報女子部ログ
今一番"買い"な投資先は?――将来の"金額"に見合うものとは
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
このタイトルって、ドキッとしますよね。。。
アベノミクス効果で株が上がったり下がったり、先行き良さそうだったり、でも心配だったり。。。日本国民全体が興味があるネタだと思います。タイトルに惹かれてこのページを開いて頂いた皆さん、
今の時代、投資すべきは、
ずばり、あなた自身です。
もちろん成長株と思うものがあったら、投資したら良いでしょう。でも、優先順位として投資すべき先は、誰でもないこのブログをお読み頂いている【あなた】です。
そんな風に考えていることを、どうお伝えすべきか、いろいろ悩んだのですが、ちょっとわたしの実例をシェアさせて頂きたいと思います。
■"金"は、"金"であって、"金"でない
3.11の後、数年ぶりに古くからの友人から連絡がきました。特に震災だったから...というわけではなかったと思います。「懐かしいねー!どうしてたの?」と言いながら、お互いの近況報告をしました。
その人に会ったのは、わたしが新卒で入ったベンチャーにいた頃でした。そのベンチャーとは、朝8時に出勤し、夜は終電という激務。家に帰ったら1時。海外を相手にするその仕事は、朝はニュージーランドの相手をし、オーストラリア、マレーシア、シンガポール、イギリス、と地球が廻るのを感じられるような仕事でした。同じような業態の会社は、これを2交代制でやります。でも、その会社は"ベンチャー"であり、"上場"という夢があったから交代なく頑張りました。"上場"が何であるかを理解せず、がむしゃらだったのです。
結果的に言うと、その会社の社長は、採用時にくれると言っていた新規公開株をその当時いた社員たちに、1株もくれませんでした。役員会議で「なかったこと」にされていたようです。しかし、わたしは、この社長が「株をくれなかった」ことよりも別のことにショックを受けました。株をくれないことを知ったわたしは、社長と話す機会を持ちました。社長と話をするまで、わたしにとって『会社』とは"社員皆で作り上げているもの"でした。しかし、社長にとっては"社長のためだけの会社"であり、"社員はコマ"だったということがわかりました。わたしは脳天気に夢ばかりみていた自分に腹がたちました。上場決定後、上場を待たずして、その会社去りました。
そんな時に会った人だったので、なんだかんだと人がしないような苦労をし、みんなが考えないようなことで悩み、かといって突き進むわけでもなく燻っているわたしの話をよく聞いてくれました。「どうせお金、ないんだろ?」と言われて、美味しいものをご馳走してくれたり、「どうしようもなくなったら、連絡してこい!」と言ってくれました。実際にそのような理由で連絡したことはありませんが。別の会社に転職した後も、いろいろ相談に乗ってくれました。悩んでいる時に、TSUTAYAで本も買えずにいたら、「これは俺が買う。でも、先に読んでいいから、読んだら返してね」と言って貸してくれました。さりげない気配りで、とことんわたしによかれと思うことをしてくれたのだと思います。
とにかく、本当に、普通では考えられないくらいのお世話になったんです。
■"湯水"のようにお金を使った1年間
一方、3.11の頃、わたしは派遣で働いていました。今までのキャリアを打ち切り派遣で働くようになったのには理由があって、数年前に大学時代から行きたかった内閣府の国際交流の船事業に参加したことが影響しています。乗り物酔いが激しいわたしは船が怖くて、学生時代は乗れませんでした。でも、このまま乗らない人生・乗る人生をYES NOで考えると、わたしにとってはYESだったのです。後悔をする人生だけは歩みたくありませんでした。
しかし、船に申込み、試験に通り、実際に船に乗り帰ってくるまでに、日本は不況に突入しました。年齢のせいもあって、船から帰って来たら、思ったようには再就職できず、「もう、いいや」という感じで派遣をやっていたのです。
その彼に言われました。
「いいのか?お前の人生はそんなので」
え?いいんだよー。だって無理なんだもん、できないんだもん。なんか思うようにならなくってさー...。そんな言い訳していたら、言われました。
「なんだ、お前は。このまま恩返しもせずに嫁にでもいくつもりか」
そしてぼそっと、
「残念だな...。いろいろかけてやったものを、いつか返してくれる日も出てくると思ったのに」
わたしは、ショックでした。このようなことをこの彼が言ったことは今まで一回もありませんでした。
いろいろしてくれたのは、わたしに期待をしてくれたからこそ。
(今はダメだけど)こいつだったら何かしてくれるんじゃないか、他の人ではできないことをしてくれるんじゃないか、いつか自分を助けてくれる日もくるんじゃないか、そう思ってサポートしてくれていたのです。
・
・
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その後、なんだかんだがありまして、わたしは自分の人生の舵をもう一度自分で握ることにしました。給料が安くても社員として働き、学ばせてもらおう、そう思って会社に入りました。そのついでに、家も出て、国内留学と称し、外人も住んでいるシェアハウスに住みました。勤めた会社の社長室に「大前研一ライブ」が山のように積んであって、それを見て、ビジネススクールの説明会に冷やかしで行きました。冷やかしで行ったのに、スクールの講座も契約してしまいました。
この年、湯水のようにお金を使いました。ココからは貯蓄は使わない、と決めていたラインを突破し、使える限り使いました。
でも、全部自分の血肉になりました。
行動をしなかった時に比べて、成長速度が半端なく、オセロのコマが黒から白へ、白から黒へ逆転するように、どんどん世界が開けていくのがわかりました。
■お金は"学習"に使えば、貯金としては増えないけれど、未来の"あなた"を作ってくれます
たまに20代に、「わたし、まだお金がないので、そんなスクールとかに学びに行けないのですが、どうしたらよいですか?どう学んだらよいですか?」と聞かれます。
気持ちはわかるのですが、わたしが思うのはやはり「お金を使え」ということです。
大金叩くことで、真剣になります。1円でも取り返してやろうと思います。
たまに「なんで、そんなすごい人と知り合いなんですか?」と聞かれます。
お金を叩いたからです。
お金を叩いても会えない人もいますが、お金を叩けば会える人もいるのです。
本を読んでもわからないことがありますが、実際に著者に触れた時に一気にわかることがあります。
大切なのは、お金を使うターゲットのセミナーなり習い事なりが、自分にとってその金額の価値があるのか、です。
こちらの記事をご覧になっている方に、是非、その人にとっての大枚叩いて受けたいセミナー、受けたい経験を見つけて頂きたいと切に願います。"将来"の自分を感じさせるものがきっとあるはずです。
偉そうなことをいろいろくどくど述べましたが、わたしの今の貯金額を聞いたら、みんな笑うと思います。それでも、わたしは間違っていなかった、と思っています。"お金"をそんなに持っていないわたしが言っても説得力はありませんが、"お金"よりも貯めた方がよいものは"信頼"です。わたしは"お金"で"信頼"を失うくらいなら、迷わず"お金"を"捨て"ます。
先述の彼には、「いつ、6万円の寿司に連れて行ってくれるんだ?」と言われております。連れていけないので、恥ずかしながら、その後連絡を取れておりません。ですが、いつかは、価格表を見ずに「どんどん、食べてよ」と言えるくらいになりたいと思っております。彼に払うのはそれ以上の価値があったからです。そうなれるように、がんばります。
また、わたしは広報連絡会のセミナーが価値に対して高かったことはなかった、と自負しております。実際、同内容で高い金額でセミナーをやっているイベントもあります。ともに成長できる人、是非とも参加をお待ちしております。
◆ 6月の広報連絡会主催イベント ◆
6月18日【広報連絡会 ~誠ブログの原画展+広報セミナー~】@市ヶ谷
6月27日【『"語感"ネーミング講座』セミナー+ワークショップ】@西新宿
アベノミクス効果で株が上がったり下がったり、先行き良さそうだったり、でも心配だったり。。。日本国民全体が興味があるネタだと思います。タイトルに惹かれてこのページを開いて頂いた皆さん、
今の時代、投資すべきは、
ずばり、あなた自身です。
もちろん成長株と思うものがあったら、投資したら良いでしょう。でも、優先順位として投資すべき先は、誰でもないこのブログをお読み頂いている【あなた】です。
そんな風に考えていることを、どうお伝えすべきか、いろいろ悩んだのですが、ちょっとわたしの実例をシェアさせて頂きたいと思います。
■"金"は、"金"であって、"金"でない
3.11の後、数年ぶりに古くからの友人から連絡がきました。特に震災だったから...というわけではなかったと思います。「懐かしいねー!どうしてたの?」と言いながら、お互いの近況報告をしました。
その人に会ったのは、わたしが新卒で入ったベンチャーにいた頃でした。そのベンチャーとは、朝8時に出勤し、夜は終電という激務。家に帰ったら1時。海外を相手にするその仕事は、朝はニュージーランドの相手をし、オーストラリア、マレーシア、シンガポール、イギリス、と地球が廻るのを感じられるような仕事でした。同じような業態の会社は、これを2交代制でやります。でも、その会社は"ベンチャー"であり、"上場"という夢があったから交代なく頑張りました。"上場"が何であるかを理解せず、がむしゃらだったのです。
結果的に言うと、その会社の社長は、採用時にくれると言っていた新規公開株をその当時いた社員たちに、1株もくれませんでした。役員会議で「なかったこと」にされていたようです。しかし、わたしは、この社長が「株をくれなかった」ことよりも別のことにショックを受けました。株をくれないことを知ったわたしは、社長と話す機会を持ちました。社長と話をするまで、わたしにとって『会社』とは"社員皆で作り上げているもの"でした。しかし、社長にとっては"社長のためだけの会社"であり、"社員はコマ"だったということがわかりました。わたしは脳天気に夢ばかりみていた自分に腹がたちました。上場決定後、上場を待たずして、その会社去りました。
そんな時に会った人だったので、なんだかんだと人がしないような苦労をし、みんなが考えないようなことで悩み、かといって突き進むわけでもなく燻っているわたしの話をよく聞いてくれました。「どうせお金、ないんだろ?」と言われて、美味しいものをご馳走してくれたり、「どうしようもなくなったら、連絡してこい!」と言ってくれました。実際にそのような理由で連絡したことはありませんが。別の会社に転職した後も、いろいろ相談に乗ってくれました。悩んでいる時に、TSUTAYAで本も買えずにいたら、「これは俺が買う。でも、先に読んでいいから、読んだら返してね」と言って貸してくれました。さりげない気配りで、とことんわたしによかれと思うことをしてくれたのだと思います。
とにかく、本当に、普通では考えられないくらいのお世話になったんです。
■"湯水"のようにお金を使った1年間
一方、3.11の頃、わたしは派遣で働いていました。今までのキャリアを打ち切り派遣で働くようになったのには理由があって、数年前に大学時代から行きたかった内閣府の国際交流の船事業に参加したことが影響しています。乗り物酔いが激しいわたしは船が怖くて、学生時代は乗れませんでした。でも、このまま乗らない人生・乗る人生をYES NOで考えると、わたしにとってはYESだったのです。後悔をする人生だけは歩みたくありませんでした。
しかし、船に申込み、試験に通り、実際に船に乗り帰ってくるまでに、日本は不況に突入しました。年齢のせいもあって、船から帰って来たら、思ったようには再就職できず、「もう、いいや」という感じで派遣をやっていたのです。
その彼に言われました。
「いいのか?お前の人生はそんなので」
え?いいんだよー。だって無理なんだもん、できないんだもん。なんか思うようにならなくってさー...。そんな言い訳していたら、言われました。
「なんだ、お前は。このまま恩返しもせずに嫁にでもいくつもりか」
そしてぼそっと、
「残念だな...。いろいろかけてやったものを、いつか返してくれる日も出てくると思ったのに」
わたしは、ショックでした。このようなことをこの彼が言ったことは今まで一回もありませんでした。
いろいろしてくれたのは、わたしに期待をしてくれたからこそ。
(今はダメだけど)こいつだったら何かしてくれるんじゃないか、他の人ではできないことをしてくれるんじゃないか、いつか自分を助けてくれる日もくるんじゃないか、そう思ってサポートしてくれていたのです。
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その後、なんだかんだがありまして、わたしは自分の人生の舵をもう一度自分で握ることにしました。給料が安くても社員として働き、学ばせてもらおう、そう思って会社に入りました。そのついでに、家も出て、国内留学と称し、外人も住んでいるシェアハウスに住みました。勤めた会社の社長室に「大前研一ライブ」が山のように積んであって、それを見て、ビジネススクールの説明会に冷やかしで行きました。冷やかしで行ったのに、スクールの講座も契約してしまいました。
この年、湯水のようにお金を使いました。ココからは貯蓄は使わない、と決めていたラインを突破し、使える限り使いました。
でも、全部自分の血肉になりました。
行動をしなかった時に比べて、成長速度が半端なく、オセロのコマが黒から白へ、白から黒へ逆転するように、どんどん世界が開けていくのがわかりました。
■お金は"学習"に使えば、貯金としては増えないけれど、未来の"あなた"を作ってくれます
たまに20代に、「わたし、まだお金がないので、そんなスクールとかに学びに行けないのですが、どうしたらよいですか?どう学んだらよいですか?」と聞かれます。
気持ちはわかるのですが、わたしが思うのはやはり「お金を使え」ということです。
大金叩くことで、真剣になります。1円でも取り返してやろうと思います。
たまに「なんで、そんなすごい人と知り合いなんですか?」と聞かれます。
お金を叩いたからです。
お金を叩いても会えない人もいますが、お金を叩けば会える人もいるのです。
本を読んでもわからないことがありますが、実際に著者に触れた時に一気にわかることがあります。
大切なのは、お金を使うターゲットのセミナーなり習い事なりが、自分にとってその金額の価値があるのか、です。
こちらの記事をご覧になっている方に、是非、その人にとっての大枚叩いて受けたいセミナー、受けたい経験を見つけて頂きたいと切に願います。"将来"の自分を感じさせるものがきっとあるはずです。
偉そうなことをいろいろくどくど述べましたが、わたしの今の貯金額を聞いたら、みんな笑うと思います。それでも、わたしは間違っていなかった、と思っています。"お金"をそんなに持っていないわたしが言っても説得力はありませんが、"お金"よりも貯めた方がよいものは"信頼"です。わたしは"お金"で"信頼"を失うくらいなら、迷わず"お金"を"捨て"ます。
先述の彼には、「いつ、6万円の寿司に連れて行ってくれるんだ?」と言われております。連れていけないので、恥ずかしながら、その後連絡を取れておりません。ですが、いつかは、価格表を見ずに「どんどん、食べてよ」と言えるくらいになりたいと思っております。彼に払うのはそれ以上の価値があったからです。そうなれるように、がんばります。
また、わたしは広報連絡会のセミナーが価値に対して高かったことはなかった、と自負しております。実際、同内容で高い金額でセミナーをやっているイベントもあります。ともに成長できる人、是非とも参加をお待ちしております。
◆ 6月の広報連絡会主催イベント ◆
6月18日【広報連絡会 ~誠ブログの原画展+広報セミナー~】@市ヶ谷
6月27日【『"語感"ネーミング講座』セミナー+ワークショップ】@西新宿