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エステ系広告を削った 新『an・an』に期待!
»2013年11月 1日
誰も書かなかった、広報女子部ログ
エステ系広告を削った 新『an・an』に期待!
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
『anan』がデザインを一掃しました。『anan』は1970年に創刊した老舗の女性誌です。
当時は、フランスの女性向けファッション誌『ELLE』の日本語版『an・an ELLE JAPON(アンアン エルジャポン)』として創刊。テレビなどで見たことがありますが、当初の誌面の作り方はなかなか斬新。アヴァンギャルドでセンセーショナルな...つまりは刺激のある雑誌だったのではないかと思います。
多くの女性に支持され、最盛期には約60万部を売り上げ、その後『anan』は、多くの女性が読む代表格の雑誌となりました。
しかし、個人的には、この雑誌を買わなくて、何年になっただろう・・・?と、思っていました。
ワクワクして雑誌をめくったあの時代は遠い過去になり、もちろん年齢が上がったこともあるけれど、10数年前は本屋さんでもいつも最前列に置いてあったように思うのに、今では『VERY』や『Oggi』、その他の新興系に押されて、大体棚の後ろの方に置かれているのを悲しい気持ちで見つめています。
さて、その『anan』のデザイン一新!なんと表紙は今、旬の、水原希子さん!
すごいですね~。水原さんといえば、現役大学生創刊の「N magazine」でも斬新な表紙を飾りました。
わたしが感じた今までと違う点、以下にまとめてみました。
■表紙の"質感"が違う!
何より大きいのが、この表紙の"触った感じ"。
両面つるつるの紙。通常、女性誌は表面がつるつるでも裏はざらざらの紙を使っています。そして、本編を支えるような強固な厚い丈夫な紙です。しかし、新『an・an』の表紙は、フリーペーパーみらいなライトな薄さにビニールコーティングしているようです。今までの"雑誌"になかったような質感。気軽に楽しい情報へ誘導させてくれそうな装丁は、触っていて新しくて楽しい気分にさせてくれます。
■フォントが違う!
表紙の左下にもありますが、クッキー文字のようなフォントが記事内にちりばめられていて、ポップで可愛らしく、新しさを感じさせます。記事内容の受け止め方が変わり、楽しい気分になります。記事のコンテンツそのものとは関係ない要素ですが、やはり"空気づくり"は大切だと思います。
■エステ系 Before-After広告がなくなった!
何より違うのは、『anan』の後半1/3を埋め尽くしていたBefore-Afterのエステ系広告の数々だろうと思います。雑誌って、ただでさえ重いのに、読みたくもない1/3の重さの紙をつけた雑誌をバッグに入れているのって、女性には重い。本当に読みたい部分だけコンパクトなボリュームは、まざまな雑誌が小型版を出している中、時代にのった流れだと思います。
一方で、広告費をガツッと削った部分、どのように収益を補充されているのかは気になるところです。
ananは、そろそろロゴも時代に合わせて変えてもよいのではないか・・・と個人的に思っていましたが、現代と真反対の時代からまったく変えずに来たこの雑誌にとって、変えるタイミングは逸していたのだろうなと考えていました。しかし、雑誌ロゴ以外のところを調整してきたのは、さすが!と思います。
さて、この『anan』、是非みなさんも店頭で実際に手にとってみて触ってみて下さい!