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【TEDxKids報告】参加してわかったこと(1)ーー"生"の体験が人生を変える
»2013年11月13日
誰も書かなかった、広報女子部ログ
【TEDxKids報告】参加してわかったこと(1)ーー"生"の体験が人生を変える
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
ご報告が遅くなりましたが、11/4、TEDxKids@Chiyoda 2013 にスタッフとして参加してきました。わたしが参加したのは、メディアチーム。当日のTwitterやFB、LIVEストリームなどが業務範囲です。
正直、スタッフとして、1参加者として、場に関われたことが、素晴らしくよかったので、もっといろんな人を巻き込めばよかった、と思ってしまいました。"体験"することでわかったことがありましたので、こちらでは皆さまにシェアさせて頂きたいと思います。
まずは参加者として。オーガナイザーの青木さんが幼いころDiscoveryチャンネルを刺激を受けたように「生」の人が話してくれることって刺激になります。イベント前に、きっと、そうなんだろうなぁ...!と思ってはいたものの、実際イベントで聞いていた時に、本当にすごい!と思うプレゼンがありました。いくつもそういうものはあったのですが、一番心に残ったプレゼンの感想をイラストでご紹介します。
それは、京都造形芸術大学教授であり文化人類学者の竹村 真一さんの世界初のデジタル地球儀「触れる地球」についてのプレゼンです。
「触れる地球」は、この絵の大きさくらいのデジタルの地球儀。操作することで、雲の動きや海流の温度、波の動きがわかります。もちろん、昼と夜も表現できます。その光景はまるで、ほぉっと美しく、月から地球を眺めているような気分になります。
子どもたちはきっと、前のめりで口を開け、夢中で見ていたのではないかと思いますが、ステージから遠い客席後ろでも目をらんらんに輝かせたわたしがいました。
このプレゼンは、みなさんに感動を伝えるのに、ふさわしいものでした。
その日寝る時に、瞼を閉じて浮かんだのは、暗闇に浮かぶ地球だからです。"地球"と一口に言っても、よく見る青い地球の姿だけではありません。真っ赤な地球もありました。
わたしがこのプレゼンで感動したのは、地球が美しかったこともありますが、もうひとつは竹村さんのプレゼンが好奇心を刺激するものだったことです。
竹村さんはいろんな地球の姿を見せてくれましたが、説明がすばらしかった。例えば、台風について。
記憶の範囲ですが、このように言っていました。
「"台風"って、今年は来ない。今年はいっぱいきた、なんて言うでしょう?でも、"台風"は、日本に来るか、来ないか、があるだけで、本当は日本に来ない時でも太平洋ではいっぱい起きている。
ほら・・・(と、地球儀を操作して、動きを見せる)
そして、みんな"台風"って、いやだなぁ~、って思うでしょう?でも、台風は地球にとって、とっても大切なんです。(地球儀に浮かぶ台風をさして)こんな風に台風が、海の中をかき混ぜてくれるんです。海の豊かな栄養分は、底の方に溜まっていきます。とても豊かな栄養分です。それを、台風がかき混ぜてくれるおかげで、海全体が豊かになるんです。」
「台風は困る」だけでない、全体を見せる公平な地球の魅せ方に、釘付けになりました。
TEDxKidsでは、大人の席の他に子どもの席が壇上から真ん前に設置されています。ここは"席"というものではなく、カーペットみたいなものがしかれていて、好きな座り方ができるようです(←ゴメンナサイ。見てません)目の前でこんな素敵なプレゼンを見せられた子どもは、どう思ったでしょう?
こんな魅力的なプレゼンで、子どもの理系離れも止められるかもしれません。
わたしの友達で、こんな人がいます。彼はとても頭がよい人で、本当に高い知能を持った人しか入れない米国マジックキャッスルのメンバーです。彼はマジシャンでもあり、そのスキルを使って人を驚かす仕組みを作っています。
彼は7歳の時、魔法使いに会いました。本当は小学校に来たマジシャンでした。
でも、彼は、マジシャンを本当の魔法使いだと信じました。
それから、テーブルにあるコップを触れずに動かそうと何度も挑戦しました。
コップは動きませんでした。
彼は、やきもきして、ある日コップに細い糸をつけました。
テーブルの端から引っ張ったのです。
それをもっと離れたところから、母親が見ました。
そして、びっくりして「あなた魔法使いになっちゃったの!?」と言ったのです。
ママをびっくりさせたことで彼は大喜び。
7歳のボクがママの前で魔法使いになったんだよ!と目を輝かせて話してくれました。
これが偉大なマジシャンの誕生の瞬間です。
今、彼は世界屈指のエンターテイメントの一部を大きく支える仕事をしていますが
、その最初の一歩がこの体験だったと知って、わたしの心に残りました。
強い感動が、その後の人生を変えるのだと思っています。
しかし!もうひとつ、お伝えしたいことが。
「子どもなら・・・」って思いません?いいえ。そんなことはありません。
子どもが本当に魅了されて楽しいプレゼンは、大人にも十分楽しいのです。
TEDxKids@Chiyoda、動画はまだですが、写真はflickrにアップされました。
どんな雰囲気だったか、知りたい方は是非見てみて下さいね☆