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ジョブズ亡き後のSiriを使ったAppleのプラットフォーム戦略

ジョブズ亡き後のSiriを使ったAppleのプラットフォーム戦略

藤 優之

福岡県出身、1977年生まれ。横浜国立大学卒業後、上場会社の経営企画室長を経てトーマツコンサルティング(現デロイトトーマツコンサルティング)に勤務。幅広い業界に対し、新規事業立案・実行支援、事業再建、M&A等多数のプロジェクトを経験。Facebook http://www.facebook.com/MasayukiTou twitterID:@MasayukiTou

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iPhone4Sが発売された。
いろいろな新しい機能が追加されている。

その代表例が「Siri」だ。

Siriとは、声でいろいろな応答をしてくれる便利な機能である。

たとえば、「電話をXXX-XXXにかけて」と言えば、電話をしてくれる。
「天気予報を教えて」と言えば、1週間分の天気予報を表示してくれる。

極めつけは、GPS機能との連携だ。

GPSと連動するため、「おいしいと評判のイタリア料理店を教えて」と言えば、今いる場所あたりのイタリア料理店をすぐに提示してくれる。

これは使い出すと非常に便利。

いちいちブラウザをクリックして、「おいしい」「評判」「イタリア料理」「(今いる地名)」などと検索しなくてもいいのだ。

使い出すとクセになって、やめられない。

しかし、残念なことに今現在では、Siriは英語しか理解してくれない。
来年になれば、日本語にも対応するらしいので、楽しみだ。


さて、これからが本題である。

Siriにどっぷりとハマる人が続出し出すと、考えなければならないのは、「Siriを使ったマーケティング」である。

今のところSiriの検索エンジンは、Googleを使用しているみたいだが、今後はAppleのことだから自社で作った検索エンジンを導入してくる可能性がないわけではない。

こうなった場合は、これまでのSEO等を活用したマーケティングを使えるか非常に不透明となってしまう。

むしろ独自色の強いAppleのことだ。
検索結果もAppleの思い通りだと考えた方がいい。

いずれにしても人が日常的に使う携帯電話(実際はスマートフォンではあるが)というプラットフォームを握ってしまうと、企業としてはこれほどまでに強固な収益基盤の確立はないだろう。

Appleが第二のGoogleになる日もそう遠い日ではない。

スティーブ・ジョブズ I
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