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ドイツの手帳メーカー「X47&X17」からグーテンターク!

ドイツの手帳メーカー「X47&X17」からグーテンターク!

ビュットナー マティアス

X47 GmbH 及びX17 GmbH代表取締役(CEO)。 ザールラント大学で経済学及びマーケティングを学び、経済学修士の学位を取得後、IDSシェアー社にて企業コンサルタントとして従事したのち独立し、自身のコンサルティング会社を設立。その後、革新的な手帳の製造/販売メーカーであるX47 GmbH(2002年)とX17 GmbH(2006年)を設立。

当ブログ「ドイツの手帳メーカー「X47&X17」CEO、語る」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/buettner_matthias/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


 誠ブログをご覧のみなさま、はじめまして。Guten Tag!(グーテンターク、こんにちはの意)

 この度、誠ブログに参加させていただくことになりました、ドイツX47GmbH、そしてX17GmbH(以下X47&X17)の代表、Matthias Buettner(マティアス ビュットナー)です。
 これから日本ではまだ多く知られていない弊社や弊社の製品を交えながら、タイムマネージメントと手帳の話、ドイツのビジネスの話を中心に、記事を書いていきたいと考えています。たまに読者プレゼントをご用意するのでお見逃しなく!
 なお、私が書く記事の日本語への翻訳及び加筆は、弊社の日本担当者のハルツ香織が行います。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、初回である今回は私たちX47&X17(特にX47)についてお話したいと思います。すでに誠Biz.IDにおいて郷好文氏、館神龍彦氏にご紹介いただいているので、弊社についてはご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

郷好文の"うふふ"マーケティング:ドイツ製の"X"を見て、再びさすらいの旅が始まる

手帳オフ2010:「ブックバイブックシステム」のドイツ手帳をみんなで触ってみた

手帳2010:ドイツの手帳は世界一ィィィ!? 冊子をはさんで使う「X47&X17」の社長に聞いてみた


少し長くなりますが、どうぞお付き合いください。

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 X47社はドイツ国内でイタリア製もしくはドイツ製の高品質なレザーのみを使用した「システム手帳」を主に製造している会社です。すでに「ブックバイブックシステム」と呼ばれる弊社の革新的な技術を採用した「システム手帳」は、その機能美からドイツ国内はもちろん、ヨーロッパ各国にセンセーションを巻き起こしています。

 「手帳」というものはすでに「完成された」ものであるとお考えの方が多いと思います。「手帳」と「革新的技術」という言葉は結びつかない。いかがでしょうか?
 ...その考え方を根本から否定して差し上げましょう。

 従来「手帳」というと、一冊の本のような「綴じ手帳」かリングで紙片のリフィルを取り替える「システム手帳」の二つに一つ、白か黒かのような枠組みしかありませんでした。それぞれには長所/短所があります。綴じ手帳であれば、

長所:「快適」に記載ができる。
短所:すでに「本」のように製本されているので、自分の好きなように中身を取り替えることができない。

といった具合です。リング式システム手帳であれば、自分の好きなように中身(リフィル)をカスタマイズすることができます。一枚一枚の紙リフィルを取り替えることができる、ということは「実用的」でとてもすばらしいことです。しかし、手を胸に当ててよーーーーく考えてください。心からこの「リング」を快く思っている方は皆無に等しいのではないでしょうか?

本音はこうではありませんか?

「あー、この真ん中のリング、邪魔すぎる!」
「手帳に書き込んでいると、リングがあたってリング跡はつくし、痛い」

 少なくとも、ドイツで企業コンサルタントをしているマティアス・ビュットナーはそう感じていました。そして「実用性」と「快適性」を解決方法を模索し、ついに見つけたのです。それが、X47のブックバイブックシステムの要である「スプリングバー」です。

スプリングバーw200.jpg

 スプリングバーはスイスで製造され、その後ドイツで手作業によって組み立てられています。素材はエーデルシュタールという高品質の金属で、100分の1ミリメートルという精度で作られます。この品質はドイツだけではなく、日本でも驚きの声がすでにあがっています。ここまで凝ったシステム手帳の金具というのも類をみないと思います。

 スプリングバーによって「一枚一枚の紙リフィル」ではなく、「ノート型リフィル」をカバー本体に綴じる。これがX47のブックバイブックシステムです。邪魔なリングなくなったことにより「快適」に書き込めるだけではなく「薄く、コンパクトで(重量が)軽く」なりました。さらに書き込み可能スーペースも多くなります。

 

リングがあったとしたら...w400.jpgリングがあったとしたら...


 ここで、すでにドイツでは多くの方々をとりこにした「革新的技術」と「手帳」が結びつきます。

 2002年に設立された小さな会社は、そうこうしているうちに世界中に販売ネットワークを築くまでに成長し、日本へも約2年前から輸出を開始しています。製品の一部をご紹介しましょう。

 

Duo4w200h150.jpgスリムラインA6w200h150.jpg

Duo4(写真左)と、スリムラインA6(写真右)


 まずは「手帳」と「財布」の融合であるDuo4(デュオフォー)。財布でありながら、手帳としての機能も備わっています。こんなことが可能なのもやはりX47ならではです。

 次に、ビジネスライフを快適にするスリムラインA5スリムラインA6

 最後にX47シリーズ中、最も小さなタイマーA7(ミニタイマー)。このサイズで「システム手帳」として機能するとは驚きではありませんか?シャツのポケットにすっぽりと入ってしまう大きさです。

ミニタイマーw200h150.jpgミニタイマー/ポケットh150.jpg

タイマーA7(写真左)、ポケットに入れたところ(写真右)

 X47シリーズのカバー素材はすべて、イタリア製もしくはドイツ製の最高級レザーを使用しております。(加工はすべてドイツで行われております)手帳の心臓部分はもちろんカレンダーリフィルです。ドイツで最も多く売れているカレンダーリフィルは見開きページに1週間が載っているウィークリーカレンダー(バーチカルタイプ)リフィルです。

ウィークリーバーチカルw400.jpg

ウィークリーカレンダー(バーチカルタイプ)リフィル

 別の機会に詳しくお話しますが、X47ウィークリーカレンダーはただのカレンダーではありません。私の提唱する「タイムマネージメント」に基づいたデザインとなっています。
 もちろん、カレンダーにはホリゾンタルタイプのウィークリーカレンダーや2種類のデイリーカレンダー、3年分のマンスリーカレンダー、そしてドイツで人気な折りたたみ式年間予定表(レポレロ)といった種類もあり、ユーザーそれぞれのスタイルに合わせてお使いいただけるようになっております。他にもノートタイプのリフィル(無地・横罫・方眼)やアドレスレジスター、プロジェクト管理に最適なデータレジスターがあります。

 今日では紙媒体ではなく、電子媒体でのプランニングをされている方が多、「(紙媒体である)手帳は生きた化石だ」とお考えの方もいらっしゃることでしょう。しかし、ドイツからやってくる「革新的」な手帳を使って「手帳も捨てたものじゃないな」とお考えいただけるようになれば幸いです。