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SUBARU LEGACY Eyesightの真実に迫る!

SUBARU LEGACY Eyesightの真実に迫る!

popo柿澤

免許を取る前から車が大好き!休日に車に乗らない日はない。運転好きで、お酒もほとんど飲まないので旅行に行くと重宝されます。普段はアイティメディアでフィジカルイベントの制作・運営をしてます。


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 新型Eyesightが発売され半年強。今ではLEGACYを購入する半数以上の方がEyesightを選択するほどの人気ぶり。一方、体験試乗に訪れた方の話を聞くと「緊急停止(プリクラッシュブレーキ)体験時にぶつかった」という声を良く耳にする。果たして噂は本当なのか? 真実を確認するために、近くのディーラーに足を運んでみた。




■体感してEyesightの凄さを知る

 恥ずかしながら、Eyesightが発売されて半年以上が経過するというのに、まだ体感したことのなかった私......。とりあえず、Eyesight装着車の試乗をお願いして体験してみることにした。

 まずは、お決まりのプリクラッシュブレーキの体験。私が体験したときは、問題なく停止した。結構ギリギリまでブレーキがきかないのでちょっと焦ったが、衝突20cm手前くらいで車は止まった。


clip_image002.jpg 次に、先導車を用意してクルーズコントロールの体験をさせてもらった。クルーズコントロールの最高速度をセットし、追従を開始。前方の車が加速するとそれにあわせて、セットした速度まで加速。前車が減速すれば減速する。ここまでは普通のレーダー付きクルーズコントロールと同じ。しかし、ここからが凄い! 前車が停止すると、こちらも停止する。しかも、停止動作が凄くスムーズ。普通の人が丁寧に車を停止させるよりもスムーズに車が停止する。今までのクルーズコントロールは最低速度が設定されており、最低速度が40km/hの場合、40km/hより前車が速度を落とした場合、制御は解除されブレーキ操作は運転者が行わなければならない。しかし、Eyesightは停止作業まで行ってくれる。
 今までのクルーズコントロールは、高速道路の渋滞で発生するノロノロ運転時は使い物にならなかった。しかし、Eyesightはノロノロ運転時にも車を制御。この機能さえあれば、渋滞が面倒でなくなるかもしれない。「これが、売れている要因か!」と、体感してみてわかった。正直、自分の車にも欲しい機能だ。
 ちなみに、今回は安全のため先導車をディーラーで用意し体感させてくれたが、メーカーとしてはこの機能を一般道で使うことを推奨していない。あくまで高速度道路での利用を推奨している。

■Eyesightの真実に迫る

 試乗を終えたところで、今回の本題とも言える「プリクラッシュブレーキ体験でぶつかったと言う噂を耳にするが、実際のところどうなのか」を質問してみる。すると、担当のカーライフアドバイザーの光山太郎さんは、あっさりと「はい、本当です。ぶつかりますよ」と、なんとも拍子抜けする回答が......。そして、続けるように「ただし条件があります」といくつかのぶつかる原因となる内容を説明してくれた。その内容は以下の通りだ。

1. 運転者が回避行動と思われる操作をした場合。
 具体的には、ハンドルを切ったり、ブレーキをかけたりした場合は、人間が危険を認識していると判断し、緊急停止動作はキャンセルされる。

2. 雨やホコリなどでEyesightのカメラを遮る物がある場合。
 カメラを利用して車や人を認識しているためカメラを遮る物があれば制御できない。

3. 夕暮れ時など、カメラの認識が鈍る時間帯。
 人間の目でも、夕暮れ時などは見にくいが、カメラでも同じ。車を認識する場合は、テールランプを認識するため、これが原因となりぶつかることはほとんどないと言うが、体験の場合、車を模した風船の様な物で行うため当然テールランプは付かない。その為、夕暮れ時や夜になると認識出来なくなりぶつかる事が多いようだ。


 以上が、主なぶつかる原因である。と言うわけで、ぶつかるという噂は本当。ただしいくつかの条件があり、その状況はディーラーもメーカーも把握しており、想定の範囲内。そして、重要なことは「運転支援システムであり、自動運転システムではない」と言うことだろう。


■過信は禁物

 あわせて、光山さんはこう語る。「本来、このプリクラッシュブレーキは使って欲しくない機能です。万が一の時に車が自動的に止まってくれるが、絶対に過信はせず、安全運転に心がけて欲しい。それから、一般道でのクルーズコントロールも使わないで欲しい」
 当然と言えば当然の事。しかし、Eyesightを体験すると、あまりの出来の良さに普通に使いたくなってしまう。Eyesightになれすぎてしまうと、ブレーキを踏むという動作すら忘れてしまいそうだ。それを防ぐため、購入者へは、必ずEyesightの注意事項を納車時に時間をかけて説明し、説明を受けたことを証明するサインをもらうほどの徹底ぶり。メーカーは、この運転支援システムの危険性をしっかりと認識しているからこその徹底なのだろう。確かに、この機能を過信して使いすぎるのは危険である。


■Eyesightは、すばらしいシステムだ

 ここで紹介した機能以外にも、昨今多発しているブレーキとアクセルの踏み違いによる事故を防ぐ機能もある。前方に障害物がある状態で、アクセルを踏み込むと警告音とともに車は進むが、制動力が制御され大きな加速はしない。輪留めがある場合などは、制動力が制御されているため、輪留めを乗り越えることない。Eyesightは、車の事故を大幅に減らすことが出来るかもしれない。早く他メーカーの車にも、付いて欲しい機能だ。

 発売されて半年強。LEGACY購入者の半数以上の方がEyesightを選ぶ理由が私にもよくわかった。確かに、LEGACYを購入するならぜひ付けておきたい機能だ。それどころか、この機能があることによってLEGACYが欲しくなるくらいにすばらしい。まだ体験したことのない人がいたら、ぜひ体験試乗することをおすすめしたい。車は乗らなきゃわからない事だらけなのだから。

clip_image003.jpg 【試乗車スペック】
レガシィ ツーリングワゴン 2.5i L-Package
 価格:2,793,000円(試乗車:3,213,000円 マッキントッシュサウンドシステム&HDDナビゲーションシステム・リアカメラ付き)
 大きさ:全長4775mm×全幅1780mm×全高1535mm
 駆動方式:AWD
 燃費:13.2km/l(10・15モード)
 最高出力:125kW(170ps)/5600rpm
 最大トルク:229N・m(23.4kg・m)/4000rpm

【試乗協力】
 千葉スバル自動車株式会社 新港店
 住所:261-0002 千葉県千葉市美浜区新港176-2
 TEL:043-242-5111
 営業時間:10:00~19:30
 お話しをお伺いした方:光山 太郎さん(カーライフアドバイザー)
 光山さんからの一言:
   Eyesightの体験内容は各店舗で違います。
   新港店では、営業全員がどうしたら一番Eyesightの魅力を伝えられるか吟味し、
   時間をかけて作った自信の体験プログラムです。
   Eyesightの体験は、ぜひ当店へ! お気軽にお越しください。


--- popo柿澤の独り言 ---
全部書き終え、読み返して思ったことが、まるでスバルのPR記事みたい。(汗
でも、Eyesightについては悪いところを見つけようと思っても見つからない......。正直こんな事は滅多にないです。