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今更ですがFitハイブリッドってどうよ?

今更ですがFitハイブリッドってどうよ?

popo柿澤

免許を取る前から車が大好き!休日に車に乗らない日はない。運転好きで、お酒もほとんど飲まないので旅行に行くと重宝されます。普段はアイティメディアでフィジカルイベントの制作・運営をしてます。


なぜ今更Fitハイブリッドなの?と思う方も多いかと... でも、Fitといえばシャトル。プリウスといえばαとハイブリッド勢もワゴン対決に移りつつある今だからこそ、原点であるFitハイブリッドとプリウスに乗っておこう!と、思い立って試乗してきました。先にFitハイブリッド。次回はプリウスについて書いてみたいと思います。

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■違和感の少ないハイブリッドシステム
まず、ハイブリッドを比べる上で、ハイブリッドシステムは、大きく分けて3種類のハイブリッドが存在することを理解しておいていただきたい。
1.ホンダが採用しているエンジンが主体となりモーターが補助の役割を果たすハイブリッド。
2.モーターが主体となり、エンジンは発電機としてのみ利用するハイブリッド。
3.トヨタが採用している主体はモーターで、エンジンが補助&発電に利用するハイブリッド。
これだけをみると、トヨタのハイブリッドシステムが一番効率が良いように見えるが、構造が複雑になるため、重量が重くなると言うデメリットがある。ホンダが採用するハイブリッドは、モーターが補助の役割のため、構造が簡単で重量増が最小限に抑えられる。そして、なんと言っても大きいのは、あくまでエンジンが主体のため、走った感覚が普通の車そのもの。発電のために、回生ブレーキを採用しているので、ブレーキに若干の違和感を感じるが、単なるアイドリングストップ機能を持った車に乗っている感じで、とにかく違和感がない。


■アイドリングストップ後の再始動がスムーズ。違和感も最小限。
エンジン始動時に若干の振動を感じるし、クリープで車が動き出すまでも若干の遅れがあるので、違和感を感じないと言えば嘘になるが、再始動は早くてスムーズ。これは、エンジン始動にセルモーターを利用するのではなく、ハイブリッド用のモーターを利用するためだ。そして、前回書いたアウディA1と大きく違うところは、ブレーキを若干ゆるめると再始動するところまでは変わらないが、アウディA1は再始動後に再びアイドリングがストップすることはない。しかしFitハイブリッドは、再始動後に車速が0キロの状態が少し続くと、再びアイドリングがストップする。この制御については、好き嫌いがあると思うので、購入前には試乗して体感してほしい。ちなみに、プリウスはクリープをモーターで発生させるため、ブレーキをゆるめてもエンジンは始動しない。


■まるで500ccくらい大きなエンジンの車に感じる
軽くアクセルを踏み込む。この瞬間は「おや?普通のFitも、ハイブリッドも変わらないぞ?」と思った。でも、アクセルをグッと踏み込んだ瞬間、まるで別物の車のように感じる。通常のFitは、若干パワー不足を感じ、エンジンも苦しそうに高い回転数で回り出す。しかし、ハイブリッドはエンジン回転はさほどあがらず、モーターアシストをうまく利用してグングン加速する。当然、床までべったりアクセルを踏み込めばハイブリッドでもエンジンは高回転まで回るが、そこまで踏み込まなくても十分な加速をしてくれる。お世辞にも遮音性が高いとはいえない車だけに、エンジンの回転数が低回転のまま加速してくれるのはありがたい。
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■やっぱり軽さは武器ですね
トヨタのハイブリッドシステムに比べると、軽量・コンパクトに設計されているFitハイブリッドは、コーナー中の姿勢の安定性にも大きくアドバンテージがある。プリウスの場合、コーナー中は車の重量が非常に気になる。それに比べ、Fitハイブリッドは軽快そのもの。普通のFitと比べても大きな差を感じることがない。
そして、ボディー剛性もFitの方が上に感じる。このボディー剛性もコーナリング中の姿勢に大きく影響しているようだ。


■パッケージングは、さすがの一言
パッケージングには定評のあるFit。でも、ハイブリッドになってどうなのよ?と思っている方も多いのではないでしょうか?はっきり言って心配ご無用!比べてみなければわからないレベル。比べてみると若干荷室が底上げされ、普通は床をめくると小さな荷物スペースがあるが、ハイブリッドはそのスペースがない。しかし十分な荷室スペースが確保されており狭くなったなーなんて印象は、ほとんど感じない。後席も前方へ倒すことが出来るので、大きな荷物を積むときも不便を感じない。エンジンを主体としたハイブリッドシステムのため、バッテリーも小さくすんでいるからこそ出来たのだろう。
IMG_4361.jpgのサムネール画像


このハイブリッド車が159万円~買えるのだから本当に驚くばかりです...
普通のFitに比べると30万円以上の価格差がある。しかし、装備を考えるとハイブリッドの方が豪華で、装備分も含めて価格差を考えると15万円程度の差になる。15万円の差で500cc大きな車に乗っている感覚を得られるとしたらお得ではないだろうか?この感覚は文字で伝えようとしてもなかなか難しい。だから、ぜひお店に足を運んで試乗して見て欲しい。そして、普通のFitとハイブリッドを乗り比べて欲しい。なぜなら、車は乗らなきゃ分からないことだらけなのだから。
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■試乗した車
グレード:Fit HYBRID スマートセレクション
価格:172万円
サイズ:3,900×1,695×1,525ミリ(全長×全幅×全高)
燃費:ガソリン1リットル当たり26キロ(JC08モード)、30キロ(10・15モード)
エンジン最高出力:65キロワット(88馬力) / 5,800rpm
エンジン最大トルク:121ニュートンメートル(12.3キロ)/4,500rpm
モーター最高出力:10キロワット(15馬力)/1,500rpm
モーター最大トルク:78ニュートンメートル(8.0キロ)/1000rpm

■試乗協力
Honda Cars 千葉 穴川店
住所:〒263-0051 千葉県千葉市稲毛区園生町384−25
TEL:043-207-6000
営業時間:10:00-19:00(ショールーム)
定休日:第3火曜日
営業さんからの一言
Fitの展示車はラインナップが豊富で、珍しい色も含めてかなりの台数をそろえています。Fit以外の試乗車も千葉県内で一番種類が豊富です。お気軽にお立ち寄りください。

---popo柿澤の独り言---
ハイブリッドは実燃費で20キロくらいは走るみたいなので、本当に魅力的です。特にこのFitは、違和感も少ないしホントにおすすめできる1台だと思いますが... 私がハイブリッド買うのは、もっといろんな車種にハイブリッドが出てからかなー。もう少しガソリンジャブジャブ使って車を楽しみますw