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蜂箱フェンスでゾウ被害を防ぎ、現金収入も確保する、エコフェンスプロジェクトに学ぶビジネス
本当は面白い、BtoBソフトウェアベンダー生活記
蜂箱フェンスでゾウ被害を防ぎ、現金収入も確保する、エコフェンスプロジェクトに学ぶビジネス
コラボリズム株式会社 代表取締役で文系プログラマー。超朝型へのスイッチで、仕事と家庭の両立を目指す二児の父。
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アフリカゾウというのは動物園なんかで間近で見るとヌオオオオオと差し迫る存在感がたまらない大好きな動物ですが、一方でその生息地では、密漁により絶滅の危機にある動物でもあります。
ゾウの生息地域ではその保護の為に様々な対策が取られていますが、かたや共存する周辺住民にとってはゾウはなかなか厄介な隣人でもあるようで、ゾウは現地住民が主食とするトウモロコシを好んで食べるそうなんですね。
イノシシやサルが趣味の畑を荒らしただけでも大変なショックを受けているうちの母などの状況と比較して考えるに、あんな巨大な動物が妻や子や仲間を連れて現れ、トウモロコシ畑でバキバキと好き放題に食事を始められてしまうというのは、生活がかかっている地域の人達にとっては正に絶望的な事態であると言えます。
そこで考えられたのがミツバチを嫌うゾウの習性を利用して獣害を解決する、次のような方法です。
見ての通り、この方法はアフリカゾウの獣害を防ぐだけでなく、採取した蜂蜜で収入を得るということを出発点としてビジネスモデルを構築し、永続的に収益の維持と拡張を可能とする仕組みになっています。正に三方良しというか、「ビジネス」が関わる人全員を幸せにする理想的なモデルです。
先日書評を書かせて頂いた、永井孝尚さんの「戦略は一杯のコーヒーから学べ!」にも"サステイナブルコーヒー"の事例がありましたが、関係者全員のインセンティブをうまいバランスでコントロールする仕組みを作ることで、誰もしわ寄せを受けること無く、全体がプラスの方向に進むようなビジネスを考えていくことが、今後は重要になってくるものと思います。
それにしても、この元となったゾウの行動に関するL.King博士の研究と、そこから付随して得られる蜂蜜の収益をビジネスモデルの起点として活用することを思いついたプロジェクトの方々の発想力には頭が下がります。思いついた時はさぞ快感だったでしょうね。素晴らしいです。
プロジェクトの詳細についてはこちらから見ることができます↓
ゾウと森とマサイを救うハチミツ | TEARS OF THE AFRICAN ELEPHANT