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オフィスの「何故だか捨てられないアイテム」TOP3

オフィスの「何故だか捨てられないアイテム」TOP3

波多野 謙介

コラボリズム株式会社 代表取締役で文系プログラマー。超朝型へのスイッチで、仕事と家庭の両立を目指す二児の父。

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必要なぶんしか買っていないはずなのに何故かどんどん溜まっていくもの。私達の周りにはそんなものが密かに存在しています。例えばCD-Rを入れるプラスチックのケース。なかなか壊れない割には、ちょっと傷がついたりするとお客さん向けには使えなくなるので社内で使うことにしますが、そんなにたくさん使うわけでもなく逆にお客さんや取引先からもらった分がどんどん増えていく。

ほおっておくとキャビネットの中で積み上がったケースがちょこちょこ崩れるようになって忙しい時にはちょっとしたイライラ感を醸し出しますが、積み直すのも大した手間ではないので、すぐに溜まっていることそのものを忘れてしまいます。

このようなアイテムは、日本人の誇るべき「もったいない」文化やもったいない意識が悪い方向に具現化した「逆」もったいないお化けとでも言えるようなものであり、これらのアイテムが密かに存在しているのが日本のオフィスというものなのです。ここでは代表的なアイテムを紹介し、その対処方法について考えてみたいと思います。

No.1 ホワイトボードマーカー

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オフィスの捨てられないものを論じるのにホワイトボードマーカーは外せません。ホワイトボードに字を書こうとしてカスカスの字しか書けず、別のマーカーに持ち替えてもまたカスカス。もう一つのマーカーに至っては全く書けず、結局赤のマーカーで書く事になったという経験は誰でもある事でしょう。

ホワイトボードマーカーはカスカスになってもまだ使えるのがくせもので、書けるのが文字と言うより油汚れ?みたいな状態になっても、とりあえず読む事はできますから捨てるタイミングが難しく、とりあえず捨てずにおいて他のマーカーを追加して使うなどという運用が行われやすいものです。

また、一応備品なので下っ端が勝手に捨てるのも何となくやりにくく、下手に捨てると課長からちょっとした小言などを言われてしまいそうなので、とりあえず古いものは捨てずに新しいマーカーをもらってきます。たまたま全てのマーカーがカスカスである事に気付いた部長に「書けないマーカーは捨てなさいよ」なんて言われて始めて若者はマーカーを捨てる自由を得るのです。

処方箋
対策は「同じ色のマーカーは一本しか出さない」です。絶対一本しか出さないというルールだったら一本目がカスカスになった段階で交換になると思んですよ。ウチは二人でホワイトボードセッションする事が多いんだって場合は、マーカーにきちんとAとかBとか名前をつけてラベルを貼り、AがヘタってきたらAを変えてという運用を徹底すれば複数マーカー同時運用も可能となります。

No.2 各種IT機器の空き箱

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ソフトウェア企業にはコンピュータやサーバー、ハブ、モニター等のIT機器が必要なので、取引先からDELLからAmazonから、どんどんダンボールが送られてきます。喜んで中身を取り出したはいいものの困るのは箱の取り扱いです。これは僕が昔の人だからなのか、新人の頃「IT機器は正規の箱に入っていないと修理が受けられない」という事を先輩などから教えられた記憶があり、箱を捨てるのにはなかなか勇気がいります。

しかしサーバーの箱なんかは折りたたんだとしても中に入っている巨大な梱包材が残り、これが恐ろしいほど場所を取るので狭いオフィスに残しておくのは事実上不可能です。大きな箱以外に小さな箱も結構邪魔になります。うちのオフィスには外付けHDDの小さな箱とかCDドライブの箱が律儀にキャビネットの中なんかにしまってありますが、いちいち避けてキャビネットを探るのが面倒くさいです。ぺしゃんこにして隅っこに寄せてしまいたいと僕は日頃から思っていますが、みんな使い終わると丁寧に箱に入れて片付けるのでこの箱は必須みたいです。まあこれは僕の性格によるものかも知れませんが、とにかくIT機器の空き箱を捨てるのが怖いです。

処方箋
若手の社員に捨ててもらいます。若手の社員は「箱を捨ててはいけない!」と脅迫された記憶がありませんから、僕のように箱を捨てるのがトラウマになっている事はありません。「捨てといてー」なんてお願いするとすぐに箱はペシャンコに折りたたまれゴミ置き場に運ばれていきます。ただし箱に付いてる保証書は抜け目なく残しておきましょう。

No.3 ベッドボトルのオマケ

オフィスのどこかしらにはコンビニでペプシを買うとついてくるスターウォーズのオマケストラップとか「原色海の生物」とか、「日本の妖怪100選」みたいな小さなフィギュア類が必ず存在しているものです。これらはたとえ集めている訳で無かったとしても、なまじ人間とか動物の姿をしているため、なかなかゴミ箱に捨てるのもせつないもので、とりあえず捨てずに引き出しの中に放りこんでおく事が多いです。僕も改めて引き出しの中を探ってみたところ、スターウォーズシリーズのヨーダとチューバッカと白い兵士、それからジオングが出てきました。

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放りこんでおくだけならまだ無害なのですが、自分の引き出しの中を綺麗に保っておきたい人もいるらしく、知らない間にオフィスの目立たないところにこっそり配置されていたりするから困りものです。ほら!

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なんだこれ・・・。まあこの葉っぱの色に完全に溶け込む場所の選択にはなかなかのセンスを感じますが、ここで見る生茶パンダのようにオフィスの目立たないところにはあなたの知らないオマケ類が潜んでいる可能性があるのです。

処方箋
まずはオフィスに折り畳み自転車を置き、コーラ飲み放題のサーバーと卓球台を配置します。服装、髪型自由、タンクトップも破れたジーンズももちろんOKとし、部屋の目立つ壁にサーフボードなんかが掛けてあると完璧です。もう小さな生茶パンダやヨーダがオフィスのどこに置いてあっても気になりません。よく考えるとオマケ類はカスカスのホワイトボードマーカーやダンボールほど邪魔ではありませんから、オマケ類がもっと堂々と振舞うことのできる環境を作ってあげることが必要なのでしょう。オマケから始まるオフィス改革です。

以上、捨てたいのに捨てられないオフィスのアイテムを見てきました。これらのアイテムが日本のオフィス文化を象徴する独自のものなのか、海外にも使わないカスカスのホワイトボードマーカーが存在しているのかは本当は知らないのですが、海外の捨てられないアイテム事情をご存じの方、他にも何か捨てられないアイテムが気になる方は情報を頂けると幸いです。