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二歳児、iPhoneのフリック入力にハマる

二歳児、iPhoneのフリック入力にハマる

波多野 謙介

コラボリズム株式会社 代表取締役で文系プログラマー。超朝型へのスイッチで、仕事と家庭の両立を目指す二児の父。

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先日、二歳の息子にうっかりiPhoneのゲームをやらせてしまったのですが、それからというもの、彼は家に帰ってきた僕の顔を見るたび「おとーさんおかえりiPhone!」ご飯を食べ終わるたび「おとーさんiPhone!」と語尾にiPhoneをつけて話すようになってしまいました。

iPhone Panda
iPhone Panda / Rev Dan Catt

とりあえず「お風呂から上がってからな」と待てをかけて1時間。念願のiPhoneをゲットした彼の喜びようは尋常ではなく「まじでー!やったー!」とかいいながら七転八倒する。大丈夫かおまえ...

こんな状況に若干引きながらも、iPhoneを使わせてみているのは、iPhone(に限らずスマートフォン全般)は、この歳の子供が本来できない事を可能にするツールに思えるからです。ゲームなんかもタッチだとすぐ使えるようになるし、ボイスレコーダーも、タッチだと操作できる。

そして、その「本来できない事」の中で最もすごいな、と思う事が「文字入力」です。フリック入力だと、この歳の子供でも結構文字を打てます。ちなみにフリック入力というのは、あかさたな...の入力候補を長押しすると候補が十字に表示され、そこに指をスライドさせて選ぶ入力方式。

IMG_0163.png
「あ」を3回押して「う」を選ぶ普通の携帯入力方式よりも、候補が実際に見えているぶん、子供でも理解しやすいのでしょう。それにこの方法なら、クレヨンでは正確に文字を書けない子供の手でも文字を「書く」事ができます。

物事の考えを深めたり、記憶するには、見て、聴いて、書く、という具合に複数の感覚を使う方が良いと言われます。見て、聴く事はできても、二歳児には身体能力的に難しかった「書く」という行為が、iPhoneというデバイスを通して、まがりなりにもできるようになる、という事は、子供が世の中を理解するための、何らかの手助けになるように思えるのです。

ゲーム脳が子供をダメにするとか昔よく言われましたが、今の若い人を見ても、ゲームの影響で悪くなったようなところは見受けられません。新しいデバイスやツールが出て、子供がおかしいくらいそれにハマると親は心配なものですが、適切に我慢する事も教えながら、親世代になかったものも使わせてみる、というのは大切だなと思いました。

でも、今年の夏は虫捕りを教えないとな。