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この夏、生き残って欲しいアプリNo.1「RainbowNote」

この夏、生き残って欲しいアプリNo.1「RainbowNote」

波多野 謙介

コラボリズム株式会社 代表取締役で文系プログラマー。超朝型へのスイッチで、仕事と家庭の両立を目指す二児の父。

当ブログ「本当は面白い、BtoBソフトウェアベンダー生活記」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/collaborism/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。



このブログはほとんど電車の中で書いています。家でパソコンを広げると子供達が目ざとく寄ってきてあれやこれやと邪魔をするので、自然と電車の中で書くようになってしまいました。

電車の狭いスペースで効率的に文章を書くには、やはりスマートフォンが便利です。僕は人にキモいと言われるくらいフリック入力が進化しているので、気がのれば往復の通勤中にブログがおおよそ完成する事もあります。

で、そのブログ環境を支える素晴らしいアプリが「RainbowNote」というiPhoneのメモアプリです。

Memo books
Memo books / stebulus

RainbowNoteの魅力は、何といってもGoogleドキュメントとの連携機能でしょう。僕も色々メモアプリを試しましたが、 Googleドキュメント と双方向でうまく同期してくれるのはRainbowNoteだけでした。

Googleドキュメントとの同期は「同期ボタン」を押す事で行います。

rainbownote1.png
RaimbowNoteに取り込まれた文書からは、Googleドキュメント側で追加していた文字スタイルや罫線は失われます。ですから、同期対象の文書についてはGoogleドキュメント側で編集する時も罫線や文字スタイルは使わないようにするほうが、精神衛生上よろしいかと思います。

スタイルが消えて困る文書がある場合は同期フォルダの外に置くようにします。同期対象フォルダはRainbowNoteの「Google設定」画面であらかじめ設定する事ができます。

rainbownote2.png
また、 同期対象外のドキュメントを突発的に外出先で編集したくなった時は、ドキュメントの取り込み機能を使って個別にRainbowNoteにインポートする事もできたりします。

rainbownote3.png
デスクに座っている時でも、電車で移動中でも、思いついた事をパッと書きとめて双方向に同期できるというのは本当に便利なものです。

こんな素晴らしいRainbowNoteですが、その長所はそのまま欠点でもあります。それは、Googleドキュメント側の仕様変更に弱いという事です。数ヶ月前にも Googleドキュメントの仕様変更に伴って、結構長く(1ヶ月くらい?)文書の同期ができなくなりました。

同じソフトウェアを作る立場としては、この手の同期系のアプリのサポートの辛さはわかります。予測できない巨人の動きに翻弄され、自分の責任でも無い欠点を責められ、対応したからといってその分の労力が直接収入になるわけでもない。開発には苦労が絶えない事でしょう。

しかしRainbowNoteを開発しているCoconut Trailさんは、そんな苦労を続けながらもずっと生き残ってアプリの更新をし続けてくれています。それはソフトウェアの世界では本当に素晴らしい事です。

日々、RainbowNoteを使いながらそんな事を考えていたおり、GoogleドキュメントのTOPにこんな予告が表示されるようになりました。

rainbownote4.GIF
ええー。マジすか! これは新しい進化の予告ではありますが、RainbowNote利用者としては世界の崩壊をイメージさせる悪夢のメッセージでもあります。間もなくってどのくらい?RainbowNoteへの影響はどのくらい...?いろいろわかりませんが、影響が少ない事を祈りたいと思います。

とにかくRainbowNote(Coconut Trailさん)には感謝しています。こんな変更にも負けないで、我々に素晴らしい価値を提供し続けてください。もう少し課金されてもついていきますよ!個人的にはですけど。