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トップが人事(部)について思っていること
未来の人事を見てみよう
トップが人事(部)について思っていること
人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。
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CareerBuilder.co.ukという会社が194人のイギリスのビジネスリーダーに対して行った調査です。
元記事はイギリスのHRZONEから。
What your CEO is thinking and may not be telling you
CEOが思っていて(人事に)伝えていないこと
日本と同様、イギリスもビジネスが厳しい中、トップが人事に求めるレベルもさらに高まっているようです。
人事に求められる要素を比喩も使って簡単にまとめると、次のようになるとのこと。
Today's HR executive is required to have the intelligence of Stephen Hawking, the business savvy of Richard Branson, the oratory finesse of Winston Churchill, the intuition of Sherlock Holmes, the creativity of J.K. Rowling and the empathy of Princess Diana.
今日の人事担当の幹部はホーキング博士のような知性を持ち、(ヴァージンの)リチャード=ブロンソンのような尖ったビジネスセンスを持ち、チャーチルのような巧みな弁舌を持ち、シャーロックホームズのような直観力を兼ね備え、そしてJ.K.ローリング(ハリーポッターの著者ですね)のようなクリエイティビティと、ダイアナ姫のような豊かな共感の力が必要だ。
ずいぶんとdemanding(厳しい要求)ですね。
例えとしてはおもしろい。みんなイギリス人なのもさすがです。
日本では、、、誰になるんでしょうか。(今は考えないでおきましょう)
さて、CEOは幹部にもっとアクティブに動いて欲しいと思っており、それは人事についても例外ではありません。
人事は経営に関する議論に最も積極的に関与すべきポジションにいますが、どれだけその声が聞き届けられるかは、以下の問いに的確に答えられるかどうかにかかっているようです。
一つずつ見ていきましょう。
Do you have the credentials? / 高い学歴があるか?
What CEOs say they're looking for is a keen sense of business mechanics to better correlate HR functions and programmes with overall performance.
CEOは人事に対して、ビジネスのメカニズムについて鋭敏なセンスを持つことによって、人事の各機能やプログラムと会社のパフォーマンスをうまく結びつけてくれることを願っている。
22%のリーダーが人事の幹部はMBAを持っていてほしいとのこと。
必須事項と考えているCEOもいるようです。
Have you done your homework? / きちんと宿題はやっているか?
UK business leaders not only expect their HR executive to be fluent in market positioning and competitive developments, they also want insights on outside HR initiatives.
ビジネスリーダーは人事の幹部にマーケティング上の自社のポジションや競争優位に関わる事業開発事項に通じているだけでなく、人事のイニシアチブ以外の事項についてのインサイト(洞察)を求めている。
42%が人事に同業他社の動向をきちんと把握するよう求めているが、これは同業他社と比べて自社の人事施策の切れ味が鋭いものになっているかを保証してもらいたいからだと推察されています。
Do you tell them what they want to hear? / 聞きたいことを聞かせているか?
When asked to identify the type of information they absolutely don't want to see, three-in-five UK business leaders (61%) pointed to anything that is "touchy feely" in nature.
絶対に聞きたくない情報のタイプを挙げてもらうと、3人に1人(61%)が感傷的で耳障りのいい情報と答えた。
また、同じだけの人が、問題だけ挙げて解決策を持たないコミュニケーションも聞きたくないと答えています。
必要な情報を捉えるとともに、批判的に考えた上でで"ジレンマ"でなく"アイデア"を持って話に来てほしいと。
Do you speak their language? / 同じ言語で話せているか?
CEOs speak in terms of revenue, profitability, margin and growth. One-third of UK business leaders (33%) reported they find it most useful when their HR leaders present programmes, policies or initiatives as a business plan.
CEOは売上や収益、マージンや成長といった観点で発言を行う。ビジネスリーダーの3分の1(33%)が、人事のリーダーに対して、プログラムや方針、取組みなどをビジネスプランとして提示してもらうことが有効と考えている。
ROI(投資対効果)を金額で示されれば示されるだけいいということです。
21%が定量的指標やベンチマーク分析が為されていないことに憤りを感じている次第。
What is your read on employees? / 社員の声を伝えているか?
One of the most valuable things HR provides to senior executives is a direct line into what employees are thinking and how they're performing.
人事が経営幹部に提供できる最も価値ある情報の一つは、社員との直接のパイプを通して彼らが何を考えどのように行動しているかについて伝えることだ。
39%が社員満足度調査を有用と考えており、37%が優秀な社員が誰かについて知りたがっているとのこと。
誰がトップタレントで、どのように育てられており、また会社に留まるようモチベートされているかが気になるようです。
How often does your CEO hear from you? / CEOにどれくらい報告しているか?
While 25% of UK business leaders reported that their HR department tends to over-communicate with minutiae, 22% said HR doesn't communicate enough.
25%のリーダーが人事部からのコミュニケーションが細かい点まで及んでいてやりすぎだと捉えているのに対し、22%が十分なコミュニケーションが為されていないと感じている。
間を取るのが難しい問題ですが(笑)、ポイントとしては、事前に報告の頻度を決めておくとともに、会って話すべきかメールで済ませるか、警報をならすべきか多少待てるのか、といった判断のレベルを共有しておくことが重要です。
Can you adapt quickly? / すぐに対応できているか?
The number one irritation cited by UK business leaders when it comes to HR is a lack of flexibility.
イギリスのリーダーが最もイラついていることは、人事にフレキシビリティが不足していることだ。
だそうです。ここが最大の問題のようですね。
半数のリーダーが、人事は方針やプロセスにこだわりすぎてて今のマーケットの速さへの対応についていくよう努力すべきと考えているとのことでした。
本日もお読みいただきありがとうございます!