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SHRM開幕! Virginのブランソン卿とエンゲージメント調査結果
未来の人事を見てみよう
SHRM開幕! Virginのブランソン卿とエンゲージメント調査結果
人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。
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そこで本日は、キーノートスピーチに立ったVirginのリチャードブランソン卿と、先週発表になったエンゲージメントの調査結果について。
Day 1 at SHRM Las Vegas: Words of Wisdom from Virgin's Richard Branson
SHRMラスヴェガス第一日目: Virginのリチャードブロンソンからの格言
http://www.tlnt.com/2011/06/26/day-1-at-shrm-las-vegas-words-of-wisdom-from-virgins-richard-branson/
TLNTの編集長、John Hollon氏によると、これまでのSHRMの実績として好評だったのは2009年~2010年のアルゴアとジャックウェルチ、一方で自転車のランスアームストロング、イラク戦争等で有名なコリンパウエル、実業家スティーブフォーブスやヨルダンのノア女王(ラニア王妃だとまた違ったんでしょうが)はいまいちだったとのこと。
そして今年の主役、Virginのリチャードブロンソンは当たりだったようです。
ここではQ&Aセッションの内容が紹介されています。
- On hiring talent for his Virgin Atlantic airlines: "For each person we hire, 400 apply ... In the airlines, if you can get everything right (for both customers and employees) ... everyone will be cheerful and happy ... ands it doesn't cost that much more." Customers compliment the employee when the business is well-run, "and then (the employee) enjoys the job more and you then get more great people" applying to come work for you.
ヴァージン航空における優秀な人材の採用について: 400人ほどの方々が入ってくるが、顧客や従業員についてただしく振舞うことが出来るのであれば、結果として皆が楽しくハッピーになれるし、コストもそれほどかからない。ビジネスがうまく回っていれば顧客は従業員を称賛し、従業員はさらに仕事を楽しむし、そうなるとさらに優秀な人々を採用することが出来るようになる。- On providing workplace flexibility for workers in a 24/7/365 world: "Workplace flexibility is critical for success, but American companies are particularly bad at it ... many of your workers would like more flexibility -- job sharing, part-time employment, a six-month leave of absence ... and the number of holidays people are given in America stinks. It's horrendous."
24時間365日を稼働日として働いている社員へフレキシブルな職場環境を提供することについて: 職場環境のフレキシビリティは成功への欠かせない要因だが、アメリカの会社は特にこれが下手なようで。。多くのアメリカの労働者はもっとフレキシビリティを求めている。例えばワークシェアリングやパートタイムの採用、6ヶ月の長期休業など。そしてアメリカの祝日の少なさはひどいものだ。ゾッとしてしまう。- On offering rewards and incentives to employees: "All these HR departments can offer a prize to their staff by sending them into space (on Virgin Galactic) ... or offer a one-way trip for their CEOs!"
社員へ報酬やインセンティブを与えることについて: 全ての人事担当組織は社員に対して賞を与えることが可能だ。例えば宇宙へ連れていったり(Virgin Galacticを通して)、もしくは社長へ宇宙への片道切符を与えるのもいいね!- On building a socially conscious business: "Every company should be a force for the good ... to really inspire your staff and customers (his non-profit socially-conscious organization is Virgin Unite). If you leave it to government's to solve it ... they don't have an entrepreneurial way to tackle (social problems)."
社会貢献的なビジネスを立ち上げることについて: 全ての企業は善行に対して力を発揮すべきだ。そして自社の従業員や顧客に対して本当に感銘を与えることが必要(彼の社会貢献組織はVirgin Unite)。政府にそれを求めても、、、彼らは社会的な諸問題に対して起業家的な方法で事に当たることが出来ないのだ。
きちんと宣伝を入れてくるところはさすがです。
John Hollon氏はブランソンにB評価を与えていますが、これは上位20%に入るくらいの位置づけとのこと。
ちょっと辛口ですね。
さて、同じ記事でSHRMとGloboforceによる調査結果が紹介されています。別途Twitterではつぶやいたのですが、SHRMにうまく合わせての調査結果発表です。
原文はベタの文と箇条書きに分かれていますが、抄訳ではまとめてしまいますね。
The 2011 SHRM/Globoforce Employee Recognition Tracker Survey released just before SHRM Las Vegas (and getting some discussion at the conference) found that "nearly all HR leaders surveyed (99 percent) anticipate employee engagement being a key challenge they will face, yet non-strategic engagement and recognition programs continue to pervade companies."
Not so surprising (at least to me) is this -- that "while 86 percent of companies track employee engagement scores, a startling 71 percent of those same respondents track engagement levels via employee exit interviews. This means companies are only learning about engagement issues at the time employees voluntarily."
Some of the other findings:
- 54 percent of HR leaders do not think managers and supervisors at their company effectively acknowledge and appreciate employees;
- 69 percent believe employees are not satisfied with the level of recognition they receive at work;
- 44 percent of respondents do not think their employees are rewarded according to job performance;
- Only 37 percent of HR leaders said they tie employee recognition programs to corporate values;
- Less than half -- 43 percent - recognize employees based on performance related to the organization's financial goals.
調査結果の概要:
99%の人事リーダーが社員のエンゲージメントをこれから直面するキーとなるチャレンジ項目と認識 と認識しているものの、戦略的にプログラム化された施策は走っていない 86%がエンゲージメントを数値化しているものの、そのうち71%がこの数値を退職者ヒアリングで取得しているに過ぎない 54%の人事リーダーが、自社のマネージャーや上級職は社員について効果的に承認・称賛していないと考えている 69%の人事リーダーが、社員は会社/上司からの評価について満足していないと信じている 44%の人事リーダーが、社員は業績に基づいた適切な方法で報酬が支払われていないと考えている 37%の人事リーダーが、社員の評価制度と会社の価値観とが結びついていないと思っている 半数以下(43%)が、組織の財務的な目標値と関連する業績に基づき社員を評価している
なんだか、結構散々な結果なように思いますが、実態はこのようなものかもしれません。これらは人事リーダー700人を対象に実施されたとのことです。
先週来アメリカの人事メディアはSHRM一色です。ASTD以上かも。
しかも企業の人事担当者だけでなく人事ソリューションを提供するコンサルタントやベンダなどビジネスサイドも一緒に大いに盛り上がっている印象。
日本でもそういった開かれたカンファレンスがあるといいですね。
ご一読感謝!