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人事部門がアグレッシブな人材サービス会社に買収されるとどうなるか

人事部門がアグレッシブな人材サービス会社に買収されるとどうなるか

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
一昨日(7/4)のエントリでThe Ladders社の新サービスについての記事を抄訳しました。

本日は、そのThe Ladders社が人事機能を買収した場合、人事はどのような変貌を余儀なくされるか、というおもしろいポイントで書かれた記事を発見しましたのでご紹介。

人事の人にとってもたいして面白くないかと。でもこういう人事のほうがいいよね、という事業部門の方は多いかも。



Here's How HR Would Look If It Was Owned By "The Ladders"...

もし人事が"The Ladders"に買われたらどうなるか

http://www.hrcapitalist.com/2011/06/heres-how-hr-would-look-if-it-was-owned-by-the-ladders.html



The Ladders社の新サービスの内容は先述のエントリを見てもらうとして、この会社、アメリカの人事の方にとっては賛否が分かれている(どちらかというと毛嫌いする人事の人のほうが多い)会社のようです。

曰く、そもそも求職者側からお金を取るのはけしからん、許可なく各社のサイトから求人情報を持ってきている、など。

ただ一方で、


With all that in mind, here's one thing that's undeniable about The Ladders: They never stand still, and they're never satisfied with the status quo.

それらの考えを念頭においても、The Laddersについて否定できないことが一つはある。彼らは決してジッとしておらず、現状に決して満足することがないということだ。


ということで先般の革新的なサービスを始め、昨年一年間で3つの主要サービスを立ち上げているスピード感は評価する向きが大きいようです。

そこで、このThe Ladders社が企業の人事機能を買収し運営した場合、どうなるか。



1. HR would hire a bunch of smart people and then figure out what they were going to produce once they were in the door.

人事は多くの優秀な人を採用し、いったん入社した人については彼らが作り出せるであろう価値をきちんと見つけ出す。


The Laddersの本社に行くと、優秀な人がゴロゴロしているとのこと。採用時に何をやらせるかはよくわからないが、しっかりと会社内でのそれぞれの居場所を設定しているようです。


2. HR would focus on product, not process.

人事は製品/サービスにフォーカスする。プロセスではなく。


毎年3つ以上のサービスを開始していることを考えると、人事を運営する上では四半期に1つは新しい施策を生み出すことになるだろう、と。

それは新しいリーダー開発のプログラムかもしれないし、キャリアパスの新しい見方かもしれません。そしてそれが生み出せないのなら、そんな人事部員は不要だと。


3. HR would market itself and not apologize for it.

人事は自らをマーケティングし、自らのプロセスについては言い訳しない。


"人事業界のサーカス王"的な位置づけのThe Ladders社としては、人事ディレクターのポジションの代わりに人事マーケティングのディレクターを雇い入れて社内にサービスを浸透させまくります。


4. The marketing of HR product would be heavily branded and aggressively marketed to both the managers HR supports and Employees/Candidates

人事施策のマーケティングは入念にブランディングされ、人事が支援しているマネージャーたちや従業員/求職者に対して積極的に展開されるだろう。


社内外に効果的にアプローチすることにより、自社内でその施策が有効に機能するとともに、社外から見たその企業のブランディングにも役立つ内容になりそうです。


5. HR would think more about owning eyeballs and how to monetize those eyeballs.

人事は自らが"眼球"(日本でいう玉数などのタマに当たるようなもの)を保有するという姿勢で、このタマをどう収益化するかを考えるようになる。


経営幹部の開発トラックに効果的な影響を与えることが使命となるため、機会を見つけ、施策を作り上げ、利用する社員を自ら募って集めることになると。

そして"200人中83人がこの施策についてサインアップしているので、是非これを活用するべき"と幹部に伝え、施策を利用してもらう、というプロセスが始まっていくことが予想されるとのこと。


6. People would still hate HR if The Ladders ran the function, but for different reasons.

The Laddersが人事機能を運営するとしても人々は人事を依然として嫌うだろうが、その理由が変わっていく。


現在でも多くの人は人事を嫌っている、と断言していますが(苦笑)、現在人事が嫌われているのは、人事機能があまりにも事務的であったり、現場でやりたいことをしょっちゅうジャマしたり、時代遅れだったり、という点にある一方、The Ladders社が人事を運営すると現場として追いつけないくらいいろんな施策を許可なく始め、かつそれらの施策を強引に推進するのがウザがられるため、と。また、場合によってはマーケティング部門以上にうまく社外にアプローチするため妬まれる可能性も出てくる、と分析しています。


人事の方がこれらの動きを好まれるか好まれないかは人に依るとは思いますが、少なくとも、人事の動きが変わってくるのは間違いありません。

そして最後に注記として、


Oh yeah - if The Ladders was running HR, there would be about 50% annual turnover in everyone's HR department for about 3 years until it settled in at 20-25%.

そうそう、もしThe Laddersが人事を運営した倍、全ての人事部門で最初の3年間は退職率が50%くらいになり、その後20~25%で落ち着くようになるという事実もお忘れなく!


ご一読ありがとうございました!