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人事は情報システム部門ともっと親しくなるべき

人事は情報システム部門ともっと親しくなるべき

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

当ブログ「未来の人事を見てみよう」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/creiajp/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日は先日書いたエントリ「CIOが人事を乗っ取る日は近い」の関連で、ちょっと古いですが昨年11月に同じSilicon.comに掲載された論考をご紹介。

CIOが人事部門を乗っ取るのを待つのではなく、人事サイドとしてはテクノロジーを嫌悪せず、効果的に活用できるようになることが必要です。



HR: It's time to make friends with the IT department

人事: 今やIT部門と親しくなるときだ

http://www.silicon.com/management/hr/2010/11/18/hr-its-time-to-make-friends-with-the-it-department-39746627/



人の面倒を見る人事部門と、モノ、とりわけサーバーやルーター、メインフレームの面倒を見るIT部門は一つの会社組織でかなり気距離を置いていることが多いが、今や会社組織においてはこの2つのグループがもっと近づき、お互いが学びあうべき、と考える向きが強くなってきているようです。


イギリス人材開発協会(CIPD)の人事プラクティスディベロップメントのリーダー、Vanessa Robinson氏は以下のように語っています。


"It's not the case that HR people need to be technology experts but they need to be aware of the possibilities and need to know what they want from IT,"

「人事がテクノロジーのエキスパートになる必要がある、というわけではない。しかしITが実現できる可能性についてよく知るべきだし、ITに何を求めているのか、よく自覚しておく必要がある。」


最新のテクノロジーのバズワードを熟知している必要なないけれども、そういったIT関連の会話にオープンになっておく必要があるようです。

また、そういった話を誰とすべきかを知っておくことも必要、と。


イギリスの人材派遣業の業界団体である求人雇用連盟(REC)の副代表、David Smith氏はこう語ります。


"Compared to 20 years ago, HR managers need to be technologically savvy, they need to be IT proficient to do their job. If you're a technophobe in an HR role it's going to be severely limiting as to what they are able to do... You've got to have people that are IT proficient within HR making sure that they are exploiting technology to the full."

「20年前と比べて、人事マネージャーはテクノロジーに精通する必要が出てきた。自らの仕事を行ううえでITを使いこなす必要があるためだ。もし人事の役割を担う上でテクノロジー恐怖症であったら、できることにおのずと厳しい限界が出てくることになるだろう。テクノロジーの力をフルに引き出す、ITに精通する人を人事で抱えておかなければならない。」


人事が人に注力しなければならない一方で、採用や人材開発、業績管理や社員の引き留めを行う上で、テクノロジーは今や欠かせないものになってきています。


"You would hope that the HR manager knows what they're looking for generally and then the IT department, as a support or service department for anything to do with systems, would be in a position to advise the HR director on the types of systems that are available so that the HR director can pick the best system for the cost for the company," Smith added.

「人事マネージャーが通常の業務において必要としているものを理解すると同時に、システムに関するあらゆる支援・サービスを行うIT部門が、人事ディレクターに対してどのようなシステムの提供が可能かをアドバイスすることにより、人事ディレクターが全社のコスト管理の観点から最適なシステムを選び出せるような状態が理想的だ。」とSmith氏は付け加えます。


また、CIPDのRobinson氏は、


"HR can use technology very effectively to engage with the rest of the organisation. At its simplest, the establishment of intranet sites can allow sharing of internal information"

「人事はまた社内の他の組織との関係性を堅固にする上で、テクノロジーを非常に効果的に活用することが可能だ。一番シンプルなやり方としては、イントラネット上でサイトを開設し、社内の情報をシェアすることがあげられる。」


と語っています。


ソーシャルメディアをイントラネットと連動させることで、掲示板でのフィードバックや情報共有、コラボレーションによる課題解決などの可能性も広がります。

特にずっと人事をプロパーでやってこられた方は、ITをとっつきにくく感じてらっしゃる方も多いかもしれませんが、なんとかキャッチアップしていきましょう。

このブログでも引き続き、テクノロジー系の記事は多く取り上げていきたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました!