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企業でフレキシブルな働き方を機能させるには
»2011年11月10日
未来の人事を見てみよう
企業でフレキシブルな働き方を機能させるには
人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。昨日は更新をお休みしすみませんでした。
さて、本日のエントリは米フォーチュンより。
効果的にフレキシブルな働き方を実現した会社が紹介されています。
How flexible work actually works
フレキシブルな働き方の実相
リード文によりますと、
At MeetingMatrix International, a communications firm based in Portsmouth, N.H., employees have no defined work schedules, unlimited paid time off, and meetings are optional. How do they ever get any work done? That's actually the only thing that matters: results.
ニューハンプシャー州ポーツマスにあるコミュニケーション会社、MeetingMatrix Internationalでは、社員には定められた勤務スケジュールがなく、有給休暇も制限がなく、会議への出席が必須事項ではない。一体全体どのように仕事がなされているのだろうか? 実は重要なものがただ一つ存在する、それは結果だ。
従業員に自由を与えるかわりに、結果はしっかりと管理する、とのことですが、会社としての業績はどうなのでしょうか?
longer customer support hours, increased sales during a down economy, and 100% retention as evidence that their focus on the end results
カスタマーサポートの時間の長期化、不況下での売上増、従業員を100%維持できていることが、最終成果にフォーカスをした証拠だ。
と、どうやらうまくいっているようです。そもそもは
"When you start treating people like adults, they start acting like it,"
「人々を大人として扱い始めたところ、そのようにみんな行動しだしたんだ」
とCEOのKeller氏は語っていますが、実際に同社は今年アルフレッド・P・スローン賞という、効率的な職場運営を行っている会社に贈られる賞を今年マイクロソフトなどと共に受賞しています。
この賞のとりまとめを行った組織の一つ、the Families and Work InstituteのGalinsky氏によると、
"Because of the recession and because of the global economy and because of technology, work has become so much more demanding,"
「不況や世界経済の動向やテクノロジの影響で、仕事に求められる要求はどんどん高くなって」
おり、
successful companies have begun to tackle these challenges by legitimately loosening their hold on their employees
成功した企業はこれらの課題に対抗するため、従業員を縛り付けていた規則を緩めることで対抗しようとしている
のだそう。
この例はテキサス州ダラスに本拠を構える税務サービスの会社、Ryan社でも同様で、トップ人材の退職をきっかけに長時間労働などを求めることを止めたのだそう。そして、MyRyanというソフトウェアを開発・導入し、
displays the performance objectives that truly matter for each employee and the team, whether it's revenue targets, 360 review scores, customer service ratings, or other things.
それぞれの従業員やチームにとって本当に重要な業績指標を表示するようにした、それらは収益目標だったり、360度の評価スコア、カスタマーサービスの評点や、その他様々な指標で構成されている。
そして、報酬委員会等で昇給を検討する際には、全く勤務時間は考慮されなくなったそうです。数字で見てみると、
Voluntary turnover at Ryan decreased to 6.5% from 18.5%, and involuntary turnover (in other words, firing poor performers) increased to 6.9% from 4.3%. Despite the recession, the firm posted record profits and revenue in both 2009 and 2010.
Ryan社の自発的な離職は18.5%から6.5%へ減少し、非自発的な離職(つまりローパフォーマーの解雇)は4.3%から6.9%へ増加した。不況にも関わらず、2009年から2010年にかけては記録的な売上と利益を記録している。
とのことで、どうやらうまくいっているようです。会社の風土が合わなかったり、なかなかパフォーマンスが上げられない人にはちょっと辛そうですけども。日本においてはローパフォーマーをどう処遇するかが難しくなりそうですね。
さて、このフレキシブルな環境をうまく機能させるには、
Any company hoping to implement flexible work should invest in IT that will make it seamless and efficient.
フレキシブルな仕事体系を導入する会社はシームレスで効率的な環境を生み出すITへの投資を行う必要がある。
Ryan社では遠隔でも働けるよう大規模なデータベースを整理したようです。また、先述のMeetingMatrix社では、インスタントメッセージング(チャット)を全社導入するとともに、必要に応じてオフのときにも会社・同僚から電話がかかってくることをきちんと理解されているのだそう。
このようなフレキシブルな働き方は、例えばデルタ航空などの大手企業でも自由なシフト制といった形で導入が進んでいるそうです。
もちろん、
it's a greater responsibility to ensure that you meet your job objectives than to simply be expected to place your body in an office chair for eight hours. オフィスの椅子に8時間腰を落ち着けているときよりもより確実に仕事の成果を出す大きな責任がある
ことは言うまでもなく、
It's not that your personal life takes complete precedence over the business.
個人的な、パーソナルな人生がビジネスに対して完全な優先権を持つということではない
わけで、どんなに観たいサッカーの試合があったとしても、クライアントに関して重要な課題解決を行う必要があれば、そちらを優先させなければいけないのは当然のこと。とはいえ、Ryan社でこの制度を導入して3年経った感想としては、
people feel comfortable to come and go and do their personal stuff without having to feel they have to explain
何か言い訳をしなきゃ、と思いながら会社に来たり、帰ったり、私事を済ませたりする必要がなくなったことに居心地の良さを感じている
のだそうです。
もし従業員の生産性が上がる見込みがあれば、よりフレキシブルな体系の導入を検討されてはいかがでしょうか?
お読みいただきありがとうございます!
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