誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
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プロフィール
ライフネット生命会長兼CEO 出口治明の「旅と書評」
これからの時代を生き抜いていくには、自分のアタマで人とは違うことを考える能力が必要になると考えています。人とは違うことを考えるためには、多様なインプットが必要です。人間は「人から学ぶ、本から学ぶ、旅から学ぶ」以外に学ぶことができない動物です。このブログでは、特に若いビジネスマンに向けて、わたしが今読んでいる本やオススメの旅について紹介します。
ライフネット生命保険 代表取締役会長兼CEO。1948年三重県生まれ。京都大学を卒業。1972年に日本生命に入社、2006年にネットライフ企画株式会社設立。2008年に生命保険業免許を取得、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更。
当ブログ「ライフネット生命会長兼CEO 出口治明の「旅と書評」」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/deguchiharuaki/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
新着エントリー(計 99 エントリー)
書評:『電車道』
『電車道』 磯崎憲一郎(著) 人はなぜ本を読むのか。それは、何よりも先ず面白いからだと、僕は思う。とりわけ小説を読むときはそうだ。頁をめくるのがもどかしいくらいに、急かされる時が最高だ。「電車道」はそ... (2015年3月24日)
書評:『石の物語』
『石の物語:中国の石伝説と『紅楼夢』『水滸伝』『西遊記』を読む』 ジン ワン(著) タイトルを一瞥しただけで、もうこれは読むしかないと観念させられるタイプの本がある。本書のサブタイトルに紅楼夢の文字... (2015年3月11日)
書評:『フランソワ一世』
『フランソワ一世』 ルネ ゲルダン(著) 大航海時代(もっとも鄭和艦隊に比べれば小航海に過ぎない)が、実質的に始まった16世紀前半のヨーロッパには、個性豊かな君主たちがひしめきあっていた。ヘンリー8世... (2015年3月 3日)
書評:『蒙古襲来』
『蒙古襲来』 服部 英雄(著) 力作である。鎌倉幕府は蒙古襲来に全精力を使い果たしてやがて滅んだが、蒙古襲来の実相については、あまり語られることは無く、漠然と神風(台風)が吹いて蒙古の船が沈んだ(ほぼ... (2015年2月20日)
書評:『ヨーロッパは中世に誕生したのか?』
『ヨーロッパは中世に誕生したのか?』 ジャック・ル=ゴフ(著) 人間は、「パウロの回心」のように、何か画期的な出来事があって初めて次のステージへ進めるという思考に囚われ易い。「起業を目指したそもそも... (2015年2月 9日)
書評:『わが父 塚本邦雄』
『わが父 塚本邦雄』 塚本靑史 (著) どうしてこの本を手に取ったのだろうか。それは塚本靑史の愛読者であったからだ。父君が超有名な歌人であることは知っていた。しかし僕は短歌や俳句にはほとんど興味がない... (2015年1月28日)
書評:『快楽について』
『快楽について』 ロレンツォ・ヴァッラ (著) かつて「コンスタンティヌスの寄進状」と呼ばれた世紀の偽書があった。その内容は「ローマ司教(ローマ教皇)に自分(ローマ皇帝)と等しい権力を与え、全西方世界... (2015年1月 6日)
書評:『進化とは何か』
『進化とは何か』 リチャード・ドーキンス(著) 「私たちはなにもので、どこから来て、どこへ行くのだろう」有史以来人間はずっとこの根源的な問いを考え続けてきた。人間は動物で星のかけらから作られている、そ... (2014年12月29日)
書評:『孝謙・称徳天皇』
『孝謙・称徳天皇』 勝浦令子 (著) 意欲作の多いミネルヴァ日本評伝選の1冊である。異例の女性皇太子を経て即位、恵美押勝の乱に勝利し、道鏡を用いて仏教を基軸とする政治を推進した奈良時代最後の天皇を描... (2014年12月15日)
書評:『偽装された自画像』
『偽装された自画像』 富田章 (著) 人間と同じように、本にも「出会い頭」というものがある。シエナの至宝の1つで、ミケランジェロが感服したルネサンス最高の女性画家アンギッソーラの表紙を見た瞬間、「これ... (2014年12月 4日)