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図解テクニックよりも大事なことがあるという話

図解テクニックよりも大事なことがあるという話

開米 瑞浩

IT技術者経験をバックグラウンドに、技術系の専門的な情報を「分かりやすく書く」スキルの指導を得意とするドキュメント・コンサルタント。技術者向け文書作成研修経験多数。

当ブログ「技術屋のためのドキュメント相談所」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/doc-consul/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


こんにちは。技術屋のためのドキュメント相談所長の開米です。

先日、IT業界向けの研修会社の方とこんな話をしていました。

開米:私が文書化能力関係の研修を始めたときは、図解のテクニックを中心にやってたんですよね
Cさん(研修会社のコーディネーター):そうなんですね。今はやっていないんですか?

開米:やってませんね。テクニックという形で紹介してもほとんど役に立たないことに気づいたんですよ
Cさん:おお、そうなんですか。いや、実はその図解テクニックの研修をやりたい、なんてうちの上司は考えてるみたいなんですけどね・・・・

開米:いやあ、おすすめしませんね。私みたいな文書化技法オタクが追及するのは意味ありますけど、普通のIT技術者に教えてもあまり意味ないです。
Cさん:なるほど、やっぱりそうなんですね・・・・

ということでCさんとは「図解テクニックはやめよう」という話で落ち着きました。

ここで「図解テクニック」と言っているのは、図形の使い分け方法です。たとえばボックス図形を使うのにでも、直角な箱、角の丸い箱、あるいは楕円、円、三角形など、図形が与える印象はそれぞれ違います。直線と点線の違い、矢印の種類の違いなどいろいろあるのですが、

   それを技術として学んでも普通のIT技術者には役に立たない

わけです。

では何なら役に立つのか? ということで書いたのが前回の記事なのでした。

■技術屋のためのドキュメント相談所
「分解・分類」は、分かりやすく書くための超・基本
http://blogs.bizmakoto.jp/doc-consul/entry/17676.html

「図解」をすれば確かに分かりやすくなることは多いのですが、そのために肝心なのは大量の情報の「分解・分類」を徹底することであって、図形の使い分けテクニックじゃありません。このことは案外理解されていないんじゃないかなと思います。

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