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起業するときに年齢が影響するか?

起業するときに年齢が影響するか?

吉田 憲人

会社員から経営者になって「生かされている人生」を今という視点で味わっている。51歳で独立。好きな事をやって夢を実現している過程。一度しかない人生を悔いのないように生きたい!

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横浜のスターバックスでコーヒーを飲んでいたら、中年の主婦たちが旦那さんの将来のことについて話をしていた。

会社を定年で辞めても、会社のリストラにあっても、うちの亭主では雇ってくれる会社がないよね。なぜって?年齢が50歳を超えているから。

こんな話し声が聞こえてきた。

確かに50歳を超えて他社に転職するには、それなりの魅力がないと難しい。第三者に雇用されるには、その会社にとってプラスに成るという印象を雇用者側に与える必要がある。高年齢=高収入で転職するならば、尚更、その会社に貢献することが明確でないとマズイ。

営業マンであれば、その会社に新しい顧客をつれてくるだけの顔の広さと営業力を印象づければ良い。その話を100%受け入れてくれる会社はないかも知れないが、半年間、お試しで雇ってくれればチャンスがある。

どの会社もお客を見つけてきてくれる営業マンは引っ張り凧である。それを見せてくれるだけの実力があれば、良いだけだ。

転職がうまくいかなければ、自分でビジネスを始めるしか選択がない。

外資系企業の社長を経験した方は、最終的に自分の会社を設立してビジネス展開をしている。どうも、それが通常の路線のようだ。ほとんどの方は40歳、50歳以上だろう。それなりにビジネスキャリアがないと外資系企業の社長にはなれない。

ここまでが一般的な見解だ。

私の見解は、起業に年齢はあまり関係ない。その人の起業への情熱と夢を果たしたいという固い意志次第だと思う。

20歳代や30歳代で起業して失敗した方々がいる。その失敗をもとにまた起業を繰り返している。若さが物をいっているのだろう。

エネルギーと体力、そして、気力は、その人に依存する。年配の方でも情熱で体力と気力をカバーしている方もいる。

起業は、一生に一度はやるべきだと私は考える。多分、会社員の方は、定年後に起業を考えざるを得ない状況に陥るだろう。そんな時代に日本は、世界は、進んでいる。

本来の人間の姿は、自分の手で食べていける生活力を身につけて生きて行くべきなのだが、日本の教育は手に職よりも頭に目がいっているようだ。頭がよければ、其れで食べていける。東京大学卒であれば、学歴だけで一生食べていけると思っているお母さんたちが大勢いいる。

起業してみるとそれが嘘であることが体で分かってくる。

自分の手で生きていけるだけの能力があれば、学力は関係ない。学校で学ぶ知識が現実の生活の中で生きていないことを誰もが分かっているはずだ。自分が進みたい分野で求められる知識は、いろいろな方法で学べる。学校だけが学ぶ場所ではない。

MBAを持った方が優秀な経営者であると言えるだろうか。中小企業の社長さんは、MBAを持っていないが立派に自分の手で生きてきている。知識よりも生活力があるからだ。

女性は、高学歴の男性よりも生活力があって頼れる男性に魅力を感じるらしい。


少なくともスターバックスで話を聞いた主婦たちは、そんなことを言っていた。私と同年代の方は、他界する前に一度起業をやってみることをオススメする。見えない世界が見えてくる。感じられなかったことが感じられるようになる。人生観が変わる。

楽しいことも苦しいことも今以上にダイナミックに味わえる。

どうだろう。やって見る価値があるかどうか、やるならば、ヤルで徹底的にやる。自分が動かないとなにも変わらない時代がもう目の前まで来ている。

就活で悩んでいる学生と就職浪人の学生、そして、私のような経営者が混在するスターバックスでは、耳を済ませば聞こえてくる人間模様がある。

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