私は、今、Goyat LLCと言う会社を経営して生活をしている。Joomla CMSというサイト構築システムを使った情報発信サイトや企業サイトを作って生計を立てている。好きで始めたビジネスだ。

独立した当時は、これしか生きがいを感じられなかった。

私と同じような境遇にある人は、なんとかリストラショックから立ち上がれるだろう。大部分の人は、お先真っ暗というか、お先真っ白な状態ではないか。割増の退職金も時間と共になくなっていく。収入を得る道を探さなければ野垂れ死にになる。

私と同じように起業しても必ず経営がうまくいくという保証はない。むしろ、失敗する確率の方が高い。どちらの道を選んでも困難な道しか無い。

年金生活に救いを求めようとしても今の政府は年金支給を遅らせようとしている。Catch-22の世界が始まっている。

50歳代の人が生きる道は、自分しか無い。誰も助けてくれる人はいない。自分で生きて行く道をつくるしかない。仮に転職できても定年が直ぐ目先にある。定年後、また、同じ状況になることがわかっている。

年齢というハンディーをどこかでプラスにするしか無い。体力は、確実に落ちている。持病や健康面で制約が出てくる。気力の面でも保守的になりやすい。

このような精神的なマイナス要因を跳ね返すエネルギーをどこからか探してこなければならない。

探して出てこなければ、自分の心の底から生み出さねばならない。

私達人間には、隠された能力が備わっている。人それぞれ違う能力である。自分らしさを表現するDNAに埋め込まれている。私たちは、そのDNAに何が埋め込まれているのか知らされていない。

50年間生きてきた人生の積み重ねの中に自分で生きて行くヒントが隠されているのではないか。自分では評価が低いと感じることも他人から見れば評価が高い資質としてみえるかも知れない。

その気づきは、何かをやっている時にそっと他人が教えてくれる。

歳をとっても働ける人は働かなければ、今の日本は労働生産性や年金財源の面で問題を産む。年金をもらって若い人達に負担を押し付ける社会は続かない。若い人達の負担をできるだけ軽くさせるには、年取った人たちも働かなければいけない。

雇用してくれる会社がないから仕方がない。そんな回答が多い。

はい。現実は、そのとおりだ。

でも、自発的に働く場を自分で作る努力が必要ではないか。年金をもらい始めている人たちが、いるけれど毎日日曜日では退屈ではないか。

そんなことを街中を歩いている時に感じる。ご年配の人たちが暇つぶしに街中を歩いているのを多く見かける。羨ましいと感じると同時にこのままこんな感じでは進まないだろうと思わざるをえなかった。5年先、10年先、今と同じように年金生活が出来ているだろうかと。

ギリシャの年金生活者がピストルで自殺をしたというニュースは、ギリシャだけで終わらないかも知れない。年金だけでは食べていけないという時代がそこまで来ているのではないか。

今のギリシャは、10年先の日本かもしれない。その危機意識があれば、年金生活を楽しもうなんて考えていられないだろう。息子や娘たち若者の経済的な負担を少しでも分かち合うシニアがもっと増えても良いはずだ。

政府に頼る前に50年間の経験と知恵からなにか生まれてこないだろうか。

シニアでしかわからない、感じない、味わえない、求められないサービスや製品があると思う。そのニーズを自分で感じれば、それが出発点ではないか。