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目的を持ってリスクを背負ってビジネスを起こしている人ほど魅力を感じる

目的を持ってリスクを背負ってビジネスを起こしている人ほど魅力を感じる

吉田 憲人

会社員から経営者になって「生かされている人生」を今という視点で味わっている。51歳で独立。好きな事をやって夢を実現している過程。一度しかない人生を悔いのないように生きたい!

当ブログ「51歳からの起業:困っている会社員と起業家へのメッセージ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/goyat/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


最近、年金をもらいながらNPOビジネスや個人事業などをやっている高齢者起業家に会う機会が多い。多くは、名前が知れている大企業を定年退職して何もやることがないので何かをやらねば・・・と感じている人たちだ。

真剣に目的を持ってビジネス展開をしている社長さんであると目が輝いている。ただ、やることがないのでNPOや団体に所属して何かが出来ればと思っている人たちは、全然、魅力を感じない。

私から見ると中途半端に社会につながろうとしてビジネスを始める人は、それがその人の顔や目に出てくる。

経済的に緊迫感がない人が多いため、のんびりとやろうという雰囲気がある。そのペースをどうも私は受け入れる事ができない。そのため、そんな雰囲気の方々とは疎遠になってしまう。

やろうとしていることが情熱となって言葉や目に出て来る人達は、また、会いたくなる。自分でリスクを取って積極的に動いている人たちは見ていても楽しい。

一方で、リスクを取らない人たちが何人か集まってNPO法人を作ってなにやらやっている方々は、話を聞いてもフォーカスがきいていない。
「あなたの主なビジネスは何ですか?」と聞いても、明確が回答がすぐに出てこないのである。

そんな印象が定年退職して年金をもらいながらビジネスをやろうとする人たちから受ける。

経済的に余裕がある人たちが起こすビジネスと経済的になにかやらないと生きていけない人達がやるビジネスとは意気込みが違う。

色々な勉強会や懇親会で名刺交換をしてどのようなビジネスを展開して、どの様な事を達成しようとしているのかを聞くのだが、言葉に情熱を感じない人が多い。名刺には、色々な資格取得を記載していて何がこの人の得意技なのかもわからない。

年金で経済的に困らない人たちがリスクを取らないではじめるビジネスは、新しい雇用を生む、新しい産業を生むような感じがしない。老人たちのビジネス遊びのように見える。

40歳代、50歳代の人たちは、年金に頼れないのでリスクを背負って定年後の起業をせざるを得ないだろう。60歳代、70歳代が起こすビジネスとは質が違うだろう。リスクを取らない人たちが何人も集まって作っても組織ができてもエネルギーの核がない。

5年後、10年後に街中を歩けば、何もやることがない高齢者にぶつかるかもしれない。仕事を本当に求めている高齢者に仕事を与えるには、同じ高齢者が仕事を作るしかない。高齢者のニーズは、高齢者が一番良く知っているのではないだろうか。

高齢者が得意とすることは何なんだろうか。