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幸せに働ける会社の見つけ方
当ブログ「ひといくNow! -人材育成の今とこれから-」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/harada6stars/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
大それたタイトルを付けましたが、このタイトル、実は私の仕事仲間が企画したセミナーのタイトルです。今日はそのセミナーのご紹介も兼ね、私にとっての「幸せに働く」を考えてみたいと思います。
そもそもなぜ「人材育成」の仕事に出会ったのか?
1995年の2月頃、保険の仕事を続ける意欲が薄れていた私は、結婚を機会に辞めようと考えました。ずっと専業主婦だった母の影響もあったのかもしれません。"結婚したら、旦那様よりは早く帰れるようにしないと"なんてことも思っていました。そこで、当時25歳の私が再就職にあたって最初にしたことは、「条件」を設定することでした。その「条件」は次のようなものでした。
1)土日祝日が休み 2)9:00~17:30の勤務時間 3)給与 25万円以上 4)明るい場に必要とされる仕事
設定した「条件」を元に、新聞の求人欄やB-ingに目を通していても、ピンとくる仕事はなかなか見つかりません。唯一、"面白そうだな、やってみたいな"と思った仕事は、今でいうブライダルコーディネーター。人生の一番晴れやかな場を演出する仕事。それは、私が考えた「条件」の4)番目に当てはまります。自分の中では、"いいかも!"と思っていました。
しかし、ブライダルコーディネーターの仕事は、1)、2)の条件から全く外れてしまいます。婚約中だった彼に伝えてみるも、「いい仕事だけど、お休みは一緒にとれなさそうだね」と言われ、諦めることに。
その後、元々関心のあった翻訳関連の仕事や語学学校の仕事など、いくつか応募してみますが、書類選考落ち。再就職の厳しさを実感します。そんな折、新聞の求人広告欄の次のようなメッセージが目に入ります。「生命保険会社で営業経験がある、フットワークの軽い方歓迎」。そして、条件もドンピシャ。
とにかくそのメッセージを見た時に、"私のことだ!"と思ったぐらいのインパクトがある一文でした。しかし、それ以外は"企業に人材育成サービスを提供しています"といったことが書かれていたようないないような・・・というお粗末なレベル。その会社が一体何をする会社なのかも全くわからないまま、面接へと相成ったのでした。
今でこそ、人様の就職活動に色々と口をはさむこともある立場ですが、自分はどうかと言われるとこのようなレベルです。
「条件」で選んだその結果は・・・
運よく入社でき、上司や先輩にも恵まれ、半年ほどは何の問題もなく過ぎていきました。しかし・・・、同時期に入社した年上の元リクルートマンが案件を次々発掘してくるのに対し、私は、受注ゼロ。仕事の芽も出ない始末。訪問できる企業数は増えても、仕事につながる気配が全くありません。
成果が出ないことに対して、「大丈夫よ。そのうちきっと成果が出るから」と言ってくれるあたたかい上司の言葉がある反面、お給料をいただきながらも、何の貢献もできない自分がいたたまれず、落ち込む日々が続きました。
"向いていないのではないか"、"自分がいることがかえって迷惑かも"・・・と考えるようになり、更にモチベーションが下がることに。"辞めたい"と思いながら働く日々が続きます。
まぁ、とにかく悪循環に陥っていたわけです。
今思えば、仕事が決まらなかった理由は、はっきりしています。その理由は次のようなことでした。
1)生命保険は個人、研修は組織なので、仕事の進め方が全く違う
2)景気の先行きが不透明で、人材育成予算が縮小されていた時期だった。不急の研修以外はストップ。元リクルートマンは、そうした状況も踏まえて、"やる必要のある研修"を提案していた
3)知識・経験が圧倒的に不足していた(研修ご担当者様に必要な情報が全く提供できていなかった)
要は、落ち込んで、モチベーションを下げる暇があったら、上司を上手く活用したり、知識やスキルを増やす努力を真剣にすればよかったのです。
と今では客観的に見ることができるので、こんな風に考えられるまでになりましたが、転職して1~2年目ぐらいは、しょっちゅう"辞めたい"と思っていました。
しかし、そのことを旦那様に伝えると、「採用が決まった時に、あれだけ喜んでいたのに。やりたい仕事じゃなかったのか?ここで辞めたら、辞め癖がつくよ」と言われ、それ以来、"辞める、辞めない"を考えるのを止めて、"40歳までは何があっても続ける"と決めて、今に至っています。
私にとって「幸せに働く」とは?
それでは、辞めたい、辞めたいと考えていた時は、何が理由だったかというと、"認められている実感"や"人の役に立っている実感"がなかったからなんですね。
その証拠に、3年目を超えたあたりから、お客様から支持していただけるようになると、仕事が面白くなり、40歳を超えた今でも続く仕事になっているわけですから。
環境変化が激しい昨今は、思ったように仕事が伸びないこともあり、大変なことも多々あります。でもそういう時は、いただいた仕事の中で、"最大限いい仕事をしよう"と考え、動くことで、幸せに働けていると感じられるようになっています。
今日のまとめ
仕事仲間のコンサルタントの今井さんが、
・"自分のやりたい仕事が見つけられない"、"向いている仕事がわからない"と悩んで就職活動にあたっている学生さん
【セミナー情報:幸せに働ける会社の見つけ方】
http://carriageway.jp/semi/HappyCompany/
日時:2011年11月27日(日)13:00~17:00
参加費:前売2,000円、当日3,000円
会場:よみうりホール(東京都千代田有楽町1-11-1)
主催:キャリッジウェイコンサルティング