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消えた1000円の謎と、サービス業が厳しくなる本当の理由 2

消えた1000円の謎と、サービス業が厳しくなる本当の理由 2

原田 由美子

HRD(人材育成)サービスを提供するコンサルティング会社の代表です。

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前回のエントリーをアップしてから、だいぶ経ってしまいましたが、続きです。美味しいラーメンに満足して帰宅。そして翌日。

会社でお財布を見ると(あれ、2,000円しかない。確か、5,050円渡して、3,000円おつりなはずだから、3,000円入ってないといけないのに。昨日あれから、どっか寄ったっけ?いや、どこにもいってないし、昨日の夜からお財布開いてないし。さては・・・夫が1,000円持って行ったか・・・確認しなくちゃ)

私:あのさ、今日、お財布から1,000円もってった?
夫:知らないよ?何のこと?
私:本当の事言っていいよ。怒らないから。1,000円もってったでしょ?
夫:知らないよ。必要なときはちゃんと言うよ。1,000円ないの?
私:うん・・・ラーメン食べた後、お財布出してないから。家の中でしか無くならないし・・・

と、いうやり取りの後、お財布や鞄の中を再度探しても見当たらなかったので、私は、ラーメン店に電話をすることにしました。

ラーメン店へ連絡するも・・・

女性:はい、〇〇ラーメン△△店です。
私:あのー、おつりのことで、わかる方はいらっしゃいますか?
女性:なんでしょうか?
私:実は昨晩21:00ぐらいにそちらで食事をして、お会計の際に2,050円だったので、5,050円お渡ししてお釣りをいただいたんです。その際、こちらもちゃんと確認していなくて、今お財布を見たら、お釣りが2,000円しかなくって。お店は、会計をしめた後に、売上と現金の確認をされますよね。そこで、間違いがなかったか、わかるかと思って。
女性:はぁ、私は、アルバイトでして、社員がぁ来ないとそういうこと、わからないんですよ。社員がぁ来るのが11時頃なので、お釣りに間違いがなかったか、連絡があったことを伝えて、こちらから連絡します。連絡先、教えていただけますか?
私:では、***-***-**** 原田です
女性:わかりました。たぶん、11:00ぐらいにくると思うので、11:00すぎには連絡できると思います。私、☆☆と申します。
私:ありがとうございます。それでは、お手数ですが、ご連絡お待ちしております。
女性:ありがとうございます。

そして、11:00を過ぎ、12:00を過ぎ、13:00を過ぎ・・・連絡はありません。

しびれをきらし・・・再度連絡

そこで、お店も落ち着く16:00頃に、再度電話をしてみることにしました。

女性:はい、〇〇ラーメン△△店です。
私:(あっ、午前中のアルバイトの方だ)あのー、午前中にお釣りの件でご連絡した、原田と申しますが
女性:(慌てた様子で)あ、原田様、先ほどは
私:まだ、ご連絡がないようなんですが、その後、どうでしょう?
女性:えっ、まだ連絡ないですか。社員にはー言ったんですが。ちょっとお待ちください
    ===待つこと数分===
女性:お待たせしました。今、社員が席を外しておりまして、折り返し連絡すると言っていますから、16:30頃までお待ちいただけますか?
私:そうですか、わかりました。ご連絡お待ちしていていいんですね
女性:はい、大丈夫です。どうもすみません

店長の対応やいかに・・・

といったやり取りの後、16:30過ぎになり連絡が
男性:私、〇〇ラーメン△△店の店長をしております〇〇と申します。原田様はいらっしゃいますか?
私:私ですが
男性:ご連絡が遅くなりまして、大変申し訳ありません。昨日の夜、店にいたものに、レジで間違いがなかったか聞いてみたんですが、そのようなことはなかったということでして・・・
私:あぁ、そうなんですね。こちらもいただいた時に、お釣りを確認しなかったので、申し訳ありませんでした。
男性:ただですね、原田様、こちらもお釣りをお渡しするときに確認しなかったようですので、こちらのミスではないとはいいきれないので、今回は、1000円お戻しいたします
私:えっ、でも、こちらも確認していないわけですから、それでは何か申し訳ないです
男性:いえ、今回は1000円お戻しいたしますので
私:ありがとうございます。でも今回はいいです。なかなかそちらの方に行く機会もないですし。私も、その場で確認しなかったのが悪いんですから
男性:でも、そういうわけには
私:いえ、本当にいいです。かえってお手間をおかけして、申し訳ありませんでした
男性:そうですか。この度は本当に申し訳ありませんでした
私:では、失礼します
男性:失礼します

さて、前日のお店での対応、電話での対応、そして店長と思われる男性の対応。
私は、この全てに「何だか変」だと感じていました。

例えば次のような点にです。

1)発注ミスによる、具の不足への対応
2)「店長」、「わかるもの」、「担当者」ではなく、「社員」という呼称(イントネーションもやや変)
3)自分はアルバイトで、わからないから、社員が来るまで待ってくれと言う女性の対応
4)16:00まで何の連絡もなかったこと
5)レジ担当者に間違いがないか「聞いてみた」というレベルでの確認

いかがでしょうか?

本当は、この他にもいくつか変だと感じることはあったのですが、1,000円がどこにいったかわからなくなり問い合わせたことで、より明確に、お店の姿勢が変だと感じてしまったのです。それを言葉にすると、

「自社の都合>お客様」

です。

1つ1つの事象は、ささいなことです。しかし、この事象の背景には、そのお店を任されている店長に大きな問題があると私は思うのです。