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"やらされ感"から抜け出すには?
当ブログ「ひといくNow! -人材育成の今とこれから-」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/harada6stars/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
まだ夏の暑さは残っているものの、9月に入りました。今年も残すところあと4ヶ月。楽しんで取り組んでいきたいですよね。世の中は、政治の混乱、株価の下落、円高、海外企業動向の不透明さなど、先行き不安をあげたらきりがないほど、混沌としています。そのような時にどのように考え、行動すればよいのか、今日はそのヒントをご紹介します。
組織を安定して成長させるには?
今日は、ある企業の経営幹部約50人を対象に実施する、組織活性化をテーマとした講演の打ち合わせに行ってきました。今回講演をお願いする講師は、組織活性化のスペシャリストです。組織を活性化することで業績が改善し、安定的に経営を進められるようになることを目的としています。上がる業績は、短期的に見るとそれほど目立ちません。しかし、長期的に見ると、基礎体力がつき収益が安定する。そのような経営を目指す企業の組織活性化プロジェクトにおいて、大変貢献されている方です。
お会いした印象は、一般的にイメージされる、コンサルティングファームのコンサルタントの方のエネルギッシュさはなく、穏やかで、物腰がソフト。正に紳士です。頭脳明晰な方なのに、こぼれる笑顔はまるで少年のよう。その人の前では、安心して物事に取り組む気持ちが湧いてくるという雰囲気をお持ちです。
さてその方から、組織を活性化させるために最も大事なことを教えていただきました。
人が動きだすとは?
それは、"皆が目指したくなる夢・目標"をはっきりさせ、シンプルなキーワードにすることだそうです。
お話を聞きながら私がイメージしたのは、次のようなことでした。
・文具業界を変えたアスクル=「欲しい事務用品が、次の日に届く」
・ペットボトルの常識を変えた日本コカ・コーラ い・ろ・は・す=「しぼれるペットボトル(環境に優しい)」
・定期券を変えたJR東日本 Suica=「ワンタッチですいすいどこまでも行ける切符」
こうした商品やサービスが生まれる前には、もしかしたら次のような業務目標があったかもしれません。
・文具の売り上げを伸ばすには?
・環境に良い商品を作るには?
・利用者を増やすには?
しかし、こうした目標では、何となく現状の延長線上というか、なんかいい仕事が出来そうな気がしないというか・・・。ワクワクしませんよね。
けれども、
・"欲しい商品を次の日に届ける仕組みが作れないか"
・"ペットボトルを絞ることができないか?"
・"定期券の範囲以外も乗り降りが楽にできないか"
なんていう業務目標だったら、皆であちこちから情報を集め、アイデアを出し合うことが出来そうではないでしょうか?また、そのプロセスも楽しそうですよね。
今の目標をちょっと違った角度から見て、作り変えてみる。効果がありそうな気がしませんか?"やらされ感"から抜け出すヒント、良いアイデアが出たら、是非、コメント下さいね!