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A4サイズのスペースで野菜が採れる!
当ブログ「ひといくNow! -人材育成の今とこれから-」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/harada6stars/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
植物同士に相性があるって、ご存知でした?先日、カナリア書房さん主催のセミナーに参加して参りました。テーマは、「100%オーガニックフードを自分で育てる~オーガニックは哲学!A4スペースがあれば、毎日サラダ生活!~」
我が家のベランダは、与えているのは水だけなのに、健気に成長している草花が数種類。しかし、それらは食べられないため、"そろそろ食べられるものを育てたいな~"という気持ちもあり、「小さなスペースでも育てられる野菜の話し」ということに魅力を感じ参加しました。今日はそのお話をご紹介します。
ハーブが優しく香る中、100名以上が詰めかけた会場。その日の講師は、ジョン・ムーア氏。電通でコピーライターとして活躍されたのち、43歳でパタゴニアの日本支社長に就任。その後3年間かけて、「学習する組織(メンバーが共有する、組織のビジョンを達成するために、自ら学び、変革し、成長し続ける風土を持った組織)」づくりを主眼とした経営をされた方です。
パタゴニアは、アウトドアウェアをメインに取り扱っている会社ですが、次のような理念のもと、経営されています。
パタゴニアの理念:最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する。
ジョン・ムーア氏は、1988年から日本に進出したパタゴニアの、発展に貢献された方です。
と、私はお会いする前に、事前に入手していたジョン・ムーア氏のキャリアから、人が関心を寄せるキャッチフレーズづくりが上手い"商売上手"というイメージを勝手に描いていました。しかし、それは誤った認識だったことに気付きます。ジョン氏にとっては、ライフスタイルそのものが"自然の理に適った生き方"であり、キャリアは、その過程にすぎないのだと。
自然の大切さや、自然が与えてくれるものに目を向けることの大事さを伝えることが彼の仕事であり、誰でも簡単に取り組める、"A4サイズの野菜づくり"はその入口にすぎないのだと。お会いして、浅はかだった自分の認識を恥ずかしく思いました。
植物同士の相性を考える
さて、ジョン・ムーア氏の講義で面白かったのが、「植物同士に相性がある」というお話。"コンパニオン・プランツ"というそうです。一例をご紹介すると、
・マリーゴールド:植物に付きやすいアブラムシの天敵、ハナアブを引き寄せ、根っこでは害虫を駆除する効果。
・ハーブ:ハーブのほとんどが、根で栄養を生成するので、他の植物とのコンパニオン・プランツとして有効。
・バジル:野菜と相性がよく、近くに植えた野菜のにおいを高め、同時にハエや蚊を遠ざける効果。
などなど。
反対に、相性が悪いものもあるそうです。ミントとパセリ。ラズベリーとブラックベリー。セージとバジル。いちごとにんにく。など。
ジョンさん曰く、「コンパニオン・プランツの話は、人間にとっても同じこと。相性が合う合わないは、植物にも人間にも言えること。誰と出会うか、誰と協力し合うか、誰と生きるか。それはとても大切なこと」だそう。
この講義以外にも、野菜作り計画、土の作り方などのお話もありました。(もっと知りたい方は、参考情報の欄に、ジョン・ムーア氏のホームページや書籍をご紹介しますので、そちらをご覧ください。)
時を知ることの大切さ
とてもロマンティックなのが、月のお話。植物と月は、とても密接な関係があるそう。
The new moon pulls water up.Time to cut flowers,leaves and trees.
(新月は、水を引きあげるので、お花や葉野菜の収穫に最適。イキイキと長持ちします)
The full moon pushes water down.Time to plant seeds and pull roots.
(満月は、水を引き下げるので、種をまいたり、土に埋まった野菜の収穫に最適です)
ちょうど今は、新月。少し涼しくなった今の時期、お花を買って家に飾れば、長持ちするかもしれません。(余談ですが、電磁波の多い空間に居ることが多い私たちは、土に触れるのはとてもいいそう。)おうちで作れるサラダ野菜。心にも身体にも優しいコンパニオンになってくれそうです。
それではまた来週!よい週末を。
(参考情報)
ジョン・ムーア アソシエイツ ホームページ(野菜の育て方や、ブログではイベントなどの情報も掲載されています)
書籍:100%オーガニックフードを自分で育てる カナリア書房