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『Superfly』を生み出す自然体
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ワールドカップの「タマシイレボリューション」、ドラマGOLDの主題歌「Wildflower」、うねりのある曲調、パワフルなボーカル。Superflyの曲を聴くと元気になる方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。今日は、Superflyを違った角度から分析してみたいと思います。
太陽と土の香り
私が初めてSuperflyの曲を聴いた時に浮かんだイメージは、西に沈む夕陽を浴びて、金色に光る稲穂。大地を踏みしめて歌うヴォーカルの姿でした。なぜそのように感じたのか、全くわからなかったのですが、ヴォーカルの志帆さんの次のインタビューを読んだ時、なぜそのようなイメージが浮かんだのかを知ることができました。
雑誌 CREA 2010年9月号 ミュージック・アソシエイツ記事 Superfly 越智 志帆さん インタビューより
父いわく、稲を育てるには、たっぷりお水を与える反面、ときには灼熱の太陽のもと、あえて田んぼの土をカラカラにするような必要もあると。そうすることによって稲が水を求めて地中に深く根を張って、良いお米が実るらしいんです。それって人の成長にも、そのまま当てはまるのかなと思って。人は厳しい局面をひたむきに乗り越えることによって強くなれるんじゃないかと思うんです。この曲(Wildflower)の歌詞には、そういう思いを込めています。(引用了)
アーティストの持ち味を引き出しているのは?
アーティストは、才能があってもその才能を認め、引き出すパートナーがいて、初めてヒットが生まれます。2009年の女性アーティスト年間アルバム売上1位の綾香、同年2位のSuperflyのプロデューサーとして活躍されている、四角大輔さんという方をご存知でしょうか?彼がどのようにアーティストの魅力を引き出しているのか。そのヒントが、「やらなくてもいい、できなくてもいい」という著書の一説にありました。そちらをご紹介します。
「やらなくてもいい、できなくてもいい」四角大輔 著(サンマーク出版より引用)
プロとアマチュアの違いは、お金を稼いでいるかどうかではなく、「受け手の心を忘れていないかどうか」だ。ものづくりの現場では、マニアックであればあるほど、よいものとされがちだ。
しかし、それでは「自分だけの満足」を追求してしまい、お客さんのことを忘れてしまうことにつながりかねない。たとえば、新人発掘のためにライブに行った時、僕は技術的なことが気になってくる。
しかし、一般の客は、楽しいか、気持ちいいか、それだけだ。受け手の心を忘れず、どれだけ人の心を揺さぶるか、という点を最優先にするためには、自分自身の心で感じることだ。
頭で計算してできることは、たかが知れている。受け手がいいと感じる時は"たんなる計算"を超えた、根源的なものに反応しているはずだ。
根源的なものの強さは、人間としてどういう生き方をしてきたか、どういう思いを抱いてきたか、ということだ。その人の立場や肩書、才能や能力は、いっさい関係がない。
(引用了)
「根源的なものの強さは、人間としてどういう生き方をしてきたか、どういう思いを抱いてきたか、ということだ。」Superflyの志帆さんは、"歌っていると身体の中からモンスターが出てくる"という表現を使っています。四角さんの考えとシンクロしたことで、志帆さんの本来持っている力が湧き出て、溢れ出しているのかもしれません。
私たちは、既成概念に囚われ、"こうあらねばならない"と考えがちです。しかし、自分の心の声に寄り添って、本当は"どうありたいのか?"を問うことが出来たら、本当に持っている力を発揮できるのではないでしょうか。
読書の秋です、元気をチャージしたい時は、「やらなくてもいい、できなくてもいい」四角大輔 著(サンマーク出版)を手に取ってみては?多くのメッセージを受け取れると思います。なお、出版社のホームページには、四角さんのメッセージも掲載されています。それを読むだけでも元気になれますよ!
(参考情報)
「やらなくてもいい、できなくてもいい」四角大輔 著(サンマーク出版)サイト
http://www.sunmark.co.jp/frame_isbn/978-4-7631-3047-1.html
四隅大輔氏のホームページ Lake Edge Nomad株式会社
http://www.lakeedgenomad.com/overview.html
Superfly インタビュー 今とルーツに見る歌い手の本質