誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。

「KY」を英語でいうと?

「KY」を英語でいうと?

柏野 裕美

1975年生まれ。大阪 → シンガポール → 今、東京。2007年に帰国し、外資系ITベンチャーで広報を担当。2013年に独立。PRコンサルタント、文筆業、地域再生プロジェクト、英語学習分野で活動中です。

当ブログ「バイリンガルなエブリディ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/hiromikashino/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


「KYを英語でいうと?」ってちょっと今更なネタかなって思ったのですが、「KY」をネガティブなイメージからポジティブに切り替える記事を読んで、そのストーリーの文脈で「KY」を英語で考えてみました。(結局は教えてもらうことにしたのですが。)

 私が読んだ記事とは、バイオベンチャーを創業したアキュセラ窪田良さんのブログに書かれてる『イノベーションを起こす「KY」のすすめ』という記事です。「KY」は、たいてい「空気を読めない」というネガティブな意味で使われますが、窪田さんはいい意味で「空気を読まない」ことをすすめています。「イノベーションを起こすにはどうすればよいのか」という質問を受けることが多く、その時に「KY=空気を読まない」について話をするそうです。

 考え方に多様性のあるチームをいかに構築するか、そして、その多様性のある意見をいかに引き出せるかがイノベーションを生み出すための鍵になります。リーダーとして、チームの一人ひとりが違った考えや意見を発言しやすい環境をつくるのは、とても重要なのです。
(窪田良 公式ブログ記事『イノベーションを起こす「KY」のすすめ』より)

  面白い切り口だったので、この話を外国人の友人にしようとしたら、「KY」について説明するのが結構むつかしくて、しっくりくる英語が思いつかなかったのです。

 自分の英語力を残念に思いながら「KY」について、日本語も日本文化もわからない外国人に、どのように説明したらいいのかを、二人のネイティブに聞いてみました。日本に10年以上住んでいて、日本語の文脈で「KY」を使える、イギリス出身の方とアメリカと日本のハーフの方です。

 イギリス英語とアメリカ英語の違いが「KY」にもあるかもしれないと思っていたのですが、二人から教わった表現は「Oblivious =(周囲の重大なことに)気づいていない」でした。同じ単語が出てくるとは・・・。

 

■ KYを英語でいうと?

空気を読めない

Oblivious to the atmosphere in the room 

*the atmosphere in the room の他に、「the context of the conversation」や「the situation」も使える


空気を読まない

Disregarding the atmosphere of the room 

Disregarding the context of the conversation

*Disregard のかわりにIgnoreでもOK


■ まとめ 

「KY=空気読めない」のように、日本語はそのまま英語に直せない表現がたくさんあります。

 また、人のブログで書かれているネタは、書き手の意図や想定するシチュエーションを自分の言葉で説明する必要があるので、英会話のいいトレーニングになります。

 英会話のネタは結構、身近なところにありますし、身近なことほど身につきやすいので、好奇心をもって見つけてみてください。


追記