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秘書の英語<実務ハンドブック>
»2013年6月 2日
バイリンガルなエブリディ
秘書の英語<実務ハンドブック>
1975年生まれ。大阪 → シンガポール → 今、東京。2007年に帰国し、外資系ITベンチャーで広報を担当。2013年に独立。PRコンサルタント、文筆業、地域再生プロジェクト、英語学習分野で活動中です。
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「秘書の英語」を拝読しました。
著書である西真理子さんは、外資系企業数社で役員秘書の経験を積み、日本人として初めて米国公認秘書検定(1995年)、および米国上級秘書検定(2002年)に合格するなど、基礎も実践も兼ね備えたプロフェッショナルの秘書です。秘書研修の講師としても実績を積まれている方です。そんな彼女が、秘書に必要なスキルやテクニック、現場で求められる「秘書の英語」をまとめた一冊です。
『秘書の英語<実務ハンドブック>』(研究社刊)
著者 西真理子・研究社刊・1800円+税
《 構成 》
第一章 秘書に必要な英語力
第二章 英文ビジネスレターの構成
第三章 秘書が書く英文メールと手紙
第四章 秘書の「場つなぎ」英会話
第五章 秘書に関わる英文法
第六章 最低限知っておくべき簿記会計知識とその用語
第七章 キャリアアップのための英文履歴書
第八章 さらなるステップへ
本書は、英語のトピックが中心ですが、秘書として知っておくべき作法や基礎知識についてもしっかりとカバーされています。現場でのシチュエーションを具体例にあげ、アレンジメント、誰に何を連絡・依頼するのかなど、プロセスや理由など細かく解説。連絡や依頼する時の例は英文と和文で紹介しているので、実践で応用して使えるようになっています。
本書から学ぶボキャブラリーや文法は、日本人が間違えてしまいがちなポイントをおさえて解説しています。ちょっとした会話の受け答えから、英文を書く時の、コロン(:)やセミコロン(;)の正しい使い方など、これだけは知っておきたい知識を学べます。私が面白いなと思ったのは、秘書のルーティンといわれるメール対応だけではなく、経営用語や会計英語に及んでいるところでした。 ビジネス全体の中で秘書が関わる部分をピックアップしており、「秘書」ではないビジネスパーソンにもおススメできる一冊です。
今の時代、どの職業にも「英語」はついて回ります。「英語」が必要になるシチュエーションを、前もって予測することは難しいので、参考にできる文献を手元においておくといいと思います。
ビジネス英語と一言で言っても、「秘書」「広報」「営業」など仕事の内容によってコミュニケーションスタイルやボキャブラリーはかわってきます。中でも「秘書の英語」は、あらゆる職業の方のプラスαとして活用するといいのではないでしょうか。