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英語の寺子屋、河野塾「発音が基礎」-日本人が苦手な「L」と「R」の発音を克服

英語の寺子屋、河野塾「発音が基礎」-日本人が苦手な「L」と「R」の発音を克服

柏野 裕美

1975年生まれ。大阪 → シンガポール → 今、東京。2007年に帰国し、外資系ITベンチャーで広報を担当。2013年に独立。PRコンサルタント、文筆業、地域再生プロジェクト、英語学習分野で活動中です。

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 最近、高校英語や受験英語事情が変わりつつあるようです。広報ウーマン 英語部のセミナー企画でコラボレーションを組めそうなパートナーを探していた時に知りました。今回は、その話を紹介したいと思います。  

 我々、30代が学生の頃に学んでいた英語は、高校受験や大学受験英語とか、試験日で高得点を取るために学ぶ科目でしかなかったように思います。まさか、社会人になってからここ最近のグローバル化の波で英語習得に悩まされることになるなんて思ってもみなかった、という人は多いのではないでしょうか。 

 社会人になってから、英語ができないとやっていけない世界に入ったという意味では、私もその1人です。私の周りにも、仕事で英語を必要としないために、「英語、やらないとなぁ。」となんとなく考えることはあっても、なかなか英語をはじめるきっかけを掴めない人はたくさんいます。今すぐにはじめる理由がないからですね。 

「中学英語のレベルです」という人はまさにこういう状況なのでしょう。 

「英語、できますか?」という質問に「中学英語レベルです」という返事はよく聞きます。いつか「中学レベルということは、発音は大丈夫なんですね。」という認識に置き換わる時代がくるのかなぁなどと考えさせられたのが今回のお話です。

 さて、学生は今、どんな風に英語を勉強しているのでしょうか。それを調べるために、今回、お邪魔したのは、東京都品川区、JR目黒駅から徒歩4分の英語の寺子屋「河野塾」です。 

 河野塾は、試験対策英語を丁寧に教える「寺子屋的英語塾」。受験のための英語学習にとどまらず、英語習得を通じてグローバルに通用する次世代の日本人育成につなげていくというコンセプトで運営しています。授業は、「セミナー」「レギュラークラス」「個人指導」の3つの形態があります。  

 私が参加したのは、「高校生と親のための英語発音セミナー」という1日4時間で完結するセミナーです。この4時間、みっちり子音と母音の発音特訓をして、最後に総仕上げをしました。  

 口の中で舌をどう動かすとどのような音がでるのかを理解できると、正しい発音を上手にまねすることができようになるので、発音力があがるという学習法。きちんと発音ができれば、聞き取り力も上がり、会話の基礎ができるというわけです。  

 特にカタカナ語に慣れてしまっているせいで、うまく発音するのが難しい単語については、何故それが難しいのかも教えてもらいました。


 ■ 日本人が苦手とする「L」と「R」の発音は1時間で克服できる

「LとRは、さも似た発音として同列で語られるが、実はまったく異なる子音のグループなのです」と説明する河野塾長。

 その「L」が属する子音グループは「T」「D」「N」「L」で、発音する時に舌先が上の前歯の後ろにつくという点が共通しています。「L」の場合は、「エル」の「ル」を発音する時に、とがらせた舌の先を上の歯の裏につけます。

 一方の「R」は舌をカーブさせ舌の先が口の中のどこにもつかない状態で発音します。 イメージは河野塾長の左手のカーブ具合を参考に想像してください。

KonoSensei


 実際に発声して練習してみると、「L」と「R」の舌の使い方が全く違うのがわかるので、違う音が出てくることにも納得できるはずです。基本的な発音の仕方が理解できると聞き取り力アップにもつながるので、一石二鳥。

 私自身、実践型の英語学校で発音の基礎を学んだのはこのセミナーが初めてでしたし、今の高校生がどういう風に英語を身につけようとしているのかを知ることができたのは貴重な経験でした。 そして、自分の英語の発音がわりと中途半端であることもこのセミナーで実感できました。外国人と会話する時に、私が言おうとしていることを何度か確認されたことがありましたけど、その理由がわかりました。 

 自分としては、ジャパニーズアクセントやローマ字読みをかなり克服できていたと思っていたのですが、そうでもないということがわかったので、正すところは正していこうと思います。  

 河野塾長がいう「音声が英語の基礎」というのは、自分の発音に自信が持てるだけではなくて、「相手にきちんと伝えることができる安心感の土台」とも言えます。そういった意味では、やり直し英語へのとっかかりになる学習方法だと思います。 

 河野塾以外にもワンデーセミナーを開催してる英語塾はあります。継続的に学習するのが難しいという方は、自分の苦手分野を見極めて、それに見合った内容のセミナーに参加してはいかがでしょうか。