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ワン切りって、知ってますか!?
»2011年5月 3日
niyaniya hack! ~ 仕事も遊びもニヤニヤでいこう ~
ワン切りって、知ってますか!?
「ニヤニヤ」を追求する団体「にやや会」を設立。ブレストしたり、勉強したり、知的生産活動を通して生まれるニヤニヤを世の中に還元しようと奮闘中。そんな日常に潜むニヤニヤを記事にしていきます。ニヤニヤできるコラボをしてくださる方も絶賛募集中です!
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「ワン切り」(「ワンコ」ともいう)という言葉をご存知でしょうか。
ワンコール切りの略で、その名の通りワンコールだけ携帯を鳴らし、相手が出る前にすぐに切る行為のことです。着信履歴に残った知らない番号にかけたら架空請求に繋がった、ということが以前ニュースになりました。今となってはあまりいい印象はないですね。
しかし、私の世代にとって「ワン切り」は一つの文化でした。
丁度私が高校に入学するぐらいに、「iモード」サービスが開始されました。10年以上前ですね。最初の製品である501iは、どれもゴツくて購買意欲をそそる容姿ではありませんでした。
そもそも、「なんでケータイでネットしなきゃいけねーんだ」と思っていました。
今では考えられないことです。Eメールも使えないのですから。
当時は、Eメールではなくショートメッセージサービス(SMS)が文章のやり取りをする主役。しかし使い勝手は今考えるとすこぶる悪いものでした。
・文字数制限が半角50文字まで(ドコモの場合)
・他のキャリアには送信できない
よくこの仕様でやりとりしていたと思います。他キャリアにはSMSは送れないため、新しく携帯を買おうとする友人には各キャリアの陣営による誘致合戦が繰り広げられました。クラス内でのキャリアのシェアが伸びればそれだけ連絡手段が増えて便利になるからです。(高校生は頻繁に電話できるほどお金をもっていないので、例え50文字でもSMSが送れることは重要でした)
しかしそうは言っても他キャリアの携帯を持つ友人もたくさんいます。どうするのか。
そこで登場するのが「ワン切り」です。
着信履歴を見て、ニヤッ。
授業中に友人のわき腹をペンでつつくのと同じように、お互いのつながりを確かめるデジタルなスキンシップ。電話なんて滅多にしないし(これは人に依るでしょうが)、キャリアの違う友人とのメインのコミュニケーションはワン切りでした。
不自由さがあれば工夫して使う、そうやって生まれた文化です。
携帯をiモードに変えて、Eメールが使える快適さを味わった時は本当に感動しました。
その便利さの伝播力は非常に大きく、Eメールが使える友人の携帯は羨望の眼差しを向けられ、次第に各キャリアにEメールの機能が実装され、友人たちの機種変更が進むに連れてワン切りは減っていきました。
個人的には、今のスマートフォンに対して抱く感覚は、あの時のiモードに対するそれに似ています。
しかし、ワン切りを駆逐したEメールという存在に値するものがスマートフォンの何なのか、わかっていません。(私はスマートフォンを持っていないので)周囲の友人に聞いてみると、スマートフォンの便利さは
・道を調べるのが便利
・お店の口コミを調べるのが便利
・ネットサーフィンが快適
・tsudaれる
・アプリで色んなゲームができる
ぐらいに大別されます。この中で一番惹かれるのは、地図ですかね。そうすると、「スマートフォン=カーナビ?」みたいなイメージに。
なんだか、それで爆発的なブームになると思えません...スマートフォンに関する全てが作られたブーム、という印象がまだ拭えないのです。
だから買う気も起きていないのだと思います。
スマートフォンといえど電話は電話、基幹となる機能はコミュニケーション。
爆発的に広まる原動力は、やっぱりコミュニケーションに起因した何かなのではないか、と思っています。
今の高校生たちは、スマートフォンをどのように使っているのでしょうか。
きっと、巷に溢れるアーリーアダプター層のレビューとは全く違う活用法を見出しているのだと思います。
今のところまだスマートフォンに対して懐疑的ですが、現在所有している携帯がもう寿命なので、しばらくしたら買い換えるでしょう。多分スマートフォンにするんだと思います。高校生の頃も「なんだよiモードって」とかバカにしてた癖に、1年後には「iモードじゃないとかありえない」とか言ってました。来年の今頃には「スマートフォンじゃないとかありえない」なんて言ってるんでしょうか。色んな意味で、この1年はスマートフォンに要注目です。
ワンコール切りの略で、その名の通りワンコールだけ携帯を鳴らし、相手が出る前にすぐに切る行為のことです。着信履歴に残った知らない番号にかけたら架空請求に繋がった、ということが以前ニュースになりました。今となってはあまりいい印象はないですね。
しかし、私の世代にとって「ワン切り」は一つの文化でした。
丁度私が高校に入学するぐらいに、「iモード」サービスが開始されました。10年以上前ですね。最初の製品である501iは、どれもゴツくて購買意欲をそそる容姿ではありませんでした。
そもそも、「なんでケータイでネットしなきゃいけねーんだ」と思っていました。
今では考えられないことです。Eメールも使えないのですから。
当時は、Eメールではなくショートメッセージサービス(SMS)が文章のやり取りをする主役。しかし使い勝手は今考えるとすこぶる悪いものでした。
・文字数制限が半角50文字まで(ドコモの場合)
・他のキャリアには送信できない
よくこの仕様でやりとりしていたと思います。他キャリアにはSMSは送れないため、新しく携帯を買おうとする友人には各キャリアの陣営による誘致合戦が繰り広げられました。クラス内でのキャリアのシェアが伸びればそれだけ連絡手段が増えて便利になるからです。(高校生は頻繁に電話できるほどお金をもっていないので、例え50文字でもSMSが送れることは重要でした)
しかしそうは言っても他キャリアの携帯を持つ友人もたくさんいます。どうするのか。
そこで登場するのが「ワン切り」です。
着信履歴を見て、ニヤッ。
そんなことが、こっそりと、至る所で。マナーモードになっておらず着信音が鳴ろうものなら、鬼の首取ったかのような面持ちで笑いを噛み殺す、そんな日常。
家に帰ってから、ブルッ。
着信履歴を見て、ニヤッ。
時には、相手からのワン切りを取ってやろうと携帯をずっと握り締めていたり。
授業中に友人のわき腹をペンでつつくのと同じように、お互いのつながりを確かめるデジタルなスキンシップ。電話なんて滅多にしないし(これは人に依るでしょうが)、キャリアの違う友人とのメインのコミュニケーションはワン切りでした。
不自由さがあれば工夫して使う、そうやって生まれた文化です。
携帯をiモードに変えて、Eメールが使える快適さを味わった時は本当に感動しました。
その便利さの伝播力は非常に大きく、Eメールが使える友人の携帯は羨望の眼差しを向けられ、次第に各キャリアにEメールの機能が実装され、友人たちの機種変更が進むに連れてワン切りは減っていきました。
個人的には、今のスマートフォンに対して抱く感覚は、あの時のiモードに対するそれに似ています。
しかし、ワン切りを駆逐したEメールという存在に値するものがスマートフォンの何なのか、わかっていません。(私はスマートフォンを持っていないので)周囲の友人に聞いてみると、スマートフォンの便利さは
・道を調べるのが便利
・お店の口コミを調べるのが便利
・ネットサーフィンが快適
・tsudaれる
・アプリで色んなゲームができる
ぐらいに大別されます。この中で一番惹かれるのは、地図ですかね。そうすると、「スマートフォン=カーナビ?」みたいなイメージに。
なんだか、それで爆発的なブームになると思えません...スマートフォンに関する全てが作られたブーム、という印象がまだ拭えないのです。
だから買う気も起きていないのだと思います。
スマートフォンといえど電話は電話、基幹となる機能はコミュニケーション。
爆発的に広まる原動力は、やっぱりコミュニケーションに起因した何かなのではないか、と思っています。
今の高校生たちは、スマートフォンをどのように使っているのでしょうか。
きっと、巷に溢れるアーリーアダプター層のレビューとは全く違う活用法を見出しているのだと思います。
その変な活用法の裏に潜む不自由さを解決できるアプリが生まれれば、ブレイクするのではないかなー、と。
今回の震災時で、非常時のSNSの有用性が明確になりましたが、それだけでは弱いと思います。スマートフォンはプラットフォームなので、「あのアプリをやりたいから買う!」みたいな流れが生まれてこその本当のブームだと思います。今は、とりあえず乗せられてみんな買ってる感じですよね。
今のところまだスマートフォンに対して懐疑的ですが、現在所有している携帯がもう寿命なので、しばらくしたら買い換えるでしょう。多分スマートフォンにするんだと思います。高校生の頃も「なんだよiモードって」とかバカにしてた癖に、1年後には「iモードじゃないとかありえない」とか言ってました。来年の今頃には「スマートフォンじゃないとかありえない」なんて言ってるんでしょうか。色んな意味で、この1年はスマートフォンに要注目です。