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会社の目標設定は適当に!

会社の目標設定は適当に!

細島 誠彦

株式会社TransamManagementSystem代表取締役。 中央大学法学部卒業後、ベンチャー企業その他企業の経営企画室長、管理本部長、CFO、取締役を歴任。経営戦略構築、マーケティング戦略構築、新規事業の立ち上げや財務戦略、M&Aなど、企業の参謀業務に従事。

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適当でもいい目標設定

会社でも個人でも目標をたてることが必要だということを述べてきたが、
では、どうやって目標を設定するのかということがまず障壁となるだろう。

私は、実は、この目標というものは、何でもいいと思っている。
適当でいいと思っている。

というと、いいかげんな話のように聞こえるが、
個人の目標を振り返ってみてほしい。
何となく、こうなりたい、こういうことがしたいという目標ではないだろうか?
理由は、やりたいから!とか、そういう感情面での理由がほとんどではないか?

会社も同様だ。
社長がいくらぐらいの売上をあげたいとか、いくらぐらいの利益が欲しいとか、
そんな目標で構わないと思う。
大事なのは、どうやってそれを達成するのかということである。

国が駄目な理由

国はこの適当な目標すらないために、混迷に陥っている。
富国強兵、所得倍増論など、これまでも日本は目標をたててきた。
目標は必要だ。それも、わかりやすい目標、できれば数値で計れる目標が必要だ。
最近あったものに年金で「100年安心プラン」というものがあった。
結果的にすぐに100年どころか、すぐに安心できなくなったのだが、
こういう目標では駄目だ。
こういう目標をたてるなら、安心とは何を指すのかという定義が必要だ。

背伸びした目標設定

もう少し、会社の目標設定について述べれば、
できれば、今の実力より、かなり高めの目標がいいのではないかと思う。
例えば、現在10億円の売上の会社が11億とか15億とかという目標をたてるとすると、
もう少しがんばればできてしまうので、
より多くがんばろう!という結論になってしまいかねない。
そうではなく、現在10億円の売上の会社であれば、50億円とか100億円という目標を設定する。
そうすると、何か、つまり、戦略、戦術、組織体制などなど、大きく変えなければ
なかなか達成は難しい。
そういう目標を立てたほうが、会社は変わる。大きく変わる。
そうやって、戦略レベルでの変化を常に考え続けることが、会社の目標達成につながるはずである。