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書評:『自分がいなくてもうまくいく仕組み』

書評:『自分がいなくてもうまくいく仕組み』

細島 誠彦

株式会社TransamManagementSystem代表取締役。 中央大学法学部卒業後、ベンチャー企業その他企業の経営企画室長、管理本部長、CFO、取締役を歴任。経営戦略構築、マーケティング戦略構築、新規事業の立ち上げや財務戦略、M&Aなど、企業の参謀業務に従事。

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「私は会社と恋愛したい」

サラリーマン金太郎の主人公矢島金太郎が言った言葉である。
この書籍を書いている著者の会社は、
まさに恋愛できる、そんな会社なのかもしれない。

著者はChatWork株式会社の社長で、
シリコンバレーを拠点にして活動。
日本にあまりいないため、本のタイトルどおり、
自分がうまくいく仕組みを構築して会社を運営されている。
ChatWork株式会社は、社内に電話がないという驚くべき会社である!
株式会社リンクアンドモチベーションの組織診断で、
「2年連続日本一社員満足度」が高い会社に認定された会社でもある。

この本、私はタイトルに惹かれてまんまと買ってしまったのだが、
実はChatWorkというチャットサイトを業務でかなり使い込んでいる。
この本にも書かれているが、メールの煩わしさなどから脱する素晴らしい機能である。
簡単にこのチャットサイトを説明するとLINEの仕事用という感じだろうか?

さて、書籍の内容である。

目次
第1章 自分のコピーを作る
第2章 理念・ビジョンを共有する
第3章 スタッフとの心の距離を縮める
第4章 メールの時代は終わりました
第5章 自分を高める

要点としては、
・クラウドツールを使うことによって物理的距離を埋める。
・クラウドツールを使うことによって時間を生み出す。
・理念・ビジョンを共有する仕組みがあり、社長との物理的距離は関係ない
・心の距離を縮める工夫をなすことで、社員全員のベクトルをあわせる。
・コミュニケーションレベルに合わせたツールを使う。

こう書いてしまうと当たり前のことが書かれているかのようにも読めてしまうかもしれないが、
「経営」をやる上での要点はおさえてある。
つまり、理念・ビジョンが共有され、かつ、部門毎にミッションも設定され、
ベクトルを極力合わせられ仕組みになっている。
結果として、「自分がいなくてもうまくいく仕組み」となる!!!

さらにこの本には、多くのヒントが散りばめられている。

・マニュアルの残し方
・社員とのベクトルをあわせる仕組み
・会議の仕組み
・働きやすくなる仕組み
・チャットワークの有効な使い方
・・・などなど

非常に参考になる本なので、
ぜひぜひ読んで欲しい本です。

さて、せっかくヒントをからもらったから、
チャットワークのグループチャットを作りなおすか・・・!