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見ている景色の差がつくる人生の結果

見ている景色の差がつくる人生の結果

細島 誠彦

株式会社TransamManagementSystem代表取締役。 中央大学法学部卒業後、ベンチャー企業その他企業の経営企画室長、管理本部長、CFO、取締役を歴任。経営戦略構築、マーケティング戦略構築、新規事業の立ち上げや財務戦略、M&Aなど、企業の参謀業務に従事。

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人との付き合いが皆無という人は、
恐らくは殆どいないはずだ。
人と人の意見が合わないということは、
常にどこでも起きていることだ。
それがうまくいっているように見えるのは、
どちらかが引き下がっているからに過ぎない。
では、なぜ意見が合わないのか?
環境の違いはもちろんあるだろう。
しかし、ほぼ同じ環境にいても、
意見が合わないということは当然ある。
意見が食い違う、最も大きな要因は、
「見ている景色の違い」
によるものだ。
世界的な目線で考えられる人
日本というひとつの国家的な目線で考えられる人
会社全体の目線で考えられる人
仲間や家族という目線で考える人
自分のことだけしか考えられない人・・・
これらを比較するだけでも、景色は全く違う。
見ようとして見ないのではなく、
殆どの人は見たくても見えない景色がある。
普段から大きな目線で考える人は、
大きな視野で、大きな景色を捉えることができる。
日常的に、自分のことしか考えない人は、
考える軸が、自分にとってプラスかマイナスかがすべてとなる。
これだけ景色が違えば、意見など合うわけがない。
この景色の違いは、
人間の器の違いと言ってもいい。
卑近な例で、最も残念なものをあげると、
自分のことだけしか考えられない人が会社のトップにいる場合だ。
会社というのは、トップの器以上には大きくならない。
社員も同様でその社長以上の器にはならない。
社長を超える器の人が、もしその会社に入っても必ず辞める。
そもそも言語も違うんじゃないかといってもいいぐらい、意見が合わないはずだ。
器が小さな人が、たまたま生まれた環境が恵まれていて、
政党を立ち上げて党首になったとしても、
すぐに破綻するということも、同様の事例だ。
大きな目線で見られる人と、自分のことしか見えない人が、
どういう仕事をするのかは、考えればすぐにわかる。
偉大な結果を残すのは、当然大きな目線で見られる人に限られる。
自分のことしか見えない人は、チャンスもすべて見過ごすことになる。
自分の得になるかどうかが判断基準でしかないからだ。
それ以外は、何も見えてないからだ。
器の小さな人にならないために、最も大事なことは、
そういう人に近づかないということ。
そういう小さな目線でしか見られない人を簡単に見分ける、いい方法がある。
感謝の心を持ち、感謝の言葉を目下の人に対しても、尽くしているかどうかだ。
器の大きな人は、人の苦しみが痛いほどわかる。
器の小さな人はわからない。だから感謝などしない。
だから、器の大きな人は、すぐに感謝の言葉を口にする。
「ありがとう」と。
そして、自分が、そういう人にならないためには、何事が起こっても、
常に、一歩下がって、大きな景色をみようと努力することだ。
どんな景色が見られるかは、生まれついての能力ではない。
日々の努力だ。